諸本校異.イアラ.umezu.半魚文庫

イアラ 諸本校合


Sat Jul 21 19:05:39 2012 (Last Update)

凡例

楳図かずお『イアラ』(1970年作品)の6諸本について 語彙 の校異を採った。

  1. 諸本
    • 初出も含め、次の6諸本がある(補助表1)。
    • 「校異一覧表」においては、諸本ごとに略号を用いた。
    • 「異同のパターン」を簡略に記すため諸本ごとに0から始まる番号を与えた。
    • 校合の底本はすべて架蔵本。諸本毎にそれぞれ刷の別はあるが、「刷」とは内容の変化を伴わないのが原則。が、必ずしも信用はできない。ただし、今は刷別の校異は未調査である。2文庫版のみ幾刷あるが、架蔵の4刷を用いた。
    • 諸本ごとに背景色を分けている。
      (補助表1)
      略号刊行初年諸本備考番号諸刷および底本
      初出1970小学館『ビッグコミック』隔週刊0第1刷のみ
      新書1974小学館ゴールデンコミックス新書判全6冊1第1、2刷のみ
      文庫1980小学館文庫文庫判全5冊25刷までか?第4刷
      愛蔵1984小学館・豪華愛蔵版菊判上製全1冊3第1刷のみ
      新文2002小学館文庫文庫判全1冊4第2刷まで確認
      新愛2004小学館愛蔵版A5判並製全2冊5第1刷まで確認

      ・諸本の書影、詳細な刊記等
      ・初出の詳細情報等(楳図かずお作品目録)

  2. 校異一覧表の項目について
    • :章題。その下に、[ ]で括り校異の種別(絵と文)を示した。種別毎に、背景色を変えてある。
    • :小学館文庫(2002年版)の当該頁、当該コマの順番。
    • 諸本:以下の通り、略号で示した。
    • 文言、等:当該の校異を記した。変化する毎に、背景色を変えてある。
    • :各諸本での当該頁。頁起こしの違いを一目で分かるよう、奇数と偶数とで背景色を変えてある。(偶数なら見開きの右、奇数なら見開きの左)
    • 各累計、百分率、型:後述。

  3. 校異の種別、校合方針
    [扉]絵、およびそのデザイン等について記した。
    [絵]補筆・削除等による、絵やコマ構成の異同を示した。ただし、1例しかない。
    なお、色版については無視した(二色版が初出にのみ有る)。また、補筆は無い。
    [文]文言は、語彙の異同、仮名漢字の別、振り仮名や句読点等記号の有無、書体、改行の位置、を採った。振り仮名は当該漢字の後に( )で示した。
    文言を採取する場合、一行を単位として採取した。文意が掴みやすいように二行以上を採取する場合、改行位置を「/」で示した。「/」が無い文言は、それで一行であることを意味している。採取の際には、一項目につき異同は一箇所となるように努めたが、一行の中に二箇所・二種類以上の異同がある場合があり、これは一項目で示した。(例・59頁12コマ「きょうは/これで/おわりだ。」「今日は/これで/おわりだ。」「今日は/これで/終りだ。」 )
    書体については、マンガ体(漢字はゴチック体、仮名は太明朝体)・ゴチック体の別を記したが、同書体同士での異同(すなわち、写植の貼り直し)までは見極められなかった。
    文言が長い場合、(中略)等を施した。
    「〃」や「―」は同上の意。「ナシ」は欠落の意。

  4. 類:
    1. 改行。文字の改行位置の違い。
    2. 書体。マンガの文字は通常、仮名は明朝体の仮名、漢字はゴチック体といういささか変則的な書体が使われている。『イアラ』も例外ではないが、ナレーションが多い本作では、この他に、ナレーションでは細ゴシックが使われている。これらの書体の異同。
    3. 記号。句読点のほか、……、――などの記号類。マンガでは、文末に句点を付けない例も多いが、本作は文が多いせいもあってか、読み違いを避けるためにも、句読点が多用されている。
    4. ルビ。その有無や、読み方の違い(2例のみ「しずけさや」「業(なりわい)」。意味的には、後述の「語彙」に含まれようが、形式が違いを重視してそれとは別立てとした。
    5. 仮名。仮名の表記が異なるもの。具体的には、「ハッ」(驚きの嘆息)が「はっ」に改訂された例しかない。
    6. 漢字。これは、仮名を漢字に改めたもの(またはその逆)が最も多い。この他、新旧の字体の違い、漢字表記の違いなど。
    7. 語彙。語句や言い回しなど、言葉自体が違っているもの。このうち、誤字・誤用と見なしてい改訂されているもの、差別に関わる語彙と判断されて改訂されたものは別にカウントした。

  5. 型:諸本ごとの校異のパターン。初出 0、新書 1、以下、数字と諸版が対応し、全6版がそえぞれどの版と同じか、6桁の数字で表わした。例えば、002000ならば、2版のみ違い、他は0(初出に同じ)。

校異一覧表





諸本

校異の文言、等

各頁

類: 型:
さなめ
[文]
13 3 初出粗末な堀立小屋で 18 類:語彙
新書 粗末な掘立小屋で 16
文庫 粗末な掘建小屋で 13
愛蔵 粗末な堀建小屋で 15
新文 13
新愛 13 型:012333

さなめ
[文]
back
next
14 1 初出来入者の素姓(すじょう)を 19 類:語彙
新書 入来者の素姓(すじょう)を 17
文庫 14
愛蔵 16
新文 14
新愛 14 型:011111

さなめ
[文]
back
next
14 2 初出部落のはずれに 19 類:語彙(差別)
新書 17
文庫 14
愛蔵 村のはずれに 16
新文 14
新愛 14 型:000333

さなめ
[文]
back
next
14 3 初出相談を/うかがいに/村人が 19 類:語彙
新書 17
文庫 相談を/するために/村人が 14
愛蔵 16
新文 14
新愛 14 型:002222
さなめ
[文]
14 5 初出やや知能の/発育の遅い 19 類:語彙(差別)
新書 17
文庫 やや全体に/発育の遅い 14
愛蔵 16
新文 14
新愛 14 型:002222
さなめ
[文]
15 5 初出よるべの持たぬものが 20 類:語彙・漢字
新書 18
文庫 よるべを持たぬ者が 15
愛蔵 よるべを持たぬものが 17
新文 15
新愛 15 型:002333
さなめ
[文]
17 1 初出大仏造建に 22 類:語彙
新書 20
文庫 大仏建立に 17
愛蔵 19
新文 17
新愛 17 型:002222

さなめ
[文]
back
next
17 3 初出甲賀での大仏造建は 22 類:語彙
新書 20
文庫 甲賀での大仏建立は 17
愛蔵 19
新文 17
新愛 17 型:002222

さなめ
[文]
back
next
17 3 初出うまくいかず/…… 22 類:語彙
新書 うまくいかず、/中絶に終った。 20
文庫 17
愛蔵 19
新文 17
新愛 17 型:011111

さなめ
[文]
back
next
18 1 初出大和は/国のまほらま/たたなずく/青がきこもれる/大和し/うるわし 23 類:語彙
新書 大和は/国のまほろば/たたなずく/青がきこもれる/大和し/うるわし 21
文庫 大和は/国のまほろば/たたなづく/青がきこもれる/大和し/うるわし 18
愛蔵 20
新文 18
新愛 18 型:012222

さなめ
[文]
back
next
18 2 初出大和の国、中村に住む 23 類:語彙
新書 21
文庫 18
愛蔵 20
新文 18
新愛 18 型:000000

さなめ
[文]
back
next
18 2 初出国中公麻呂(くになかのきみまろ)は、 23 類:語彙
新書 国中公麻呂(くになかのきみまろ)は、先祖が 21
文庫 18
愛蔵 国中公麻呂(くになかのきみまろ)は、先祖を 20
新文 18
新愛 18 型:011333

さなめ
[文]
back
next
18 2 初出そして/ものごとにいちずに 23 類:語彙
新書 すぐれただけでなく/ものごとにいちずに 21
文庫 すぐれているだけでなく/ものごとにいちずに 18
愛蔵 すぐれただけでなく/ものごとにいちずに 20
新文 18
新愛 18 型:012111

さなめ
[文]
back
next
18 4 初出大仏造建のための 23 類:語彙
新書 21
文庫 大仏建立のための 18
愛蔵 20
新文 18
新愛 18 型:002222

さなめ
[文]
back
next
18 5 初出次第に皆の注目を/色濃くしていったという。 23 類:語彙
新書 21
文庫 次第に皆の注目を/集めていったという。 18
愛蔵 20
新文 18
新愛 18 型:002222

さなめ
[文]
back
next
19 1 初出やがて造建に 24 類:語彙
新書 22
文庫 やがて建立に 19
愛蔵 21
新文 19
新愛 19 型:002222

さなめ
[文]
back
next
19 1 初出全国から強制徴発/された。 24 類:語彙
新書 22
文庫 全国から徴発/された。 19
愛蔵 21
新文 19
新愛 19 型:002222

さなめ
[文]
back
next
19 1 初出身分の卑(いや)しいものや/重んじられていないものが 24 類:語彙(差別)・記号
新書 22
文庫 身分や地位の低い者、/重んじられていない者が 19
愛蔵 身分や地位の低い者/重んじられていないものが 21
新文 19
新愛 19 型:002333
さなめ
[文]
19 7 初出役人が/人調べに/来てなさる。 24 類:語彙(差別)
新書 22
文庫 役人が/きてなさる。 19
愛蔵 役人が/来てなさる。 21
新文 19
新愛 19 型:002333
さなめ
[文]
20 3 初出懲役に/出される。 25 類:語彙
新書 23
文庫 20
愛蔵 22
新文 20
新愛 20 型:000000

さなめ
[文]
back
next
21 5 初出連れてって/ください! 26 類:漢字・語彙
新書 連れてって/下さいっ! 24
文庫 連れてって/くださいっ! 21
愛蔵 23
新文 21
新愛 21 型:012222
さなめ
[文]
23 1 初出大仏の造建が 28 類:語彙
新書 26
文庫 大仏の建立が 23
愛蔵 25
新文 23
新愛 23 型:002222
さなめ
[文]
32 5 初出大仏造建の 37 類:語彙
新書 35
文庫 大仏建立の 32
愛蔵 34
新文 32
新愛 32 型:002222
さなめ
[文]
33 6 初出大仏造建の指揮に 38 類:語彙
新書 36
文庫 大仏建立の指揮に 33
愛蔵 35
新文 33
新愛 33 型:002222

さなめ
[文]
back
next
33 6 初出事業がはこび/うまくいくにつれ 38 類:語彙
新書 36
文庫 事業が/うまくいくにつれ 33
愛蔵 35
新文 33
新愛 33 型:002222

さなめ
[文]
back
next
34 1 初出出し、やにわに和歌を/読めと命令したりした。 39 類:語彙
新書 37
文庫 34
愛蔵 36
新文 34
新愛 34 型:000000

さなめ
[文]
back
next
34 2 初出真っ赤になり、(「っ」のみ明朝体) 39 類:語彙
新書 真赤になり、(総てゴチック体) 37
文庫 ―(〃) 34
愛蔵 ―(〃) 36
新文 ―(〃) 34
新愛 ―(〃) 34 型:011111

さなめ
[文]
back
next
34 6 初出心のそこでは 39 類:語彙
新書 37
文庫 心のそこには 34
愛蔵 心のそこでは 36
新文 34
新愛 34 型:002000

さなめ
[文]
back
next
34 6 初出うかび上がって(「が」のみ明朝体) 39 類:書体・語彙
新書 うかび上って(総てゴチック体) 37
文庫 34
愛蔵 36
新文 34
新愛 34 型:011111

さなめ
[文]
back
next
34 7 初出大仏ができた/日には必ず土麻呂(つちまろ)は/助かる……(太ゴチック体) 39 類:書体・語彙
新書 37
文庫 大仏ができた/日には必ず土麻呂(つちまろ)さまは/助かる……(マンガ体) 34
愛蔵 大仏ができた/日には必ず土麻呂(つちまろ)は/助かる……(マンガ体) 36
新文 34
新愛 34 型:002333
さなめ
[文]
36 1 初出やがて一番むずかしい 41 類:語彙
新書 やがて一番難しい 39
文庫 やがて一番むずかしい 36
愛蔵 38
新文 36
新愛 36 型:010000
さなめ
[文]
36 5 初出水ごりをとると(「とる」の「と」のみ太ゴチック体) 41 類:語彙・書体
新書 水ごりをすると(総て通常の細ゴチック体) 39
文庫 36
愛蔵 水ごりをして(総て通常の細ゴチック体) 38
新文 36
新愛 36 型:011333

さなめ
[文]
back
next
37 1 初出熱銅を 42 類:語彙
新書 40
文庫 37
愛蔵 39
新文 37
新愛 37 型:000000
さなめ
[文]
37 7 初出お前は/わたしが/はじめて/みた時 42 類:語彙
新書 40
文庫 お前は/わしが/はじめて/みた時 37
愛蔵 お前は/わたしが/はじめて/みた時 39
新文 37
新愛 37 型:002000
さなめ
[文]
41 1 初出造建にさいし 46 類:語彙・漢字
新書 44
文庫 建立に際し 41
愛蔵 建立にさいし 43
新文 41
新愛 41 型:002333
さなめ
[文]
41 6 初出ぼろくずのように丸まった 46 類:語彙
新書 44
文庫 41
愛蔵 43
新文 41
新愛 41 型:000000
しるし
[文]
45 4 初出気が狂って/死んだことも 57 類:語彙(差別)
新書 48
文庫 45
愛蔵 47
新文 ぼろくずのように丸まって/死んだことも 45
新愛 45 型:000044
しるし
[文]
45 6 初出かきかえられた 57 類:漢字・語彙
新書 かきかえられた/書物による/ものである。 48
文庫 書きかえられた。 45
愛蔵 47
新文 45
新愛 45 型:012222

しるし
[文]
back
next
45 6 初出開眼(かいげん)まじかの 57 類:語彙
新書 開眼(かいげん)まぢかの 48
文庫 45
愛蔵 47
新文 45
新愛 45 型:011111

しるし
[文]
back
next
46 1 初出狂ったように/万人の耳を/つきさくような、 58 類:語彙(差別)
新書 49
文庫 狂ったように/万人の耳を/つんざくような、 46
愛蔵 狂ったように/万人の耳を/つきさくような、 48
新文 万人の耳をつきさくような、 46
新愛 46 型:002044
しるし
[文]
47 1 初出狂い死にしたということは 59 類:語彙(差別)
新書 50
文庫 47
愛蔵 49
新文 のたれ死にしたということは 47
新愛 47 型:000044
しるし
[文]
48 1 初出文永十一年十月五日 60 類:語彙
新書 51
文庫 48
愛蔵 50
新文 48
新愛 48 型:000000
しるし
[文]
52 4 初出日本軍が力つきたとき 64 類:語彙
新書 55
文庫 日本軍が力つきたとき蒙古軍は 52
愛蔵 日本軍が力つきたとき 54
新文 52
新愛 52 型:002000

しるし
[文]
back
next
52 4 初出夜襲への恐れと地理不案内の/ための日本軍をそれ以上 64 類:語彙・記号
新書 夜襲への恐れと地理不案内の/ため、日本軍をそれ以上 55
文庫 52
愛蔵 夜襲への恐れと地理不案内の/ための日本軍をそれ以上 54
新文 52
新愛 52 型:011000

しるし
[文]
back
next
52 5 初出その夜、にわかに/逆風がまきおこり、 64 類:語彙
新書 55
文庫 その夜、にわかに/突風がまきおこり、 52
愛蔵 54
新文 52
新愛 52 型:002222
しるし
[文]
57 2 初出うわさによると 69 類:語彙
新書 見た者はなかった。/うわさによると 60
文庫 57
愛蔵 59
新文 57
新愛 57 型:011111
しるし
[文]
57 8 初出人を珍(み)るときは 69 類:語彙(誤字)
新書 人を診(み)るときは 60
文庫 57
愛蔵 人を珍(み)るときは 59
新文 人を診(み)るときは 57
新愛 57 型:011011

しるし
[文]
back
next
59 3 初出まて 71 類:語彙
新書 まて。 62
文庫 59
愛蔵 まて 61
新文 まて。 59
新愛 59 型:011011
しるし
[文]
59 10 初出日本を守る/ようなことを/できるわけが/ないわい。 71 類:語彙
新書 62
文庫 日本を守る/ようなことを/するわけが/ないわい。 59
愛蔵 61
新文 59
新愛 59 型:002222
しるし
[文]
69 9 初出もとのような生活が/できるように 126 類:語彙
新書 もとのような生活を/できるように 72
文庫 もとのような生活が/できるように 69
愛蔵 71
新文 69
新愛 69 型:010000
しるし
[文]
71 1 初出ふん/ばかめが、/びっこの/くせして。 128 類:語彙(差別)
新書 ふん/ばかめが。 74
文庫 71
愛蔵 73
新文 71
新愛 71 型:011111

しるし
[文]
back
next
71 4 初出なんといって 128 類:語彙
新書 74
文庫 何といって 71
愛蔵 73
新文 71
新愛 71 型:002222

しるし
[文]
back
next
71 4 初出その女に蒙古にぶち殺される 128 類:語彙
新書 その女にぶち殺される 74
文庫 71
愛蔵 73
新文 71
新愛 71 型:011111
しるし
[文]
79 8 初出それと共に、石塁の警備に 136 類:語彙
新書 82
文庫 石塁の警備に 79
愛蔵 81
新文 79
新愛 79 型:002222
しるし
[文]
80 6 初出外風に/あたって 137 類:語彙
新書 風に/あたって 83
文庫 80
愛蔵 82
新文 80
新愛 80 型:011111
しるし
[文]
83 8 初出なんという 56 類:語彙
新書 86
文庫 何という 83
愛蔵 なんという 85
新文 83
新愛 83 型:002000

しるし
[文]
back
next
83 8 初出ことばの/意味なの/だろう? 56 類:語彙
新書 86
文庫 意味の/ことばなの/だろう? 83
愛蔵 85
新文 83
新愛 83 型:002222

しるし
[文]
back
next
84 2 初出良く…… 58 類:語彙
新書 87
文庫 よく…… 84
愛蔵 良く…… 86
新文 84
新愛 84 型:002000

しるし
[文]
back
next
84 3 初出村はなごやいだ/ふんいきにつつまれて 58 類:語彙(誤字)
新書 村はなごやかな/ふんいきにつつまれて 87
文庫 84
愛蔵 86
新文 84
新愛 84 型:011111
しるし
[文]
89 4 初出この服を着て 63 類:語彙
新書 92
文庫 89
愛蔵 この着物を着て 91
新文 89
新愛 89 型:000333
しるし
[文]
89 6 初出こんな服を/!! 63 類:語彙
新書 92
文庫 89
愛蔵 こんな着物を/!! 91
新文 89
新愛 89 型:000333

しるし
[文]
back
next
89 7 初出優しそうに/みえて 63 類:語彙
新書 92
文庫 優しそうに/見えて 89
愛蔵 91
新文 89
新愛 89 型:002222
しるし
[文]
92 8 初出ほおりこんで 66 類:語彙(誤字)
新書 ほうりこんで 95
文庫 92
愛蔵 ほおりこんで 94
新文 92
新愛 92 型:011000
しるし
[文]
95 2 初出てひどい 69 類:語彙
新書 98
文庫 手ひどい 95
愛蔵 97
新文 95
新愛 95 型:002222

しるし
[文]
back
next
95 3 初出応報(おうほう)したが、 69 類:語彙
新書 応戦したが、 98
文庫 95
愛蔵 97
新文 95
新愛 95 型:011111
しるし
[文]
98 10 初出服が、/加藤次に 72 類:語彙・記号
新書 服が/加藤次に 101
文庫 着物が/加藤次に 98
愛蔵 着物が、/加藤次に 100
新文 98
新愛 98 型:012333
しるし
[文]
100 11 初出加藤次のことも判らない…… 74 類:語彙
新書 加藤次のことも知れない…… 103
文庫 100
愛蔵 102
新文 100
新愛 100 型:011111

しるし
[文]
back
next
100 11 初出土達と呼ぶ僧の姿も/判らない…… 74 類:語彙
新書 土達と呼ぶ僧の姿も/知れない…… 103
文庫 100
愛蔵 102
新文 100
新愛 100 型:011111
わび
[文]
110 6 初出りえの頭に/あのふしぎな男が 16 類:語彙
新書 りえの頭には/あのふしぎな男が 115
文庫 110
愛蔵 りえの頭に/あのふしぎな男が 112
新文 110
新愛 110 型:011000
わび
[文]
112 5 初出祖父はまだ生きており、 18 類:語彙
新書 117
文庫 りえの/祖父はまだ生きており、 112
愛蔵 114
新文 112
新愛 112 型:002222

わび
[文]
back
next
112 5 初出娘は祖父に 18 類:語彙
新書 117
文庫 娘はその祖祖父に 112
愛蔵 娘は曽祖父に 114
新文 112
新愛 112 型:002333
わび
[文]
113 8 初出夫がぬすみを/はたらいた/という/うたがいを 19 類:語彙
新書 夫がぬすみを/はたらいたという/ことから/うたがいを 118
文庫 113
愛蔵 115
新文 113
新愛 113 型:011111
わび
[文]
114 1 初出死体があった。/その服装で/それが/ひい祖父の/死体だと/わかった。 20 類:語彙
新書 死体があった。(ネーム3行右寄せ) 119
文庫 ―(〃) 114
愛蔵 死体があった。(ネーム3行中央) 116
新文 114
新愛 114 型:011333
わび
[文]
117 9 初出そのことだけ/実現することを 23 類:語彙
新書 そのことだけは/実現することを 122
文庫 117
愛蔵 そのことだけ/実現することを 119
新文 117
新愛 117 型:011000
わび
[文]
120 2 初出多ぜい/人が! 26 類:語彙(誤字)
新書 125
文庫 大勢の/人が! 120
愛蔵 122
新文 120
新愛 120 型:002222
わび
[文]
126 1 初出人生七十/力囮希咄(りきかきとつ)/吾這(わがこの)宝剣/祖仏共殺 81 類:語彙
新書 131
文庫 126
愛蔵 128
新文 126
新愛 126 型:000000
わび
[文]
127 3 初出ここにイアラ第一部『状況編』を/終らせて(下略、全32行) 82 類:語彙
新書 (ナシ) 132
文庫 (〃) 127
愛蔵 (〃) 129
新文 (〃) 127
新愛 (〃) 127 型:011111
わび
[文]
131 6 初出ふたりの中は 14 類:語彙
新書 136
文庫 131
愛蔵 133
新文 131
新愛 131 型:000000
わび
[文]
142 7 初出大阪城へと 25 類:語彙
新書 147
文庫 大坂城へと 142
愛蔵 大阪城へと 144
新文 142
新愛 142 型:002000
わび
[文]
143 3 初出大阪城へ 26 類:語彙
新書 148
文庫 大坂城へ 143
愛蔵 大阪城へ 145
新文 143
新愛 143 型:002000
わび
[文]
144 4 初出大阪城にきた 27 類:語彙
新書 149
文庫 大坂城にきた 144
愛蔵 大阪城にきた 146
新文 144
新愛 144 型:002000
わび
[文]
145 1 初出いき届かぬ点を 28 類:語彙
新書 150
文庫 ゆき届かぬ点を 145
愛蔵 いき届かぬ点を 147
新文 145
新愛 145 型:002000
わび
[文]
150 3 初出利休のもとには/頭が上がらぬと 41 類:語彙
新書 利休には/頭が上がらぬと 155
文庫 150
愛蔵 利休のもとには/頭が上がらぬと 152
新文 150
新愛 150 型:011000

わび
[文]
back
next
150 4 初出偉い人だと/いうことだと/いうことも、 41 類:語彙
新書 偉い人だと/いうことも、 155
文庫 150
愛蔵 偉い人だと/いうことだと/いうことも、 152
新文 150
新愛 150 型:011000

わび
[文]
back
next
150 5 初出むずかしい(「ず」のみ太ゴチック体) 41 類:語彙・書体
新書 むつかしい(すべて細ゴチック体) 155
文庫 ―(〃) 150
愛蔵 ―(〃) 152
新文 ―(〃) 150
新愛 ―(〃) 150 型:011111
わび
[文]
151 4 初出大阪城の本丸の中に 42 類:語彙
新書 156
文庫 大坂城の本丸の中に 151
愛蔵 大阪城の本丸の中に 153
新文 151
新愛 151 型:002000

わび
[文]
back
next
151 4 初出障子からたな/茶器もほとんど 42 類:語彙
新書 障子から、たな/茶器もほとんど 156
文庫 151
愛蔵 障子からたな/茶器もほとんど 153
新文 151
新愛 151 型:011000
わび
[文]
154 1 初出割ったということに 45 類:語彙
新書 159
文庫 わったということに 154
愛蔵 割ったということに 156
新文 154
新愛 154 型:002000

わび
[文]
back
next
154 3 初出この大阪城の 45 類:語彙
新書 159
文庫 この大坂城の 154
愛蔵 この大阪城の 156
新文 154
新愛 154 型:002000
わび
[文]
155 5 初出茶をはじめようとした時、 46 類:漢字・語彙・記号
新書 茶をはじめようとした時に 160
文庫 茶を始めようとした時に 155
愛蔵 茶をはじめようとした時に 157
新文 155
新愛 155 型:012111
わび
[文]
159 6 初出大阪城に/来たことも、 50 類:語彙・漢字
新書 164
文庫 大坂城に/きたことも、 159
愛蔵 大阪城に/来たことも、 161
新文 159
新愛 159 型:002000
わび
[文]
159 9 初出なぜ自分の/不幸に/気が狂わずに/生きていけるのじゃ。 50 類:語彙(差別)
新書 164
文庫 159
愛蔵 161
新文 なぜ自分の/不幸に/心乱さずに/生きていけるのじゃ。 159
新愛 159 型:000044
わび
[文]
164 7 初出気が狂っている/だろう。 55 類:語彙(差別)
新書 169
文庫 164
愛蔵 166
新文 おかしくなって/いただろう。 164
新愛 164 型:000044
かげろう
[文]
179 5 初出だれか/花を/たむけて/ある。 71 類:語彙
新書 20
文庫 だれかが/花を/たむけて/いる。 17
愛蔵 だれか/花を/たむけて/ある。 181
新文 179
新愛 179 型:002000
かげろう
[文]
180 6 初出権力者同志による 72 類:語彙(誤字)
新書 権力者同士による 21
文庫 18
愛蔵 182
新文 180
新愛 180 型:011111

かげろう
[文]
back
next
180 7 初出こじき女に 72 類:語彙(差別)
新書 21
文庫 18
愛蔵 182
新文 180
新愛 180 型:000000
かげろう
[文]
188 1 初出俳句を 146 類:語彙
新書 29
文庫 26
愛蔵 190
新文 188
新愛 188 型:000000
かげろう
[文]
206 1 初出そんなこと/をたしか前に/千利休が/いった… 191 類:語彙
新書 /たしか前に/千利休が/いった… 47
文庫 44
愛蔵 208
新文 206
新愛 206 型:011111
かげろう
[文]
208 11 初出立石(りっしゃく)寺の山上の堂で 193 類:語彙
新書 49
文庫 46
愛蔵 210
新文 208
新愛 208 型:000000

かげろう
[文]
back
next
209 1 初出閑(しずか)さや/岩にいみ入る/蝉の声(蝉は旧字) 194 類:ルビ・語彙
新書 閑(しずけ)さや/岩にいみ入る/蝉の声(蝉は旧字) 50
文庫 閑(しずか)さや/岩にいみ入る/蝉の声(蝉は旧字) 47
愛蔵 閑(しずけ)さや/岩にいみ入る/蝉の声(蝉は旧字) 211
新文 209
新愛 209 型:010111

かげろう
[文]
back
next
209 9 初出あかあかと日は難句(つれなく)もあきの風 194 類:語彙
新書 50
文庫 47
愛蔵 211
新文 209
新愛 209 型:000000
かげろう
[文]
211 3 初出連如上人が 196 類:語彙(誤字)
新書 52
文庫 49
愛蔵 213
新文 211
新愛 211 型:000000
かげろう
[文]
212 2 初出大阪に 197 類:語彙
新書 53
文庫 大坂に 50
愛蔵 大阪に 214
新文 212
新愛 212 型:002000
かげろう
[文]
214 7 初出あの女人が/次々とすてて/あったものを 199 類:漢字・語彙
新書 55
文庫 あの女人が/つぎつぎとすてて/行ったものを 52
愛蔵 あの女人が/次々とすてて/あったものを 216
新文 214
新愛 214 型:002000
かげろう
[文]
216 7 初出なんとなく感じ/られたといった。(「感じられ」は太ゴチック体) 201 類:語彙・改行・書体
新書 なんとなく/感じたといった。(すべて細ゴチック体) 57
文庫 ―(〃) 54
愛蔵 ―(〃) 218
新文 ―(〃) 216
新愛 ―(〃) 216 型:011111
かげろう
[文]
218 2 初出この時ほど/自分の身の上を/恨(うら)めしく/おもったに/ちがいない。 203 類:漢字・語彙
新書 59
文庫 この時ほど/自分の身の上を/恨(うら)めしく/思ったことは/あるまい。 56
愛蔵 この時ほど/自分の身の上を/恨(うら)めしく/思ったに/ちがいない。 220
新文 218
新愛 218 型:002333
かげろう
[文]
218 6 初出わしの胃腸が/悪くなり、 203 類:語彙・漢字
新書 59
文庫 わたしの胃腸が/わるくなり、 56
愛蔵 わしの胃腸が/悪くなり、 220
新文 218
新愛 218 型:002000

かげろう
[文]
back
next
218 8 初出どんなに苦しんだ/かもしれぬ。 203 類:語彙
新書 59
文庫 56
愛蔵 220
新文 218
新愛 218 型:000000
かげろう
[文]
221 4 初出初めあり/終わりあり/………… 206 類:語彙(誤字)
新書 始めあり/終わりあり/………… 62
文庫 はじめあり/終わりあり/………… 59
愛蔵 始めあり/終わりあり/………… 223
新文 221
新愛 221 型:012111

かげろう
[文]
back
next
221 4 初出初めなく/終わりなし。 206 類:語彙(誤字)
新書 始めなく/終わりなし。 62
文庫 はじめなく/終わりなし。 59
愛蔵 始めなく/終わりなし。 223
新文 221
新愛 221 型:012111

かげろう
[文]
back
next
221 4 初出東より上がり、(「が」は少し小さいゴチック体) 206 類:語彙・書体
新書 東より上り、 62
文庫 59
愛蔵 223
新文 221
新愛 221 型:011111
うつろい
[文]
226 4 初出浅間山の/大爆発が 128 類:語彙
新書 67
文庫 64
愛蔵 228
新文 226
新愛 226 型:000000
うつろい
[文]
230 1 初出丑の刻(こく)に 132 類:語彙(誤字)
新書 牛の刻(こく)に 71
文庫 丑(うし)の刻(こく)に 68
愛蔵 牛の刻(こく)に 232
新文 230
新愛 230 型:012111
うつろい
[文]
232 1 初出津揶姫の変化に 134 類:語彙(誤字)
新書 73
文庫 津椰姫の変化に 70
愛蔵 津揶姫の変化に 234
新文 232
新愛 232 型:002000
うつろい
[文]
232 7 初出津揶姫の父は 134 類:語彙(誤字)
新書 73
文庫 津椰姫の父は 70
愛蔵 津揶姫の父は 234
新文 232
新愛 232 型:002000

うつろい
[文]
back
next
232 7 初出津揶姫は、年と共に 134 類:語彙(誤字)
新書 73
文庫 津椰姫は、年と共に 70
愛蔵 津揶姫は、年と共に 234
新文 232
新愛 232 型:002000
うつろい
[文]
233 8 初出つききりで津揶姫の 135 類:語彙(誤字)
新書 74
文庫 つききりで津椰姫の 71
愛蔵 つききりで津揶姫の 235
新文 233
新愛 233 型:002000

うつろい
[文]
back
next
233 9 初出あっちへ/いってください! 135 類:語彙・漢字
新書 むこうへ/いってください! 74
文庫 向こうへ/いってください! 71
愛蔵 むこうへ/いってください! 235
新文 233
新愛 233 型:012111

うつろい
[文]
back
next
234 3 初出津揶姫は 136 類:語彙(誤字)
新書 75
文庫 津椰姫は 72
愛蔵 津揶姫は 236
新文 234
新愛 234 型:002000

うつろい
[文]
back
next
234 3 初出涙を流し/狂ったように 136 類:語彙(差別)
新書 75
文庫 72
愛蔵 236
新文 涙を流し 234
新愛 234 型:000044

うつろい
[文]
back
next
234 4 初出やがて梅乃はよばれた。 136 類:語彙
新書 75
文庫 やがて梅乃がよばれた。 72
愛蔵 やがて梅乃はよばれた。 236
新文 234
新愛 234 型:002000
うつろい
[文]
236 6 初出姫の気嫌を 138 類:語彙(誤字)
新書 77
文庫 姫の機嫌を 74
愛蔵 姫の気嫌を 238
新文 236
新愛 236 型:002000
うつろい
[文]
239 4 初出こうして/温泉場/……… 141 類:語彙
新書 こうして/温泉場へ/……… 80
文庫 77
愛蔵 241
新文 239
新愛 239 型:011111
うつろい
[文]
241 9 初出わたくしの苦しみを 143 類:語彙
新書 82
文庫 わたしの苦しみを 79
愛蔵 わたくしの苦しみを 243
新文 241
新愛 241 型:002000
うつろい
[文]
242 9 初出わたしの/気も狂わん/ばかりの毎日が 144 類:語彙(差別)
新書 83
文庫 80
愛蔵 244
新文 わたしの/狂わん/ばかりの毎日が 242
新愛 242 型:000044
望郷
[文]
249 3 初出その旅行さきでの 127 類:語彙
新書 そのさきでの 92
文庫 87
愛蔵 251
新文 249
新愛 249 型:011111
望郷
[文]
251 7 初出文筆家にみせて 129 類:語彙
新書 94
文庫 筆跡鑑定家にみせて 89
愛蔵 文筆家にみせて 253
新文 251
新愛 251 型:002000
望郷
[文]
253 3 初出あの人、きちがいよ………… 131 類:語彙(差別)
新書 あの人、おかしいのよ………… 96
文庫 91
愛蔵 255
新文 253
新愛 253 型:011111

望郷
[文]
back
next
253 4 初出克明(こくめい)になるほど 131 類:語彙(誤字)
新書 刻明(こくめい)になるほど 96
文庫 91
愛蔵 255
新文 253
新愛 253 型:011111

望郷
[文]
back
next
253 4 初出狂人というレッテルを 131 類:語彙(差別)
新書 変人というレッテルを 96
文庫 91
愛蔵 255
新文 253
新愛 253 型:011111
望郷
[文]
260 6 初出業(なりわい)の深いものを 138 類:ルビ・語彙(誤字)
新書 業の深いものを 103
文庫 98
愛蔵 262
新文 260
新愛 260 型:011111
望郷
[文]
262 2 初出みうけられた。 140 類:漢字・語彙
新書 105
文庫 みつかった。 100
愛蔵 見つかった。 264
新文 262
新愛 262 型:002333
終焉
[文]
265 1 初出その/ばけもののような/赤ちゃんが生まれた時、 123 類:語彙(差別)
新書 110
文庫 その/赤ちゃんが生まれた時、 103
愛蔵 その/ばけもののような/赤ちゃんが生まれた時、 267
新文 265
新愛 265 型:002000
終焉
[文]
267 4 初出赤子は育っていった。/人々はこの女の子を/ばけ物と呼んだ。 125 類:語彙(差別)
新書 112
文庫 赤子は育っていった。 105
愛蔵 赤子は育っていった。/人々はこの女の子を/ばけ物と呼んだ。 269
新文 267
新愛 267 型:002000

終焉
[文]
back
next
267 7 初出ばけ物の/苦しみが 125 類:語彙(差別)
新書 彼女の/苦しみが 112
文庫 105
愛蔵 269
新文 267
新愛 267 型:011111

終焉
[文]
back
next
268 3 初出人々は女の子の顔を/狂気の如く憎悪し 126 類:語彙(差別)
新書 113
文庫 106
愛蔵 270
新文 人々は女の子の顔を/おそろしく憎悪し 268
新愛 268 型:000044

終焉
[文]
back
next
269 1 初出ばけ物は/本能的に 127 類:語彙(差別)
新書 114
文庫 子どもは/本能的に 107
愛蔵 ばけ物は/本能的に 271
新文 269
新愛 269 型:002000

終焉
[文]
back
next
269 4 初出それからのばけ物の/住み家は 127 類:語彙(差別)
新書 114
文庫 それからの子どもの/住み家は 107
愛蔵 それからのばけ物の/住み家は 271
新文 269
新愛 269 型:002000

終焉
[文]
back
next
269 7 初出ばけ物の心のように/不安定な 127 類:語彙(差別)
新書 彼女の心のように/不安定な 114
文庫 107
愛蔵 271
新文 269
新愛 269 型:011111

終焉
[文]
back
next
269 8 初出ばけ物は自分の 127 類:語彙(差別)
新書 彼女は自分の 114
文庫 107
愛蔵 271
新文 269
新愛 269 型:011111

終焉
[文]
back
next
270 1 初出ばけ物は/自分で食べ物を 128 類:語彙(差別)
新書 115
文庫 子どもは/自分で食べ物を 108
愛蔵 ばけ物は/自分で食べ物を 272
新文 270
新愛 270 型:002000

終焉
[文]
back
next
270 7 初出嫌われながらも/ばけ物は 128 類:語彙(差別)
新書 115
文庫 嫌われながらも/子どもは 108
愛蔵 嫌われながらも/ばけ物は 272
新文 270
新愛 270 型:002000

終焉
[文]
back
next
270 11 初出成長したばけ物は 128 類:語彙(差別)
新書 115
文庫 成長した彼女は 108
愛蔵 成長したばけ物は 272
新文 270
新愛 270 型:002000

終焉
[文]
back
next
271 8 初出そして原因のほこ先は 129 類:語彙
新書 116
文庫 そして原因のほこ先を 109
愛蔵 273
新文 271
新愛 271 型:002222

終焉
[文]
back
next
271 8 初出とうぜんのようにばけものと/呼ばれる女にむけられた。 129 類:語彙(差別)
新書 116
文庫 とうぜんのように/この女に向けた。 109
愛蔵 273
新文 271
新愛 271 型:002222

終焉
[文]
back
next
271 10 初出気が狂っている/としかいえない 129 類:語彙(差別)
新書 想像を絶する/としかいえない 116
文庫 109
愛蔵 273
新文 271
新愛 271 型:011111
終焉
[文]
273 4 初出この世で最も/敬重されるものは 131 類:語彙(誤字)
新書 この世で最も/敬長されるものは 118
文庫 この世で最も/敬重されるものは 111
愛蔵 この世で最も/敬長されるものは 275
新文 273
新愛 273 型:010111
終焉
[文]
279 5 初出祖先がえりだ。 137 類:語彙
新書 124
文庫 先祖がえりだ。 117
愛蔵 祖先がえりだ。 281
新文 279
新愛 279 型:002000
終焉
[文]
279 7 初出でもばけ物でも/なんでもないの/だよ! 137 類:語彙(差別)
新書 124
文庫 117
愛蔵 281
新文 279
新愛 279 型:000000

終焉
[文]
back
next
279 8 初出そうか 137 類:語彙
新書 そうか。 124
文庫 117
愛蔵 281
新文 279
新愛 279 型:011111

集計表

以下の表は、文(文字)の校異のみをカウントしたもの)

個数
00200037
01111137
00222223
00000016
00233314
0121119
0110008
0000447
0122225
0113334
0101113
0003333
0123333
0110112
0100002
0020441
諸本異同のパターンの多い順

 @改行A書体B記号CルビE漢字F語彙F語彙
誤字)
F語彙
差別)
[合計]
@さなめ 31 332 443
Aしるし  2 1253435
Bわび 11 2221229
Cかげろう12 13134125
Dうつろい    157215
E望郷   113229
F終焉     311418
[合計]1642111031829174
【相関表1】章 / 校異の種別

 @改行A書体B記号CルビE漢字F語彙F語彙
誤字)
F語彙
差別)
[合計]
000000     131216
000044       77
000333     2 13
002000    3216737
002044       11
002222     201223
002333 11 46 214
010000     2  2
010111   1 11 3
011000  1  61 8
011011     11 2
01111114 1 204737
011333 1   3  4
012111  1 233 9
012222    23  5
012333  1  2  3
[合計]1642111031829174
【相関表2】異同のパターン / 校異の種別

 @さなめAしるしBわびCかげろうDうつろいE望郷F終焉[合計]
00000051261 116
000044 22 2 17
00033312     3
002000239681837
002044 1     1
0022221272   223
0023339 12 2 14
01000011     2
010111   2  13
011000 35    8
011011 2     2
011111594716537
0113333 1    4
0121111 323  9
01222232     5
01233312     3
[合計]4335292515918174
【相関表3】諸本異同のパターン / 章

  • 校異を採るさいの基準

    校異は、単語でも分節でもなく、句で採る(これを採取句と呼ぶ)。ネームの一行を単位として採取句とする。(セリフやナレーション、すなわち活字の文字を一般にネームという。描き文字はネームと言わない。なお、描き文字の校異(実際は無い)は、絵の校異として扱う。)

    複数の行に渉って採取する場合、中間にはいる改行を「/」で明示する。(すなわち、採取句の「/」が含まれない場合、その採取句は一行である)

    結論を言うと、これはマンガの本文の作られ方自体に関わる問題なのだろう。

    マンガの本文は、作画した原稿(原画)に作者が鉛筆で文字を記入する。編集者は鉛筆書きから写植を作り、それを当該位置にハサミと糊で切り貼りする。あるいは原画に直接貼らず、版下に貼るのかも知れない。この切貼りの実態は私もよくは分かっていないが、再版の際にも、以前の版のネームがそのまま使われたりするの場合もあると思われる。そうなると、文字の位置も気を付けないといけないことになる。が、文字の微妙な位置関係など、(校異という文字で記述する方法では)なかなか精確に再現できるものでもない。

    そもそも異本校合においては、一般に文学研究の場合、仮名・漢字を違いを採らない校合は無いと思うが、しかし、改行や書体(真行草、字母)の違いなどは採らないことのほうが多いと思う。近代の活字本などなら、版が違えば当然改行は変わってくるからである(そもそも版が違うのだから)。すなわち、近代活字版などに典型なように、文学研究における異本校合は、抽象的なもの、つまり内容重視なのである。

    これに対して漫画の校異は、たとえ文字は活字を使っていたとしても、近世版本(整版)のような一頁毎の版面の違いを問題にすべきである。つまり、同版か、入木があるか(修訂版か)、覆刻版か、その違いを見極めるべきである。

    実際、原画自体が、同版、補筆(元原稿の絵、乱れ版、切貼り(元原稿のコマ割りを変える)・増補(元原稿に新たに描いたコマを入れる)・省略(元原稿のコマや頁を省く)、複製版(印刷媒体からの写真複製)、トレース版(元原稿を透き写ししたもの)などの諸様態を持っている。

    すなわち最終的には、貼られたネームが、モノとして同じか違うか、それがカギになるのである。同じ紙で、かつ同じ切られ方をしているかどうか、である。しかし、そんなこと、原画を見なければ分かるわけないです!(近世版本をコピーで覆刻認定するより遥かに難しい)


    [ホームページに戻る]