モウラ地獄〜2002 |
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ところで、今回の作品、これ、ミステリーですか。多湖輝『頭の体操』だよなあ。ていうか、まあ、僕はミステリーつうのがよく分からないんだが。今後も連載になるのでしょうか、期待しています。
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この絵は、いいね。『サスペリア』はこの絵柄で責めてってほしい。
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絵柄は、ひさびさな感じのする98年型。進化を続け、それを期待する純潔児嶋ファンには申し訳ないけど、このタイプの絵柄が僕は一番好きだなあ。お母さんも、サザエ・ヘアーだし。あとまあ、
上の絵を見てもわかると思うが、
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アイパッチの少年が出ているが、日下日上(くさか・ひがみ)くんという名前らしい。
ああそうだ、誤解の無いように弁明しときますが、山咲さんのは、あの神経に触る陰気な感じが良いのです(なおさら誤解を生む?)。因みに、ぼくは完璧に見分けてみせます(ほんとかな)。
コマ割りは、めちゃくちゃウマイ。どのくらい上手いか実感するためには、たとえば「茂」が同窓会の帰り道に酔っ払って「ヒック」と言いながら、重松の忠告を回想し、そして「まだ帰れないぞ」を繰返すページがあるが、そのコマ割りを、ためしに入れ替えて見ると良い。仮に「まだ帰れないぞ」「重松のいるコマ」「ヒック」で並べ返れば、ストーリーにはさほど影響ないが、「ヒック」の一言がまるっきりギャグになってしまう(笑)。現状のコマ割りが完璧なのです。
原作が長いぶん、ふだんよりかなり細かく割ってあるが、見開き1面の部分が1ヶ所だけあり、「茂」の描いた作品もすざまじいが、彼の恍惚の表情がなんとも良い。また、僕としては、(このコマはあんまり「コジマっぽく」ないのだが、人差し指の曲がり具合いなどは「コジマ」そのもの)
推測ひとつ。原稿用紙に書かれたサインペンの文字は、児嶋先生の自筆か。質問ひとつ。原稿用紙タイトルの筆文字は、御手ですか。疑問点ひとつ。「AM12:12」という時間は、あんまり無いのでは(笑)。
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「「こぶとり姫」アナザー・ストーリー。その後、小太り少女は「大森似久子」に受け継がれる。こぶとり姫のライバル・こがお姫のとりまきの二人は、アイパッチ少女+パーマ少女の組み合わせでした。今度のライバル・はがね姫のとりまきはアイパッチ少女二人です。」(山本ニューミュージック・評)
「同タイトルの前作で王子様に見初められたこぶとり姫に、今度はしあわせ太りの危機が。」(山本ニューミュージック・評)
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ストーリー的には、なんか男にはミミの痛い話ですね。いや、女でもそうかな。ともかく、こういうシリアスなネタをギャグにしてしまう力量はすごいですよ。
「もぐらちゃんが読んでいる『ポンド氏の逆説』は、G・K・チェスタトンの作品。推理小説アレルギーなホラー/幻想ファン、そして『サスペリア・ミステリー』2001年11月号「嘘と誠・鬼瓦嘘次郎の事件簿」の面白さがよく分からなかった方にこそ読んで欲しい。より幻想味をお求めのあなたには『木曜の男』がオススメ」(山本ニューミュージック・評)。「嘘と誠」の面白さが分からなかった方って、オレじゃん(笑)。
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「クラスの女の子全員が美人になっていく、という伊藤潤二作品「薄命」がありますが、同じネタを使いながらも、全く独自の児嶋印ホラーに仕立て上げられている。大傑作、乞単行本化!! 女子高生たちが集団で踏み切りを横断する見開きカットは、数ある児嶋作品の中でも白眉の鬼気迫る出来。壁紙にしてみたい。 」(山本ニューミュージック・評)
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「これはホラー・ギャグの傑作!!タイトルといい、主人公の名前「好美ひばり」といい、随所にオールド・ホラー・コミックへのオマージュが。とにかくポジティヴな主人公の人物造形からは、『純生キッド』の林檎ちゃんが思い出される。全体の絵のタッチも『純生』っぽい。」(山本ニューミュージック・評)
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「「いじめ地獄」三部作最終回。コメディ・タッチではあるが、かなり重い話。いじめられっ子少女が無表情のまま大粒の涙を流すカットに、胸が熱くなった小中学生は多いのでは?」(山本ニューミュージック・評)ニューちゃん、優しいね。
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「「いじめ地獄」シリーズ第一弾。よくあるいじめネタ・ホラーとは一線もニ線も画する、妄想逆ギレ・サイコ・バイオレンスもの。」(山本ニューミュージック・評)。なるほど。
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一人目はメンクイ少女、二人目は乙女っぽく心をいためる少女、三人目は手取り足取り可愛がってくれる女性。三人の若者のそれぞれの彼女たち。おれは三人目だな。- [備考] 「ほんとにカワイイ女の子が3人も登場。個人的には一番目の美智子ちゃんが好きだ。」(山本ニューミュージック・評)。
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「コックリさんの呪い編」や「謎の洋館編」などと同様で、6頁の単なる一発ギャグ式の作品なのだが、そんでもって「下らないーっ!」と言われればそれまでなのだが(笑)、この作品に私は象徴的なものを見て、『おとめ地獄』の解説を同題で書かせていただきました(言い訳)。なお、拙駄文はサイト上では公開しないので、是非買って読んでください。
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この作品は、山本ニューミュージックさんの御知見によります。
この作品は、山本ニューミュージックさんの御知見によります。
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この作品は、山本ニューミュージックさんの御知見によります。
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「影男(カゲマン)」は、鏡の向こうに居る自分の「影」と話が出来る「影使い」の少年が「影」に乗っ取られた人々と学校を助けるために自分の影と合体して影達と戦うというストーリーだったと思います。私は当時中学生でDQ4や「純生キッド」「嘘と誠」はギャグだったので違和感なく読んでいましたがこの「影男」は読んで少々衝撃を受けました。「影」に乗っ取られた人は影達により鏡の中に閉じこめられてしまい、(影側にとっては「今まで鏡の内に閉じこめられていた自分たちの正当な反乱」)周囲の人々はそれに全く気づかないまま社会的に抹殺されてしまうという設定がコドモ心に少し怖かったです。
なるほど、楳図の『映像(かげ)』に示唆を受けたようにも思えますね。読んでみたい。
「絵のタッチはかなり荒々しい。登場人物の美術教師がキングスメン「ルイ・ルイ」(60年代ガレージ・パンク・クラシック。太川陽介の同名曲とは無関係)のTシャツを着ている。」(山本ニューミュージック・評)
「女の子は最後に失明してしまうのですが、そのページに隣り合った広告には、「視力回復通信講座〜ベイツ式トレーニングで視力ぐんぐんアップ!」の文字が。よくできた話だ。」(山本ニューミュージック・評)
カップリングの萩原師匠には申し訳ないが、児嶋のほうがちょっと上手い(ごめん)。萩原玲二は竹書房の麻雀誌などで活躍。『素敵にジャンキーロード』(全2巻)1992年などがある。
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「上・級・生」はガンガン本誌の読者企画で読者の実体験ラブストーリーを募集し、それを漫画化したもので、高校の弓道部の女の先輩に思いを伝えそびれるも大学で再会、という爽やかな実録ラブストーリー物でした。
初出誌ハミダシに、「コジマ虫」の似顔とともに「作家紹介」がある。
児嶋都先生★GC『純生キッド』が発売中です。描きおろし漫画etc入っていて、お得なんだよーん。皆(みな)で購入しようネ!エヘ。(都)
(◆編集部宣伝◆『純生』コミックスには、初めて明かされる児嶋先生の素顔も載ってるんだよーん。立ち読みはいやーん。うふ(ハート)(担)
他にもガンガン本誌の4コマ企画で「勇者タンビノ(オリジナル読み切り4コマ)」という作品を描かれており、一族揃って容姿端麗という特徴をもつ故混血が進み、純粋な血を持つ者が皆無となりつつあった「タンビ一族」の最後の生き残りとなった青年タンビノが一族を存続させるため幼少時にさらわれた一族の娘を捜して旅を続け、発見するも既にその娘は他の一族の一員として育てられ婚約者(容姿不良)もおり、「顔のいいヒトって信用できない」と言う一言で哀れタンビノ青年は振られてしまうというお話でした。
あたりめさん、記憶力がいいですね〜。あるいは、それだけ衝撃的な作品だったのか?
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高橋明彦