骨.視点.楳図かずお.半魚文庫
「骨」で、視点を考える
ねらい
- 読者は、どこを見るか。セリフ、絵。
- 読む人、状況、態度によって違う。
- 多様な情報体を、それぞれの読者が「意味」として整序する。
- 作品内に、視点の秩序は内在するか。
- 作者は読者の視点をコントロールしなくてはならない
- 作品内に、視点移動のリズムが出来てくる
- 登場人物が、何を見るか。
- 視点の人称(三人称的と一人称的視点、物語と小説)
ex. 視点の同一化(バラージュ=竹内オサム)
- [要注意] 「視点の軌跡」は、「読み」「意味」と同じではない。
- 読者は、どこを見るか。セリフ、絵。
- じっくり読む
セリフと絵とを交互に読む。
- とばして読む
セリフを中心に読んでしまう。
- マンガ喫茶で急いで読む
セリフをとばして読む
- 作品内に、視点の秩序は内在するか。
- 読者の視点の流れ(1)
画面いっぱいに視点が移動すると、充実した感覚を持ちうる。
- 読者の視点の流れ(2)
広い視点移動は、反面、ポイントが定まらないこともある。「楳図が読めない」という人は、たぶんガスレンジでつまづくのだろう。読める人は、気にならないか、楽しめている。
- 作品にリズムが内在する(1)
「反復」的描写
- 作品にリズムが内在する(2)
「反復」をリズムとして読む。単純に、「動作」や「瞬間的動作」を描いているのではない。
- 登場人物が、何を見るか。
- 視点の人称と語り(1)
一人称化による感情移入、視点の同一化作用。
- 視点の人称と語り(2)
三人称のおろちと一人称のおろちによって語られる『おろち』。単純に、対象が切り替わったわけではない(「主体型」ではない)。
[ホームページに戻る]