#! sed -f indent.sed | fin -t # #! This is Shift-JIS textfile ** JALLC TANOMOSHI project No.1 ** ** 謡曲三百五十番集入力 ** 凡例(案) 現在の連絡先 高橋明彦 hangyo@kanazawa-bidai.ac.jp 半魚文庫 http://hangyo.sakura.ne.jp/utahi/ 第一版: 1998年7月31日(金) 最新版: 2017年5月17日(水) 0. はじめに 謡曲三百五十番を機械可読テキストにしようとするプロジェクトです。底本 さえ手元にあれば、どなたでも参加できます。出来たデータは、GNU風のフリー データとして広く無償で公開されます(ただし、直接の商用には利用できませ ん)。著作権は、底本校訂者と共にJALLC(情報処理語学文学会)が共有します。 あなたが、入力したデータは、まとめられて校正されます。入力したあなた の名前は、入力者リスト(input.log)に記し、その偉業を顕彰します。 現在どこまで入力が済んでいるかは、input.log をご覧ください。 1. 底本: a) 日本名著全集『謠曲三百五十番集』 b) 赤尾照文堂『謠曲二百五十番集』(番外五十一番は含みません) 基本的な底本は a)の日本名著全集本です。サブテキストとして、赤 尾照文堂版を使います。後者は、前著の誤植などを直しているそうで す。どちらで入力しても構いません。 2. データ構成: a)一曲づつ1ファイルとして作成する。 b)一曲ごとのファイルについて、ファイル名は、yo + 3桁で曲番号(底 本にある).txt とする。 (例)高砂 yo002.txt 大瓶猩々 yo253.txt 番外五十一番のファイル名は、yob + 2桁で曲番号(底本にある). txtとする。 (例)箱崎 yob01.txt 樒天狗 yob51.txt c) データは、シフトJIS + CRLF形式(DOS風のテキストファイル)で入力 してください。それが無理の場合は、事前にその旨をお知らせ下さい。 3. 用字: a) 漢字は、新字体に直しうるものは直す。底本が旧字を使っている事に 意義はないから。旧字のままで入力した場合、機械的にすべて新字体 に直す予定です。 b) JIS外字があります。"〓"をいれて置いてください。その字の説明な どを入れたい場合は、当該文字直後に{ }で括って下さい。説明には、 大漢和辞典や新字源の番号などが適しています。 (例) 地「その時老翁〓{新字源:2799。かんぬき}を開き。/\。 c) 平仮名・片仮名・踊り字は原本通り。踊り字は、/\(清音二字以上)、 %\(濁音二字以上)を使って下さい。これ以外は、ゝ、ゞ、々、な ど原本通りです。 d)句点・鈎括弧などの記号類は原本通りにしてください。 但し、本文(詞章)中に読点"、"がたまに出てきますが、読点は意 味がないようです(句点と区別しているとはおもえない)。ですから、 本文(詞章)中の読点は句点に直してください。 e)【小字の部分】 「ワキ」「シテ」「サシ」「クリ」などの役名や小段 名など、小字になっているものがあります。これも原文通りが基本で す。但し、文字の大きさ・分かち書き(双行)は再現しない。分かち の記号のようなものも使わない。 また、ここに出てくる読点"、"は、読点として扱ってください(句 点に直さない)。また、この部分では、空白を置かない(後述)ため、 読みにくいものもありますが(例、「シテシテツレ二人待謡地」など)、 こういう場合には、適宜読点"、"を入れてもよい(いれなくてもよい)。 なお、読点でなく句点を入れたく成る場合があると思います。(例、 狂言シカ%\ワキ「なんとか…… などという場合、シカ%\の後に句 点を入れたくなるはずです、例えば362頁下段1行目)。これは句点に せずに読点を入れるか、"「。"を入れるか(後述・h-補足)してくだ さい。理由は、"小字は。から「まで"という原則を守っておきたいた めです。 【補足】役名は、"「 "から直前の"。"までに相当し、機械的に詞章 との区別処理が容易である。なお、直前の句点が抜けている場合が有 ります(例えば、65頁中段八行目、"うちにもワキ「変"、とある)。 この場合は句点"。"を補ってください。 f) 役名・小段名のあとの"「"が抜けているものがある。例えば、底本5 6頁上段一行目の「二人」など。役名は変らず節から詞に変る時など" 「"が付かないようです(例外もある)。とにかく、こうした説明の部 分の小字は、"「"を補って下さい。 g) ルビは、入れなくて良い(grep検索を想定している)。特に、読みが 自明な語彙については不要と考えます。入れる場合は、意味的に区切 れる部分を勘案し、当該漢字に全角中黒"・"(区点:2972)を付け、訓み を{ }で括る。 (例) ・今{いま}を・始{はじめ}の・旅衣{たびごろも}。/\。 【補足 2006-08-08】かつては、ルビを入れることを推奨していま したが、grep検索での不便さ、入力の手間などを鑑み、入れない方向 で考えることにしました。 【補足 2006-09-01】本文、役名のほか、卜書きや異本校合の部分 があります(現時点では番外3番「布留乃能」のみ)。これらは、〈 〉 (全角山形カッコ)を使い、卜書きはそれで括る、異本校合は・をつ けて位置を示し〈 〉で括る、などと処理してください。 h) 空白は使用しない。役名小段名中に空白があるが、無視し、総て詰め る。但し、どうしても必要な場合が有る。例えば、本来改行があって しかるべきところに改行がなく繋がる場合。「中入間 ワキ待謡」な ど。この場合は、段として切れているように見せるために、"「。"( かぎかっこと句点)を入れてください。 【補足 2000-08-16】そもそも「中入間」「神舞」「カケリ」など、 中入り前後に現れる卜書き風の小文字は、末尾に句点が付きません。 これも鈎括弧と句点"「。"を補ってください。 (例・10頁下段の最終行) 沖の方に出でにけりや沖の方にいでにけり。中入間「。 こうすると、役名や小段を、詞章本文と機械的に区別しやすくなり ます。 4. 改行: a) 行移りは原本通りとする(利用の際、本に戻って確かめる作業を想定 している)。 b) 段落意識を以って改行されたものも原本通りとする。 c) 例外的な措置として、(なるべく)次のようにしてください。 (例1)「シテ」等、小字が行末にくることがあり、鈎括弧と泣別れになってしま う。この場合、その小字部分を次の行に送ってください。 (例2)ルビを付ける場合、ルビのある一単語に行移りが掛る事が有る。これも、 その部分を次の行に送るなり、前の行に残すなりし、一単語を泣別れにしない ようにしてください。 d) 底本には誤植もあるようである(赤尾照文堂本凡例など)。少々判断 に困るものは当該文字の次に"?"を付けておいて、注意を促すように しておく。 5. タグ: a) 冒頭にある情報、およびページ情報について、タグを使用する。< > に括られ、アルファベット一文字とその他の文字から成る。タグ一つ は一行で改行する。アルファベットと文字の間に見易くするため空白 を入れるが、これは意味がない(なくても良い)。 形式 例(高砂の例) 意味 title Number 半角数字で Kisetsu 役名 阿蘇宮神主友成 Actor 従者二人 改行して列記する。 住吉明神 入力底本を次の二字で示して下さい。 『日本名著全集』の場合 名著 『赤尾照文堂』の場合 赤尾

Page Number(半角数字)

a 上段

b 中段

c 下段 頁移り段移りは、空行を置くと見易い(推奨)。 b) ほかに、既に上述しましたが、入力用の記号をまとめておきます。 ・漢字{ふりがな} ルビのつけかた。 〓 JIS外字 { } 本文にない文字。入力者のメモ ? ? 入力者の疑問 6. 配布条件、著作権: a) JALLCのJGPL(JALLCフリーデータ配布条件)準拠とする。無保証免責、 配布自由。詳細は、JGPL1.txt を参照してください。ただし、直接に 商用としての利用は出来ません。データを実費以上の値段で販売した り、組み方を変えて印字販売する、等はしてはいけません。このデー タを用いて論文等を執筆し原稿料を得る、等は許されます。 b) 作成段階でも配布は自由ですが、その旨を記してください。また、こ のプロジェクトを宣伝してください。データのみの転載などはお断り します。 c) 入力者は、input.log に名前を記し、その偉業を顕彰されます。 d) 著作権に関しては、底本校訂に関する著作権は野々村戒三が持ってい る。死後三十年程度経っているらしいが、赤尾照文堂御店主の話では、 子孫のかたとの連絡も付かないそうです。御存知の方は、ご一報くだ さい。 名著全集刊行会は現在存在しない。 赤尾照文堂版で索引を作成した先生方のなかで、上野洋三氏(国文 学研究資料館、1998年当時。九州大学大学院、現在)にも、この件に ついてご意見を頂きました。以下、要約させて頂きます。 コンピュータ入力の件は、大いに賛成である。著作権がらみの 事は赤尾照文堂に一言ことわっておけばよいと思う。私等も賛成 している旨を赤尾照文堂に伝えてもよい。また、本文も誤植の訂 正等施しているから、ぜひ新しい本文を使って欲しい。(以上、 要約)。 復刻した赤尾照文堂については、1998年11月2日、御店主とお話する ことが出来ました。以下、御意向を要約します。 赤尾照文堂版は二百五十番のみの本文であるから、三百五十番 入っている名著全集のほうが、底本としてふさわしいのではない か。赤尾照文堂版では先生方が誤植の訂正もしているが、訂正箇 所がどこなのかはうちも把握していない。訂正本文を利用するた めや、手元に赤尾照文堂版があるときなど、うちの本を使ってい ただくのは一向に構わない。校訂者の野々村戒三氏については、 子孫等も分からず、うちとしても仕方なく無断で使わざるをえな かったというような側面もある。索引編については確実に新たな 著作物であるが、本文編に関しては、どうぞご自由におやりくだ さい。ただ、それを印刷して販売するなどというのは宜しくない と思う。(以上、要約)。 6. 参加手順: a) このプロジェクトに参加したい人は、現在の連絡先(高橋明彦@金沢 美術工芸大学)のホームページへアクセスし、予約フォームにご記入 してください。あるいは、直接メールを下さい。入力を希望する曲目 を書いても結構です。希望が無い場合は、こちらから曲名を示してお 願いします。手入力でも一番一時間半分弱くらいで入力できます。 b) 入力が完成したら、連絡先までメールで送って下さい。ベタテキスト でも、lha & ish 、Base64(添付ファイル)でも、大丈夫です。 c) 予約が有った段階で、HP上にあなたの名前をのせます。これは重複し て入力されることを防ぐためです。本文が送られてきたら、本文への リンクを張ります。あなたのお名前は、実名でもニックネームでも構 いません。 d) メールをいただくときには、タイトルに「謡曲」とか「utahi」を入 れておいていただけると助かります。また、高橋が出張中などでお返 事が遅れる場合も有りますが、ご容赦ください。 e) その他、メーリングリストやHP の充実など、希望があったら可能な 限りお応えします。 現在の連絡先: 高橋明彦 hangyo@kanazawa-bidai.ac.jp 半魚文庫 http://hangyo.sakura.ne.jp/utahi/ 参考: JALLC http://www.mt.toita.ac.jp/~jallc/ ※なお、JALLC は現在活動休止状態にあります。本プロジェクトは、 JALLCの活動状況とは全く無関係に進めてゆくつもりです。また、消却 していなかったJALLC会費の残金が40万円ほどあり、それを使って有朋 堂文庫本『源平盛衰記』を業者に入力委託し、既に公開されています。 ぜひ、御利用ください(2001年2月28日補記)。