スポーツ気分の構造.半魚文庫

スポーツ気分の構造

[自己紹介(内省のディスクール)]
[HP]

作成日:2002-06-20


  • 2021-07-18 : 私は東京オリンピックをボイコットします!
  • 2018-06-29 : 安倍政権下での決勝T進出「反対」
  • 2018-04-09 : ハリルホジッチ解任
  • 2017-08-24 : ドーハの悲劇を再び
  • 2015-12-03 : Jリーグのクライマックスシリーズ
  • 2015-06-10 : すごく心配な、なでしこJAPAN
  • 2015-01-25 : ハビエル・アギーレを即刻更迭せよ!
  • 2014-05-14 : ブラジルWCに向けて
  • 2012-08-22 : 五輪東京招致
  • 2012-08-10 : なでしこ残念!銀メダル。
  • 2012-08-05 : 嫌な予感(笑い)
  • 2012-08-02 : 体操の採点方法(2)
  • 2012-07-27 : 「グラスゴーの奇跡」
  • 2012-06-12 : ハードワークのイタリア
  • 2012-03-01 : ザックJAPAN今年の初陣(ういじん)
  • 2011-12-21 : CWC、最低なアジア王者
  • 2011-07-19 : おめでとう、なでしこJAPAN
  • 2010-07-06 : 日本サッカーの今後
  • 2010-07-02 : サッカー文化と文化を超えるもの
  • 2010-06-27 : WCまとめて(1)
  • 2010-06-23 : デンマーク戦予想雑感
  • 2010-06-15 : 岡田監督は持っている(南アWC1−1カメルーン戦)
  • 2010-05-31 : 90分、走りきれないと意味がない
  • 2010-05-26 : 冗談くらい言わせてやれ
  • 2010-05-24 : 直前試合(VS韓国)
  • 2010-05-11 : 四強という目標は正しい
  • 2010-03-08 : 1年後の私
  • 2009-06-18 : 1年後の私は……
  • 2009-06-07 : しらじらしい歓喜のデジャヴ
  • 2009-05-28 : ひさしぶりの
  • 2008-12-26 : 今年のしめくくり
  • 2008-12-15 : 史上最悪のブラジル人選手の今(CWC ガンバ大阪)
  • 2008-12-13 : メキシコサッカーは最高だ!(CWC)
  • 2008-10-16 : もっと前に更迭すべきだった岡田監督(WC-F2、ウズベキスタン戦)
  • 2008-10-10 : いつものとおりのだめなしあい
  • 2008-08-21 : なでしこの記念すべき日
  • 2008-08-19 : 体操の採点方法
  • 2008-08-07 : 私は北京オリンピックをボイコットします!
  • 2008-06-13 : 北京五輪強化試合、VSカメルーン
  • 2008-05-26 : 遠藤保仁ボクイケメン
  • 2008-03-27 : 岡田は更迭したほうが良い
  • 2008-02-21 : 気合いの入った第3回東アジア選手権(VS中国)
  • 2007-12-11 : クラブWC、第3戦 浦和RESD vs セパハン
  • 2007-10-25 : 勝者はサポーターだな -- ACL準決勝
  • 2007-10-18 : 北京五輪はサッカー以外にも楽しみはある‥‥‥
  • 2007-09-12 : ついに見たオシム・サッカー
  • 2007-08-23 : 2007サマー! サッカーまつり
  • 2007-07-26 : アジアカップ決勝トーナメント(2)VS サウジ
  • 2007-07-22 : アジアカップ決勝トーナメント(1)VS 豪州
  • 2007-07-12 : 陽気な若者たち U-20WC(4)VS チェコ・完結編
  • 2007-07-09 : やる気のないお兄さんたち アジアカップ(1)VS カタール
  • 2007-07-09 : 陽気な若者たち U-20WC(3)VS ナイジェリア
  • 2007-07-05 : 陽気な若者たち U-20WC(2)VS コスタリカ
  • 2007-07-02 : 陽気な若者たち U-20WC(1)VS スコットランド
  • 2006-10-05 : オシムがやりたいサッカー (2)ガーナ戦
  • 2006-09-19 : オシムがやりたいサッカー ---- U-16アジア制覇
  • 2006-08-11 : オシム・ジャパンで変ったもの
  • 2006-07-13 : 「人生にはサッカーよりも大切なものがたくさんある」
  • 2006-07-04 : カッコ良すぎるのも考えものである
  • 2006-06-23 : サヨナラ、ジーコ
  • 2006-06-19 : 身近な戦時下翼賛体制
  • 2006-06-13 : 愚将の必然
  • 2006-06-02 : ゲルマン魂に、その歴史に学べ!
  • 2006-05-11 : ワールドカップ前なのに、なぜこうも気分が盛り上がらないのか。
  • 2005-12-12 : 2006組合せに思う
  • 2005-06-22 : 覇気がない若者、世界ユース
  • 2005-06-10 : 一夜明けると、
  • 2005-05-22 : 国内組のみなさん、実績出せよぉ
  • 2005-03-28 : 「システムで戦えるなら監督は要らない」
  • 2004-09-29 : アジアユース
  • 2004-09-11 : スト回避
  • 2004-08-26 : 「そうですねー。」
  • 2004-08-16 : サヨウナラ、アテネ
  • 2004-08-08 : アジアカップ優勝
  • 2004-07-15 : オーバーエイジ(附リ、その後)
  • 2004-06-09 : 仮想アンリ
  • 2004-05-30 : 久保、すげえ。
  • 2004-05-11 : 成長してますなあ
  • 2004-04-28 : 「歴史には2ー3で負けたことしか残らない」
  • 2004-03-31 : 「いくらジーコでも」
  • 2004-03-20 : 裏切り行為
  • 2004-03-15 : って、こんどは負けたよ
  • 2004-03-02 : なかなか勝てませんね
  • 2004-02-18 : 道がイバラの原因はお前だ!ジーコ
  • 2004-02-02 : まずまずの選出かな
  • 2004-01-29 : アテネのオーバーエイジ
  • 2003-12-12 : これこそフォワード!
  • 2003-12-06 : ゴールシーンで
  • 2003-12-03 : 大負けしてしまったが
  • 2003-11-15 : パワフル & プリンセス
  • 2003-10-11 : ゲーム・ウォッチャー
  • 2003-10-04 : 生がいい(附・このひとは誰?)
  • 2003-09-17 : 納得出来るチーム作り
  • 2003-09-10 : 徹底的に負けてくれ!!
  • 2003-08-21 : 日本人らしさ、日本人らしくなさ
  • 2003-06-23 : 最高のファンタジスタ
  • 2003-06-11 : 逆ぎれジーコ
  • 2003-06-01 : 貯金の食い潰し
  • 2003-04-21 : 違う日本が見てみたい
  • 2003-04-15 : わたしはあらゆる一元支配に反対する
  • 2002-11-18 : アルゼンチンのみなさん、やっちゃってください。
  • 2002-11-01 : プチ・ドーハの悲劇
  • 2002-10-31 : するじゃないかのオヤジ
  • 2002-10-20 : 谷間の世代
  • 2002-09-01 : 日本サッカーの裾野(2)
  • 2002-07-18 : 飢えた金狼
  • 2002-07-02 : 審判は神
  • 2002-07-01 : NHKの実況
  • 2002-06-24 : 日本サッカーの裾野
  • 2002-06-24 : [御蔵入り版] H組戦況徹底分析
  • 2002-06-20 : サッカーにおける日韓関係
    2021-07-18 :

  • 私は東京オリンピックをボイコットします!
  • 「どうせみんな反対・中止といってたって、始まったら見るんだろう」とか舐められていますから、私はしっかり宣言したいと思います。サッカーも、なでしこも、だいぶ気になりますが、今回に関しては一切見ません。

    昨年末くらいまで、私もオリンピックという組織がこんなに利権にまみれたヒドイものだとは分かっていませんでした。不明を恥じます。


    2018-06-29 :

  • 安倍政権下での決勝T進出「反対」
  • 初戦のコロンビア戦に2-1で勝ったために西野監督は名将ということになってしまったが、コロンビアが意外なほどに調子悪く、かつPK献上、退場者という極めて不利な状態だったから勝てただけのことで、ゲーム内容は極めて貧相なものだった。しかし、二戦目のセネガル戦での日本のゲーム内容はとても素晴らしかった。柴崎の評価が高いらしいが、私は長谷部のパス供給能力に驚嘆した。遠藤と青山を足したような選手だと思った。大きな黒人選手の間を強く速い球で縦パスを何本となく通していた。スペインとドイツを足したような組み立てだと思った。(今回のドイツは、それが出来てないけれど)。二戦目で、私は考えを改め、西野と日本代表を応援することにした。

    三戦目のポーランド戦は、二戦目の戦い方が出来れば、楽勝だと思われた。しかし、昨日、私は落胆させられたのである。一、二戦の疲れがあったにせよ、主力を温存できるほど補欠メンバーは充実しているのだろうか?6人も変えるのだからしているのだろう、と思って見ていたが、二戦目とは全く別のチームであった。この三戦で最も強かった相手は間違い無くセネガルだろう。そんなセネガルに対して日本チームは、互角以上の闘いが出来た。吉田、昌子のCB、長友、酒井宏樹のSB、長谷部、柴崎のWボランチ、乾、香川、原口のOMF、大迫のワントップ。GKの川島は二戦とも酷評されていたが、ほかは非常によく機能した。私は特に長谷部を高く評価するが、彼はこれまで見たことない働きをしており、真面目以外に特に取り柄の無い選手だと思っていたが、第二戦に関してはほんとうに素晴らしかった。同じく、乾も素晴らしかった。乾ひとりが、ここ八年間の日本サッカーに欠けていたものを補ってくれる選手だと思う。ドリブルが出来て、ミドルシュートが打てる。じつは中島翔也もそういう選手だから、なぜ呼ばなかったのか、私が西野を信用しない理由の一つである。さて、乾は、初戦こそ機能しなかったが、二戦目ではWCで得点した日本人プレーヤーという栄誉に浴することとなった。おめでとう!

    三戦目の6人入れ替えたチームは、明らかに能力も意志も劣っているように見えた。縦の速いパスを通す気が全く無く、ゆるいバックパスばっかりである。宇佐美なんか、泣きたくなるほどひどい。なんもしていない。そして、決定的なのは、最後の15分のやる気の無い球回しである。うちは攻めないからおたくも球取らないでね……、だとすればこれは八百長だ。日本の、フェアプレイの戦い方ではない。加えて、裏試合のセネガルが同点に追いついたらどうする気だったのだろう。こんな闘いをするチームは、決勝トーナメントに行く資格はない。

    世界の貧困を背景にしたマリーシア(ずるがしこさ)に対して、日本はフェアプレイをアピールポイントにしているはずだ。なでしこジャパンの健気な闘い方もそうだったはずだ。フェアプレイとは、先進国の豊かさを背景に持つ弱者を抑圧する身勝手な論理に過ぎないのか、そうではなく、貧困や差別を含めて世界の不条理を敵として戦う倫理であるのか、それが問われているはずだ。だから、私は今、WCで日本が勝っても、全く嬉しくない。

    2018-07-03 (Tue) 補記1:ポーランド戦の翌日、西野は選手等に不本意な試合をさせて申し訳なかったと謝ったと報道は伝えていた。あの球回しを、西野自身は本当に良いことだとは思っていないらしい。日本人の解説者等は一様に西野の選択(ばくち)は正しかったと誉めているが、それはTVの仕事が欲しくてJFAをかばっているからである。まさに安倍政権下の報道である。世界中が、球回しについて怒りあきれているはずだ。なお付け足しておくと、球回しによる時間稼ぎは、勝っている側がやる戦術である。負けていて球を回されている側は、必至で球を捕りにいくから、試合は成立する。今回のように、負けている側が球回しを始めたということは、試合放棄をしたということである。無気力相撲すなわち八百長である。西野が謝っているのだから、まあ良しとするか、とも思ったが、ベルギーに惜敗したという点で、やはり感心しないと思ったので、書き留めておく。

    補記2:そのベルギー戦であるが、セネガル戦のような試合が出来るのであれば、僕はそもそも西野のことを嫌いではなかったし、スタッフにいる森保や手倉森もまた信頼しているから、良い試合ができるのであれば球回しについては忘れても良いと思っていたが、今日のベルギー戦を見て、やはりすこし考えが変わった。「ベルギー戦を見て」とは書いたが、実は、夜中の3時に起きられなくて、起きたら4時半で、TVを付けたところ、2−2であった。ぼろ負けするとおもっていたので、びっくりした。長谷部が鋭いパスを通していたのかどうかは、結局分からないままである。見ている内に、延長戦突入かという間際でカウンターから失点して試合が終わってしまう。もう少し見られるかと思っていたので、残念であった。そして、聞けば、2−0から追いつかれたのだという。その2点も、原口、乾の目の醒めるようなシュートである。2006年のドイツWCの直前に日本はドイツと練習試合をしていて、2−0でリードしたが、その後2失点して引き分ける、という試合をしている(このページでも記録している)。あのときのことを思い出す。日本は、こういう歴史を積み上げていかねばならない。2022年に向けて、このまま西野が監督をやれば良いと思う。


    2018-04-09 :

  • ハリルホジッチ解任
  • 昨日、ハリルホジッチの去就に関する緊急記者会見の告知があると報道されて、「解任なら嬉しいが、しかし今の時期にそこまでやるかね。ああしかし、手倉森が後任であれば、実現可能か」と思っていた。ともかく、解任はなかなか思いきった選択であったと思う。よかったとも思う。後任は、西野朗だそうである。ちょっと時期が遅いのではないか。ガンバ大阪の全盛期を思えば、なぜか分からないが名古屋でうまく行かず、今、西野は技術委員長だとしても(若い田島に出世を越されている)、今かねえという気がした。ザッケローニの後に西野でよかったと思う。岡田の再々登板はもう可哀想だとして、西野朗、風間八宏、手倉森誠と、十分に戦える日本人監督はまだいる。

    なでしこジャパンに、川澄が復帰しているという情報を、いま知る。小柳ルミ子が川澄を誉めているブログを読み、じつに説得的だと思う。ここ2、3年、まったく面白くなかったサッカーが、また面白くなってきた。


    2017-08-24 :

  • ドーハの悲劇再び
  • 今日の新聞で、週刊誌の見出し広告に「ドーハの悲劇を再び」などと書いてあるのを見つけ、先日、お盆で帰郷した際に弟と口論になったことを思い出しました。何を兄弟げんかしたかというと、ハリルホジッチの評価をめぐってなのですが(笑)、弟は、カウンターサッカーは日本の選択肢として有効である、選手が自主的に考えるサッカーをハリルは目指している(そのために細かい決め事は少ない)、などというわけである。私は、ポゼッションサッカーの日本型完成を目指すべきで、使えない選択肢を増やしてもしょうがないし、また、自分で考えるためにも先に決め事は必要なのだ、などと言ったりしていたわけですが、話している内に興奮してきて、「日本は、WCに出られなきゃいいと思う」ととまで言ってしまったのである。言ってから、ほんとそうだなあ、と思いました。協会側はよく、「予選は難しい」などと言って、出られて当然と思っている国民側に予防線を張ってきたが、楽観視しているのは実は国民側ではなく、協会側なのだ。なでしこがWCに出られなかったのを思えば、こんな男子は、出られなくても良いと思う。


    2015-12-03 :

  • Jリーグのクライマックスシリーズ
  • 今年のJリーグは、久しぶりに前期後期にして、プロ野球で言うクライマックスシリーズのようなことをやっている。ほんとは、日本シリーズのように盛り上げたいのだろうが、2リーグ制ではないから、こうなっているのだろう。

    11月末に、ガンバとレッズがやっていて、3位のガンバが前期優勝のレッズを突き放した。これも悲惨な試合だった。僕はどっちも好きなので、悲惨としか言いようがない。

    昨日、ホームアンドウェイ方式の第一戦が、広島とガンバとで行われた。これも、悲惨な試合だった。僕はどっちも好きなので、やっぱり悲惨としか言いようがないが、ふつうはこれを壮絶な試合というのだろうな。

    広島では、ひさしぶりに森崎を見られて、うれしかった。塩谷司は代表にも呼ばれているが、あまり印象がなかった。山森さんに顔が似ていますね(笑)。ガンバでは、久しぶりに遠藤が堪能できた。宇佐美、東口、藤春、丹羽、あとまだ一人か二人代表がいるが、なぜホジル・ハヂッチは遠藤を呼ばないのだろう。僕はこの監督を全然信用していない。

    広島の青山はほんとに良いですね。なぜ彼も呼ばれないのだろう。去年のWC前の練習試合で、青山からのロングパスを大久保が決めたが、あれはほんとうにすごかった。

    CSは、チャンピオンシップだったんですね(笑い)。

    11月28日(土)◇14:00キックオフ・埼玉スタジアム(試合終了)
    浦和 1 0-0 1-1 0-0 0-2 3 G大阪
    [浦和]ズラタン(後半27分)、コーナーキックを頭で押し込む
    [G阪]今野泰幸(後半2分)、前線からボールを奪い、DFをぬいてGKと一対一から
    [G阪]藤春広輝(延後13分)、あわやOGのクリアーボールからクロス、ボレーシュート
    [G阪]パトリック(延後16分)遠藤のロビングFKを抜け出したパトがきめた!

    12月2日(水)◇19:30キックオフ・万博記念競技場(試合終了)
    G大阪 2 0-0 / 2-3 3 広島
    [G阪]長沢駿(後半15分)、森崎・千葉のバックパスを長沢に取られて。
    [広島]ドウグラス(後半35分)、柏のクロスをヘッドで
    [G阪]今野泰幸(後半36分)、
    [広島]佐々木翔(後半46分)、
    [広島]柏好文(後半51分)


    2015-06-03 :

  • すごく心配な、なでしこJAPAN
  • 女子ワールドカップ(カナダ)がとうとう始まった。2011年に優勝し、2012年の五輪で準優勝して以来、まったくいいところのない、なでしこ。

    世代交代は、結局まったく進まなかった。最も期待された中島依子は選ばれなかった。

    戦術も、パスワーク主体のポゼッション型から、ロングボールを使うようになったが、これも機能しているようには思えない。岩清水のロングフィードをトップ下やトップでキープできる選手がいない。4−4−2以外のフォーメーションも(宮間をトップ下に置く4−2−3−1や4−3−3は、結局実現しないまま)。

    試合運びでいっても、ポゼッション型の2011年の時にくらべ、後半はずっと責めさせ(責められ)っぱなしである。相手を疲れさせているなら良いが、自分たちが疲れてこないのか。

    選手の調子も全然あがっていない。期待された大儀見も、坂口を筆頭に、宮間、川澄あたりの心臓部分の調子が上がらない。彼女らがいてのなでしこなのだ。大儀見には得点王にさせてあげたい。宮間には世界が驚くFKをきめさせてあげたい。心から思う。

    宇津木がひとり創造性あふれるプレーをしているが、一人だけではだめだろう。川村などにも期待したい。なお、スイス戦での山根はすばらしかった。

    くじ運的には、一位通過した場合、決勝で強豪と当たらないので、それは良かった。

    彼女らに、幸運が訪れてくれることを、心から期待している。


    2015-01-25 :

  • ハビエル・アギーレを即刻更迭せよ!
  • アジアカップはまさかの決勝トーナメント一回戦敗退(ベスト8、UAE 1-1、PK4-5)。にもかかわらず、帰国したアギーレは記者会見で強気の発言をしている。

    八百長疑惑に端を発して、この監督には信頼をなくしたが、思えば、当初から疑問が多かった。ブラジルWC後に、代表をほぼ入れ替えたと思えば、結局、遠藤や長谷部を復活させた。その後は、 選手を完全に固定。アジアカップ対策かとも思ったが、ヨルダン戦からUAE戦までの間が中二日と分かっていて、ヨルダン戦に主力組を使う。選手層は、柴崎と武藤が加わっただけである(豊田はハーフナーや柿谷のようだ)。

    この監督は、日本人の選手を、ぜんぜんチェックしていない。いい選手を選べていない。

    システムにも問題がある。発展途上の4-3-3は、もう少し慣れた4-2-3-1との関連を付けないといけない。

    JFAは、自己保身のために、アギーレを守っているようだ。

    韓国やオーストラリアなど、これまで優位にあった東アジア勢の相対的な退潮が目立ってきた。これはこのまま、ワールドカップのアジア枠の削減に繋がるだろうし、繋がるべきだろう。そして、このままあと3年もこの人に任せたら、ほぼ無条件でワールドカップに行けてた日本の優位も、だいぶ危うくなるだろう。


    2014-05-14 :

  • ブラジルWCに向けて
  • 一年以上更新していなかったという。もう、東京五輪もとっくのとうに決まっていたし。オモテナシってか。都知事ももう変わって、みたび変わっているという。

    それはさておき、メンバー、決まりました。サプライズは大久保。僕は中村憲剛と駒野友一が外されたのがかわいそうで、かわいそうで。

    弟から来たメールと、その返事。
    >W杯メンバー、初の新潟県人である酒井高徳が選ばれたことは、まずまずだと思いました。
    >まあ、高徳が試合に出るとしたら、長友の怪我という最悪の状況しか考えられないのですが…
    >バックスに前回の中沢トゥーリオのような高さがないことが気になります。
    >また、2006年に逆戻りしないことを祈ります。

    2006年は最強メンバーと言われてましたからね。
    ザッケローニはいい人だとは思いますが、3―4―3は結局成功しなかったし、こ の四年間で一番盛り上がったのは最初のアジアカップだけだったような気もします。 本番でベスト16に行けたとしても、四年間の積み重ねというよりは、ラッキーだっ たため(大久保がめちゃ調子が良い、とか)みたいなことだったら、なんか残念と いうか。
    ……というような風評をけちらして、頑張ってほしですね。前回は守備的にして勝 ち上がったけど、今回は負けてもいいからガンガンいってほしいですね。3―4で 負ける、みたいな試合が出来れば最高だと思います。

    四年間CBは安定しなかったし、どうせゼロ封はできないチームだと思う。もちろん、ベルギーの時みたいに4―3で勝っても良い。

    [補記 2014-05-15 (Thr)]

    中村憲剛のブログを見に行ったのだが、母の日以来、更新がないと思っていた。先程、改めて見て、自身の言葉が綴られていました。落選の悔しさと喪失感、しかし前向きなタフさがそこにはあった。ほんとうに素晴らしい選手だと思う。ACLは結局負けてしまったが。同僚の大久保も、頑張らなくてはならない。泣言はいってられない。こちらも身が引き締まる。


    2012-08-22 :

  • 五輪東京招致
  • 招致運動に、国民の支持率の低さが原因だとされていたが、先日の銀座のパレードの50万人の見物人など、ここに来て一気に五輪を肯定する空気が高まっている気がする。ロンドン五輪は、成熟した都市での開催の成功ということで、発展途上国の経済活性化の一助といったものとは違う目的で、大会が質的にも嫌味でなかった。

    僕がなぜこれまで東京招致に否定的だったか考えて見るに、理由ははっきりしている。主導しているのが石原東京都知事だからだ。石原都知事は、差別主義者として世界的に知られた存在だそうだ。五輪は差別主義には徹底して戦う構えである。本日の北陸中日新聞によれば、むしろ、招致の最大の妨げとなっているのは、都知事の存在ではないかと書いてあった。個人的に、私がそう感じていたのである。


    2012-08-10 :

  • なでしこ残念!銀メダル。
  • なでしこVS米国。1-2で負ける。残念。開始早々、米国が得点して、それ以降、あまり攻めなくなってくれて、逆になでしこが助かった感じがする。準決勝のフランス戦などのちょうど逆である。なでしこに(比較的)がんがん攻めさせてくれるが、前線でのためができず、ゴールを生まない。残念。米国も特別調子が良いわけではない。なでしこは十分に勝てた試合だと思う。

    それでも、沢、宮間、坂口、鮫島、近賀あたりの調子が全然あがってこないまま。それでも、ここまでやれるのだからすごいとも思う。大儀見、大野、川澄は身体が非常に切れていた。フランス戦では岩清水、米国戦では熊谷が素晴らしかった。そして、福元!

    このスタメンは良いとして、サブのメンバーで切り札がいなかったのが、今回のチームの弱点だったなと思われます。安藤は今回、調子が全く上がらない組。岩渕、丸山しかり。田中明日菜は悪くないけど、沢を下げる選択は、佐々木監督には無かったのだろう。それはそれで、正しい選択だと思う。特に、岩渕があそこ(後半38分、パスカットからソロと一対一)を決めていれば(笑)。

    しかし、それにしても、大きな期待とプレッシャーのかかる中、よくぞここまで頑張ったと思う。試合直後、宮間が泣いている。去年のワールドカップとは、意味が違うのだ。僕は、今回の五輪は、決勝までいければ満点だと思っていた。メダルの色の違いはおまけである。

    表彰式の彼女たちの可愛らしさと、洒落っ気を見よ。電車ごっこみたいに肩を繋ぎ、壇上では一人づつ順に礼をしてみせる。メダルをかけてもらって、TVカメラへポーズを決める。ブラッター会長にキスでもしてやればもっとよかったんじゃないか(笑)。彼女らは楽しそうだ。

    川澄選手のブログに、米国戦前、次のようにあった。

    たくさんの人たちに支えられてサッカーができる喜びを、

    大好きなサッカーを大好きな仲間とできる喜びを、

    今日ウェンブリーのピッチで、思いっきりプレーで表現します。

    彼女らは、試合開始前の登場時にも声を掛け合って元気にしていて、笑っていた。それは、こういうことだったのだなとしみじみ思う。


    2012-08-05 :

  • 嫌な予感(笑)
  • 日本(男子)が初戦のスペインに勝ったのはほんとにすごいが、結局スペインは全敗(?)で、日本の偉業は少し印象が薄れてしまう。それでも、R8でエジプトに完勝し、次の相手も親善試合で勝っているメキシコ。印象ではもう決勝進出確実である。

    反対側の山では、韓国がグレートブリンテンに勝ってしまう。韓国は次はブラジルだ。ネイマール擁するブラジルは今回強いらしいが、私の嫌な予感は、韓国がそれに勝って、決勝が日韓戦になるということ。韓国の美味しいとこどり。まあ、東アジアの黄金世代・時代ということで喜んでもいいんだけど(笑い)。


    2012-08-03 :

  • 体操の採点方法(2)
  • 四年前にも同じことを感じていたことを本頁を見直して思い出す(笑)。団体での日本への採点がなんだか厳しいような気がする。

    日本体操協会のサイトを見て、D得点、E得点などの採点システムを知る。

    個人総合では、一転して内村がやっぱり断然強い。中国の選手がいないので楽勝。北京五輪では、鞍馬の落下もあって内村は銀メダルだったが、金メダルは中国の選手だったはずだ。彼は引退したのかな。いずれにしても、どうやら、中国は個人総合には力を入れない方針なのだそうだ。オールラウンダーは育成せず、2種目をこなせるスペシャリストを育成する。団体は、4〜6人のチームの内3人づつ選び出してが高得点を出せれば優勝できる。また、種目別にも有利。金メダルので言っても、個人総合は労力に見合わないということか。

    全く価値観が異なるのですね。

    体操界では、もちろん偉大なスペシャリストもいる。鞍馬の神様マジャール、西ドイツのギンガー(鉄棒)。モリスエは平行棒、ヤマワキは吊り輪の業だが、森末慎二も山脇恭二も鉄棒のスペシャリストという印象が強い。

    しかし、やはり、体操は個人総合こそ真の王者でしょう。それは、みな平均点が取れる凡庸な選手、などでは全く無い。加藤沢男、塚原光男、アンドリアノフ。王者だろう。

    内村航平が、そういう面々と比べても世界選手権3連覇に加えて五輪チャンピオンというのは、すごすぎる、偉業である。


    2012-07-27 :

  • 「グラスゴーの奇跡」
  • これは「奇跡」じゃないみたいな言い方も、得点者の大津自身のブログをはじめ、可能だが、いやそうじゃないんだ。ベルリンの奇跡、マイアミの奇跡。大物を倒したことを「奇跡」と称するのですよ。新三大オリンピック日本サッカーの奇跡ですよ。

    ともかく、選手撰びからして関塚監督が好きになれなかった。また、アテネ、北京を思えば、オリンピックで惨敗して悔しさを味わったほうがその後の奮起の材料になるからロンドンでも惨敗せよ、くらいに思っていた。大津は、予選で追加招集され決勝点などをあげていたように思う。印象深かったが、なにより今回直前のメキシコ戦でのワールドクラスのハイボレーが印象的であった。

    さて、スペインに勝てるなんて、だれも本気では思っていなかったはずだ。開始早々、あちらの人びとのトラップの上手さにともかく驚いたなあ。ところが、日本も前線、中盤からがんがんプレスに行く。日本はそもそもがんがん行くしかないのだが、それにしてもここまで行ける試合は珍しいとおもう。90分間高いプレスができたのが奇跡なのだ(笑)。ユーロ2012での、スペインの初戦、イタリアの高い位置でのプレス。それと今回のこの試合とが、対スペイン戦の最も理想的なありかたとして今後参照されうるものとなるだあろう。

    解説の長谷川健太が、スペインは、玉を廻しきる、攻めきるという意味ではA代表ほどの成熟度に至っていない、とも言っていた。たしかにその通りで、加えて、33分にCKで大津から失点してからはチームとして崩壊した。スペインは、最悪この試合に負けても金メダルに一番近いのであって、たかだか一点失点したくらいであせる必要なんてまったくないのだ。にも関わらず焦ってしまった。A代表の面々なら、もっと冷静でいられただろうね。

    後半は、日本のペースとは言いながら、永井(ほんとに最後までよく走った!)は3点くらい決定機を外していたが、そうではないのだろう。スペインのデヘアというGK、マンUの正GKだそうだが、超ファインプレーの連続だったのだろうと思う。

    なでしこも、初戦のカナダは川澄・宮間が得点しさい先の良いスタートを切った。しかし、心配なのは、

    女子ではなでしこがスペインだ、

    ということである。先日の親善試合ではフランスの早いプレスに完敗した(0-2)。高い位置からのプレスで封じ込められる、スペインの立場がなでしこなのだ。

    男子は、決勝トーナメントで、エジプト、イングラントあたりと当たるのだろう。決勝に進出し、もう一度スペインと戦う。私はそう予想する。ユーロ2012のイタリアと違うのは、引き分けでなく、初戦でスペインに勝っているというところだ。


    2012-06-12 :

  • ハードワークのイタリア
  • ユーロ2012。最大の話題はスペインの連覇がなるかどうか、であろう。あるいは、ドイツのパワーサッカー。しかし、もしかしたら、イタリアが今回の主役になるじゃないかと、10日の夜、スペインVSイタリア戦を見て思った。パスとポジションチェンジ、高い位置からのプレス。まるでメキシコだ。イタリアなんて、これまで全く好きでなかったが、彼らがいとおしく思えてしまう。


    2012-03-01 :

  • ザックJAPAN今年の初陣(ういじん)
  • ……って、おかしくないか。TV(TBS)で何度も言ったり書いてあったりした。初陣って一生に一度しか無いと思うけど。宮市という若者が代表に呼ばれたが、試合には出られなかった。出てたら、こういうのをA代表初陣って言うんじゃないの。

    試合については、何も言うことがない。三次予選最終戦でウズベキスタンに良いところなしでホーム(豊田)で負ける(0−1)。ハーフナーマイクの1トップがひどすぎる。走れないし、トラップもできない。シュートも打てない。ザッケ、采配ミス。

    最終予選の組み合わせは、3次予選の通過順位に関係なく、FIFAランキングで決めるという。だから、勝とうが負けようが、実際は関係なかったりするんだけどね。意味不明。

    しかも、ニュースなどによれば、今回の負けで日本のランクが下がり、韓国に逆転され、二次シードになってしまう。まずい、みたいにニュースは言っている。意味不明。豪・日が1次シード、韓・イラン(?)が2次シード、これが逆転するのだというわけ。何を言ってるのか、意味が分らない。豪・韓、平等に強敵だよ。イラン、サウジあたりも。ただし、結局2位でも良いというぬるま湯。

    田中順也。柏レイソルのJ優勝でようやく知った選手だが、たまの持ち方、さわり方がすっごくいいですね。センス抜群。A代表に定着してほしい。


    2011-12-21 :

  • CWC、最低なアジア王者
  • CWCですが、アルサッド(カタール)って、GKとCBが上手いだけの非常につまらんチームですね。柏はかっこいいサッカーをしていたが、バルサの域には達していないから、サルサッドから得点できない。勝っているうちは気付かないけど、負けた側(柏)にまわれば、アルサッドのサッカーはほんとにつまらんと分ります。

    2010南アの日本も、あんなふうに見られていたのかなと思いました。

    柏は今回負けたけど、この悔しさは変な満足感より貴重だったと思いました。


    2011-07-19 :

  • おめでとう、なでしこJAPAN
  • 大会前、澤は「このメンバーでとれなかったら、いつとれる、というかんじ」と言っていた。TV放送(地上波)がないのが残念だが、それなりに期待はしていた。お気に入りの永里選手も、ドイツに渡ってからふてぶてしいくらいの貫禄が出来て、初戦でも得点したらしい。しかし、グループリーグ3試合目のイングランド戦で負けたということを知り、「なんだ、だめじゃん」と思っていた。当然、ベスト4を掛けての決勝トーナメント、ドイツに勝てるとは思っていなかった。

    ドイツ戦の朝、よめはんに「ドイツに勝ったってよ!」と起こされた。え”ぇ!!

    この直後、地上波放送を決定してくれたフジテレビ系に感謝。

    準決勝。スエーデンにはまったくサッカーをさせなかった。澤のパスがミスとなり、結構豪快なシュートを最初に決められてしまうが、その後、動じず諦めず、スタメンの川澄、澤、そしてまた川澄と得点する。川澄の一点目をアシストしたのは宮間だが、宮間のうまさはひとり次元が違うな。川澄の3点目は、前に出たGKを見てロビングで決めたものだが、こんなシュートを決められて、相手はもうやってく自信を無くすだろう。

    さて、決勝に進出する(してしまう!)。アメリカ戦である。彼女らは、北京五輪の際、他の三チームは優勝を狙っていた、それがベスト4まで行けてうれしかったなでしことの違いだった、と述懐していた。私も今回は、なでしこが優勝することを期待し、信じていた。とは言え……。

    試合が始まってはっきりしたのは、パワーはもちろんスピードもアメリカが上だということだった!スタミナも、うーむ同じくらいだろうか。技術にしても、日本のほうが上ってことはないな。しかし、メンタリティは上だったのだろう。先制されても動じず諦めず、である。ゼロゼロでかろうじて均衡を保っていた後半、同時に二人、大野と安藤をさげ、丸山と永里を投入した。大野は中盤でのフォアチェックが機能しており、ドリブルも結構効いていた。安藤は、よく走ってはくれているのだが、まるで決め手に欠けた感じ。二人とも、悪くはないが、得点の匂いがまるでしない。ドイツ戦でラッキーガールとなった丸山香桂里奈とエースの永里。期待が高まるが、正直、この交代が裏目に出た。前線がまるで機能しなくなって、得点されてしまう。持ちすぎた永里が自滅したかんじ。悪夢だ。

    同点の得点をしたのは、結果宮間だったし、いわゆるごっつあんゴールだが、しかし、クロスをあげた永里、ゴール前でつぶれ役を演じた丸山より、あそこにポジショニングをとり、あのタイミングで左足を出した宮間を褒めるべきだろう。延長戦へ!

    延長戦でも先制される。このアメリカのワンバックという選手、でかいしパワーもすごいし、ともかくすごい選手だな。ゴール前でフリーになられ、ヘディングで決められる!しかし、それでも諦めないなでしこJAPAN。宮間のCKを澤が最も得意とするスラシで決める。勝てたと思っていたアメリカの選手たちは、がっかりしただろうね。

    センターバックの石清水が、エリア前で独走しかけた選手を倒して、一発レッド!こういう劇的な(物語的な)試合につきものの、供儀的なプレーである。ぎりぎりの勝利の前に、主役または準主役は死んでしまうのがお約束なのだ。

    PK戦ってのは、僕は大嫌いなのだが、今回ばかりは、優位に立って見ていられた。オシム監督が言うように、PK戦は、調子の悪かったほうがだいたい勝つ。ただ、今回思ったが、それは意味があるんだな。勝てて当然という試合展開をしていたほうが、追い詰められた感じを持たされるのかもしれない。日本は、二人目の永里が外した。永里は今怪我だそうだ。今回は、いまひとつ輝きを見せられなかったと思うが、ロンドン五輪に期待する。

    女子サッカーの競技者人口が、アメリカは数百万人単位だが、日本は3万人程度だそうである。なでしこJAPANの選手たちの待遇は、かなり劣悪らしい。

    ドイツ戦の前のミーティングの時、佐々木監督は、東日本大震災のビデオを選手らと見たのだそうである。

    今、あれこれ忙しいのだが、ともかくこれだけは書いておかなくてはと思う。おめでとう、なでしこJAPAN!


    2010-07-06 :

  • 日本サッカーの今後
  • タイトルの割りに、たいした提案でもないが、次期監督である。ビエルサ監督はチリ代表を続行するらしい。いずれにしても、アルゼンチン人は向いていないだろう。

    ドゥンガ監督が良いと思う。ライセンスを持っているかどうかは関係ない。ドゥンガのブラジルは見たくないが、日本向きだと思う。


    2010-07-02 :

  • サッカー文化と文化を超えるもの
  • 昨日の夕方、日本代表は帰って来た。記者会見は和やかで、パラグアイ戦でPKを外した駒野も前列に座り笑顔であった。「申し訳ない、申し訳ない」の連発ではないかと心配していたが、そうではなかった。

    それにしても感動したのは、PKの後、駒野にかけよったパラグアイのアエド・バルデス選手(18番)である。この選手は、途中投入だったが、たいへんいやな選手(つまり良い選手)だった。リアルタイムでテレビを見ていた時には、私も呆然としていて全く気づかなかった。昨日の段階でネットニュースで話題になっていたが、テレビでは取り上げてないようだ。バルデス選手は駒野に額をすりつけて何か話しかけていた。写真も出回っている。バルデスは歓喜の輪をすぐに抜けだし、駒野に歩み寄ってきた。スペイン語で話かけていたのだろう。分からないながらも駒野はうなづいていた、と記事は書いている。帰国後の駒野のコメントには、松井や阿部・闘莉王らが慰めてくれたというのはあったが、バルデス云々は無かった。負けが決まった直後だったし、駒野もあまりよく覚えていなかった可能性もある。

    今日の段階で、アエド・バルデスが駒野に何と言ったのかは、まだニュースになっていない。ネット上では様々な推測の記事はある。笑い狙いや単に下品な推測も見られるが、当然、「PKはおまえのせいじゃない。落ち込むな。おまえは素晴らしい選手だ。」といったものであろうことは、常識的に分かる。

    「サッカー文化」とよく言われると思う。南米の個人技、マリーシア。ヨーロッパの組織サッカー。ドイツのゲルマン魂。イングランドのキックアンドラッシュ。イタリアのカテナチオ。中東のカウンター狙い。韓国のスタミナ。日本の組織力または大和魂。実際はもはやどの国もそんな時代ではなく、かなり溶解している。だが未だにナショナルチームの戦いは、サッカー文化の戦いという側面もあるだろう。しかし、そういった文化的パラダイムを超えた、いくつかの要素を見いだすことができるだろう。PKを外す悲劇・重圧は文化的パラダイムを超えたもののひとつである。共感はパラダイムを超えるということだ。

    スポーツの貴いところは、勝ち負けを通して勝ち負けを超えるところにある。これはいつも書いてきたことだ(理想として)。

    もっとも、残念なことに、サッカー文化を超える要素は、理想ばかりではない。「勝つこと」も、文化的パラダイムを超えた「価値」となりうる。それが、今回のドゥンガのブラジルである。しかしまあ、聞けば、負けると自国民に殺されかねない環境にあるサッカー選手の、納得せざるをえない感覚なのだと擁護する人もいるようである。ネット上では駒野を罵る、ちょっとピントのずれた「サッカーファン」も少数ながらいるようだが、駒野に命の危険はおそらくないだろう。

    今日からR8が始まる。ウルグアイ―ガーナ、ブラジル―オランダ、アルゼンチン―ドイツ、パラグアイ―スペイン。私が見たい決勝は、アルゼンチン―オランダである。一番見たくない組み合わせはブラジル―ドイツ(笑)。幸い、スペインが非常に調子が悪い。パラグアイも是非がんばってほしい。

    アエド・バルデスが駒野に何と言ったのか、それ自体は想定内であるが、アエド・バルデス選手自身のサッカー観がそこにはあるわけだから、日本のマスコミは改めて彼にインタビューしてほしいなと思う。彼はドルトムントの選手だそうだ。香川がこれからチームメートになるから、香川が聞いてくれてもいい。


    2010-06-27 :

  • WCまとめて(1)
  • デンマークに快勝する!本田の直接FKは「恐ろしいものを見た」と思った。岡田監督になってから、はじめてだと思う。こういう余裕を持った展開の試合。FKがなかなか決まらない今大会の現時点で最高のゴールであろう。遠藤のFKも完璧だった。代表戦での遠藤のFKは最近あまり記憶がないが、ジャンプしてガッツポーズする遠藤など、はじめて見た。後半にPKを与えてしまい、結局失点するが、川島はそれでも一度は止めている。だめ押しの一点で、岡崎も点を入れて、彼も調子が出てくるだろう。それにしても、DFを抜いていく本田のステップ(クライフターンという)は素晴らしいの一言である。

    このチームに、今、負ける要素は何も無い。オランダ戦の際、選手は口々に「悔しい」と言っていた。私は、「悔しい」は大袈裟であり、「残念だ」とあるべきはないのかと思った。が、これは私の間違いだった。素直に謝りたい。本当に「悔しい」なのだ。サッカーは、最後はチームワークである。

    昨日、決勝トーナメント一回戦であるウルグアイVS韓国戦があった。TVでは山本昌邦氏が解説をしていたが、ちまちました統計データを披露しつつ、いつも勝っている方を誉める氏の解説は、まったく聞く気になれない。韓国は序盤で安易に失点してしまう。山本氏「これがウルグアイなんです。このしたたかさです」。たしかに、連携がとれていないし、ボールへの一歩目が遅いのでセカンドボールがまるでとれない。私は今回、これまでとまったく違って、韓国を応援している。がんばれ朴智星。後半、セカンドボールをことごとく拾い始め、猛攻が始まる。韓国は必ず逆転すると私は信じていた。山本氏「ウルグアイの守備。すごい集中力です」。集中力ってより、押されっぱなしだろう。まずは同点にするが、これも前半の失点と同じような、ウルグアイの安易な失点である。もし同点・逆転でもしたら、山本氏「すごいですね、韓国。こうなると思ってました」。とまあ、それはさすがに言っていないが。さて、前線にいる朴主永が上手いのは分かる。セルティックの選手というのは一人よがりになってしまう傾向でもあるのだろうか、チソンと連携がとれない。そのうちに、反撃に出ているような出ていないような、ウルグアイのほうがペースを知らず知らずのうちに上げてきて、決定的な追加点が入る。流れの中でこんなシュートが打てるのを今まで隠していたようなシュートである。韓国敗退。残念である。

    日本は、この韓国の敗退からいろいろ学べるだろう。アテネの時のパラグアイも、このウルグアイと同じような、なんだかよくわからないペースで攻めてくるのだ。へんなリズムなのだ。「集中力」の怖さではなく、なんだかのらりくらりとかわされてしまう、そんなうまさなのだ。

    しかし、ほとんど負ける気はしない。山本監督が選んだ《ソガハタ》(固有名ではない)が今回はいない。

    さて、ブラジルである。それはロナウジーニョを外したドゥンガのブラジルである。ポルトガル戦で今回初めて見た。規律正しい、負けないブラジル。組織的なブラジル。中盤で連動してボール狩りをやっている。

    最低だ!私はもともとブラジルサッカーが好きではない。それは、彼らが天才だからだ。天才たちだけで作られたチームだからだ。私自身努力型(笑)の凡才なので、天才には全く感情移入ができない。しかし、それは言うまでもないことだが、最大の賛辞である。たしかに、時に彼らは負ける。しかし、勉強しない天才がガリ勉くんに負けても、実は全然はずかしくなんてない。

    組織サッカーをヨーロッパの強豪(イタリアであっても、スペインやオランダであっても)がやるのは、いわゆる秀才型である。これを日本や韓国がやるとすれば、まあガリ勉くんである。彼らがそうやるのは仕方ない。それは、王者ブラジルに勝つためだ。その王者自身が、勝つためなら何でもするのだとしたら、それはサッカーの死を意味している。サッカーは決して勝ち負けがすべてではない。「美しく敗北せよ」(クライフ)。

    とは言え、後半になるとブラジルも特に中盤でプレスなどを掛けなくなってくる。いつもの、まったくおおらかなブラジルに戻ってくれたのか。特に勝たなければならないと思ってないだけなのか。今後のブラジルを見て判断しよう。

    アルゼンチン。ともかくメッシがすごい。素晴らしい。気になるのが、3得点のイグアイン。こいつは韓国戦で初めて見たが、ゴール前にぼさっと突っ立ってるだけだ!それでハットトリックなのだ。たいへんけしからん(笑)。

    日本は守備的にして成功した、というのはすこし違うだろう。デンマーク戦では十分にミドルシュートも打てるようになったし、日本が目指すべき攻撃的なサッカーがそれなりにできるようになっている。

    しかし、岡田監督続投というのは御免蒙りたい。岡田監督は、海外での監督オファーが来るかもしれないという噂である。しかし、それはどうだろうか。運は長所ではない。

    岡田監督の最大の長所は、日本語が話せることである。

    その長所が生かせないからだ。

    2010-06-27 (Sun)


    2010-06-23 :

  • デンマーク戦予想雑感
  • どう考えても勝てるだろう。負ける原因が思いつかない。

    いや、思いつくな。選手交代で言うなら、使える選手は憲剛、稲本、森本くらいであろう。俊輔、岡崎、玉田、矢野、今野にはご遠慮ねがいたい。ともかく、スタメンが90分走り切ってくれるのが理想である。

    先制されて劣勢に廻った場合、岩政を入れて闘莉王を上げて本田と2トップにする。

    ロメダールは、ウォルコット、エトー、エリアを止めてきた長友がやってくれるだろう。非常に頼もしい。やはり、負ける気がしない。

    予想のスタメン(変わりなしである)

           本田
    嘉人            松井
        遠藤  長谷部
           阿部
    長友 中沢  闘莉王  駒野
           川島
    

    オランダ戦が終わったので、私は心置きなくこれからオランダを応援します。エリアだよエリア。しかし、アルゼンチンはすばらしいチームですね。

    2010-06-23 (Mon)


    2010-06-14 :

  • 岡田監督は持っている(南アWC1−1カメルーン戦)
  • 岡田監督という人は強運の持ち主である。3戦全敗とは言え98年のフランス大会は初出場。今回も初戦で勝利などと、まれに見る強運の持ち主である。選手選びも、うまい具合(???)の怪我なども有って、最強最良のスタメンだった(これは結果論ではない)。疑問は、選手交代。すなわち、試合中の采配は大いに疑問であるのだが。

    ともかくスタメンは全員、よくがんばった。素晴らしい。黄金世代(シドニー世代含む)の時代は実質終わり、アテネ世代が中心にがんばってくれた。ほんとうに嬉しい。一度は完全に見切っていた大久保も、今回はアテネの時の輝き(ガーナ戦のみ?)を取り戻していた。松井……。勝利は君の左への切り返しクロスで生まれたのだよ、ありがとう。松井はスタメンで使うべき選手だね。あの、独特の妙なリズムが本当によい。阿部もよくがんばった。CBでの起用は不安が残る素材だが、1ボランチ(CBの一つ前の位置)ではほんとにいい仕事をする。ダブルボランチが定石だった日本の布陣で、唯一1ボランチを張れる選手である。

    田中マルクス闘莉王、駒野。ほんとにうれしい。

    本田は、ほんとうによく最後まで走りきった。「自分の専門外の役割を勇気を持って受け入れ、戦術面で与えられた役割を見事にこなした。得点はそのごほうびだ」。これはオシム前監督の本田評だ。

    長友は完全にエトーをつぶしきった。私が全く期待しなかったオランダ世代(2005年ユース)。

    川島の台頭、これが大きかった。川口は怪我明け、楢崎はそもそも今一つだが、この2強の中にようやく割って入ってきた、今大会最大の功労者・ラッキーボーイだろう。UEA世代の(残念ながらアテネには行けなかった)希望の星。なお、同じUAE世代だが今野は私の勘定に入っていない。駒野でよかった。

    黄金世代の最後の華、遠藤よ。ほんとによかったね。長谷部もがんばった。なんせキャプテンである(岡田は優秀だ)。この二人が直接に攻撃に行く機会はほとんどなかったが、中盤の守備は機能していた。

    さて、選手交代でよく分らないのは、岡崎と矢野である。岡崎をスタメンから外した以上、途中交代は森本であろう。なぜこの二人。しかも、前線に残ってカメルーンに揺さぶりをかけるでなし、守備に優れているわけでもなし(前線で一番頑張っていたのは本田だ)。

    終盤にカメルーンに猛攻をさせたのは、大変よろしくなかった。四年前のドイツの二の舞になりかねなかったと思う。解説で、「四年前と違うのは、闘莉王がいることですね」と言った山本昌邦の言葉を、東京のスタジオにいた宮本恒靖はどう聞いただろうか。長谷部と本田が筋の良いミドルシュートを一本づつ打っていたが、こういうことを岡崎と矢野(に相当する選手)はやらねばならなかった。

    今回のスタメン

           本田
    嘉人            松井
        遠藤  長谷部
           阿部
    長友 中沢  闘莉王  駒野
           川島
    
    2010-06-14 vs カメルーン(1-0)/南アWC1次リーグE組(日本第1戦)ブルームフォンテーン 標高1400m
    2010-05-31 :

  • 90分、走りきれないといみがない
  • イングランド戦。予想以上の良い出来。

    フォーメーションは4-1-2-3だというが、4-3-2-1とも言える。阿部のボランチが素晴らしかった。俊輔がいないほうが機能する。また、憲剛や松井よりも大久保のほうが機能している、というべきなのだろうか。

    しかし、なぜ阿部のボランチが機能したのだろうか。これまで良く機能していたチームでは、戸田、福西、鈴木啓太などの、潰し屋タイプのボランチがいた(中田、稲本、遠藤、長谷部などは攻撃的なボランチ)。阿部は(中田浩二なども)どっちつかずという感じだったが、CBも出来るという点で、潰し屋としても機能していたのだろう。そして、攻撃へのつなぎとしても機能していた。本番は、これでいけばどうだろうか。

    ただし、FWはやはり森本がスタメンのほうが良いだろう。本番でもおそらく、勝てるとしたら前半に得点している場合に限るだろう。チャンスがあるとすれば、動ける前半。はずしまくる岡崎よりも、確率的に高い森本を前半に置くべきだろう。

    ニューヒーローは、なんと言っても川島だ。UAE世代。PKを止めまくってきた川島の復活だ。是非本番でも川島でいってほしい(負けても納得できる)。

    しかし、おなじUAE世代の今野のだめさは、すくいがたい。

    まあ、イングランドが、かなりいまいちだったというのはある。全然動かないので、すごく責めやすく、守りやすかった。しかし、強豪といえど、エンジンがかかる前は、たぶんこんなもんなのだ。つけいる隙はあるのだ。

    後半、足が止まるのは織り込み済みだとして、重要なのはベンチワークであろう。後半に、きちんと守備的な選手を投入しして、連携を保ちつつ(今回でいうと、松井などは全然連携ができていない)、ハードワークで守り通すことができないといけない。

    今回のスタメン

           岡崎
    嘉人            本田
        遠藤  長谷部
           阿部
    長友 中沢  闘莉王  今野
           川島
    
    2010-05-30 vs イングランド(1-2)/オーストリア(グラーツ)

    2010-05-31 (Mon)


    2010-05-26 :

  • 冗談くらい言わせてやれ
  • 冗談くらい言われてやれ(たとえ半ば本気だとしても)。大変な仕事なんだ(手に余るとは言え)。やってない人には分からない苦労ってもんがあるんだ。そんなに騒ぐな。ある意味最初から、少なくとも途中から、分かってたことじゃないの。

    中盤の再構築、あとは選手のコンディション。30日のイングランド戦は、別に勝たなくてもいい。前半はプレスを掛けていって0−0で負われれば、十分だ。後半、どれほど失点しても良い。そこから、総ての時間でプレスを掛けるのは無理だということを知り、コートジボワール戦で、その修正点を直す。本番では、カメルーンに勝つ。カメルーンは、韓国ほどプレスを掛けて来ないだろう。オランダに負けても、デンマーク戦で勝負を掛けられる。それで良い。

    がんばれ、岡田。全く、急に岡田びいきになっている私は、何者なのだ!?

    2010-05-26 (Wed)


    2010-05-24 :

  • 直前試合(VS韓国)
  • スタメンは次のとおり。

                 岡崎
    嘉人  本田          俊輔
           遠藤  長谷部
    今野   阿部   中沢  長友
               楢崎
    

    大久保嘉人と本田・長友がやる気になっているが、あとはやる気無し。特に俊輔は本田に玉を出すのがイヤなのだろう。ほんとにネガティブで気の小さいやつだ。俊輔と本田との融合がこのチームの鍵だなどと思ってきたが、こういうネガティブ思考(いつまでたっても直らない)な選手はダメだ。

    遠藤と長谷部のボランチも、よくわからない。

    今野さいあく。ダッシュできないし、玉はさげてばかり。駒野はケガしていない。長友を右にしてまで出す選手ではなかろう。

    後半から、俊輔をさげて森本。そして、本田、遠藤とさげ、ピッチからパサーがいなくなる。中盤が全く組み立てられない。この監督は何を考えているのだろうか。本番直前のチームとは思えない。

    ケガで、闘莉王、松井、稲本、内田、(玉田)らはベンチにも入っていない。試合後、チームメイト同士で話をしているのは、本田一人。このチーム、暗すぎる。決して暗くなる必要はない。個の力では点数ほどの遜色はない。監督の差だな。

    前半6分に朴智星のすごいシュートが見られたのが唯一の幸せ。ブラジル人かと思った。アジア人だが、マンUのフォワードだ。おなじようなもんだ(笑)。

    もう一度、スタメンを考えてみる。俊輔は要らない。今野も出すな。

                  森本
    松井   本田          憲剛
           遠藤  長谷部(稲本)
    長友  闘莉王  中沢   内田(駒野)
               楢崎
    

    んー、なんかコマが足りないな。

    2010-05-24 (Mon)


    2010-05-10 :

  • 四強という目標
  • 岡田監督のいう四強という目標設定は、正しいのではないか、と(急に)思えてきた。

    この設定は、韓国を超えるという意味ではないのだ。日本は変に奥ゆかしいというか、一次リーグ突破という目標だったら、突破した途端に力が抜けてしまう(日韓のトルコ戦)。八強でも同様だろう。「ここまでこれてオッケー」になってしまって、ベスト4に進めるような戦いは出来ない。決勝にいくことはあり得ないから、ベスト4と言って置けば、ともかく、「これが最後の試合」みたいな気分で戦う事はあり得ないだろう。日本の特徴はアグレッシブな攻撃にある(はず)。最初から選手に動機付けをしておく、極めて良い目標設定なのだ。動機付けと、実際の戦果目標とを混同して岡田監督を批判してはいけない。

    唯一の問題は、今回、リーグ突破自体がかなり難しいだろうということである。

    一ヶ月で各自のコンディションを戻すのは難しいかもしれないし、高地という不利もある。連携も、一ヶ月でなんとかなるかどうかは、少し不安である。あと、本番での布陣と交代。結局は、もう一つの問題は、監督の采配だということか。

    しかし、川口をメンバー入させたのは正解である。まず出番が無い第三ゴールキーパーという捨てゴマ。ここに2004アジアカップの経験者を入れるのは正解ですね。対して疑問は、今野・大久保・矢野といったところだが、この三人が出るような事態とは、投げたかんじでのデンマーク戦あたりか。

    しかし、ここにきて、私は妙に岡田への信頼感が回復している。直前の様々な視察の仕方を見れば、落すかどうか考えている選手の視察をしている。これまでの試合でも、そうした選手をかなり使っている。あくまでテストしていたのであって、最高の布陣では戦わないリスクを負ってきた。これは納得できる。

    フォーメーションを考えてみたが。これも、岡田の人選と同様、一般的・常識的なものだ。

                  森本
    憲剛   本田          俊輔
           遠藤  長谷部
    長友  闘莉王  中沢   内田
               楢崎
    

    岡崎の1トップが岡田の定石かもしれないが、ここはやはり森本である。本田はトップ下というよりシャドー。つまり本田はFWである。負けていて終盤でパワープレイに出て矢野などを出しても逆転はあり得ない。鍵は、本田がどれほどチームに溶け込めているかに掛かっている。中盤は、あと松井も含めこれ以上は今の日本に望めないメンバーであろう。そして、序盤からプレスを掛けまくる。当然、疲れてくるから、交代が必要になる。これまでの岡田の采配は、可能性のある選手をいちおう使ってみて、その結果、ほとんど失敗してきた。こんどこそ最良の布陣で臨んでほしい。あと問題は、玉田とか大久保とか、調子のあがらない選手だな。彼らがピッチに立たないで済むことを祈る次第。

    今度こそ、本番だ。がんばってくれ。

    2010-05-11 (Tue)


    2010-03-08 :

  • 1年後の私
  • まだ一年経ってないが。

    受験勉強など全くしてないし、模擬試験を受けても、D判定とかE判定とかなのに、金沢大学を受けます、とか言ってる感じ。

    2010-03-08 (Mon)


    2009-06-18 :

  • 1年後の私は……
  • VS オーストラリア戦(AWAY 1-2)。

    アジア最終予選最終試合。WC予選で無失点記録更新中のオーストラリアに対して、前半39分、中村憲剛のCKから体格で勝って闘莉王がヘディングで得点したまでは良かったが……。二重に情けない。実は、私もこれで勝てるとか思ってしまったんだな。この試合に関する情けなさの根本はここにある。

    尤も、客観的に考えれば、基本的に勝てる要素は無かった。先発メンバーのうち、Wボランチが橋本と今野!これはダメだ。今野は代表クラスではない。プレイも汚い(が、潰し屋的に汚いと違う)。札幌以来の岡田コネ人事である。阿部は最も好きな選手だが、今回先発とは思わなかった。で、後半14分のFKからケーヒルのヘディング得点という場面ではボールウォッチャー。このほか、憲剛と松井との連携が命のこのチームで、二人の連携はまるで見られない。両翼の内田・長友も凡庸。必然的に岡崎にまで玉がこない。まあ、それもこれもボランチが全く機能していないからであろうが。その意味で、このチームで勝とうってのが無理、とも言えば言える。が、それにしても先制していながら3年前のリプレイを見ているような展開に、私自身もはやどれほど劣勢でも自ら勝ちをもぎ取るという強い気持ちでTVを見ることは出来なくなっている。いやいや、ちょっと前までは、どんな劣勢でも強い気持ちで見れてたのよ(ははは、力無い笑い)。こうしてサッカーファンはひとりづつ減っていくのだろうな。そういうのを俄ファンだと侮るのは間違っている。

    一週間前のカタール(Home 1-1)、試合後に出場決定のセレモニーが行われ、犬飼会長・岡田監督・中沢祐二主将の順にスピーチがあった。中沢は、試合結果にかかわらず事前に暗記してた文章を暗唱しただけだろうが、「これからも暖かい応援をよろしく」みたいな、気の利かないスピーチだったな。ま、所詮サッカー選手だからしょうがないが、私が言ってほしかったコメントを

    「今日は、残念な結果におわって、すいませんでした。来年、日本代表はワールドカップに出場します。それまで、どうぞあたたかい声援を。そして、ダメな時には容赦ないブーイングをあびせかけて、私たちを強くさせてください!」

    ともかく、ダメな時にはブーイングしなきゃだめですよ。悔しくてかわいそうなんて、対岸の火事みたいに思っているファンではだめ。

    補記で申し訳ないが……。三沢が死んだ。これは、あまりにきつい現実である。生活時間等が変わって、日テレのノア中継も見なくなっていたが、そして日テレはプロレス中継を撤退していたが。ジャンボ鶴田など、プロレスラーは概して早死にが目立つ。が、それにしても。

    2009-06-18 (Thr)


    2009-06-07 :

  • しらじらしい歓喜のデジャヴ
  • VS ウズベキスタン戦(AWAY 0-1)。世界最速で(それが何か?)出場が決まったが、これと同じ記憶を4年前に我々はしている。北朝鮮戦で柳沢のシュートも気に入らなかったが、最後はたしか大黒が2点目を入れていて、私としても溜飲をさげたが、今回は一点どまり。(感じとしては、柳沢の一点が無かったかんじかな)。

    退場者が出たのも、前回と似ている。前回は、北朝鮮の精神的支柱という人が退場処分となり、リハンジェが外に連れ出していたが、今回は長谷部を中村俊輔を外へだしていた。長谷部は、いい時間の使い方をした。

    ともかく、私は、あのドイツWCでのオーストラリア戦の情けない負けを、まだ全く忘られない。あのときから、時間は止まったままだ。

    2009-06-07 (Sun)


    2009-05-28 :

  • ひさしぶりの
  • オーストラリアに負けて、情けない思いをしていたのかとおもいきや、日本代表は、世界最速でWCに王手をかけていることになっている……がっくし。

    昨日のチリ戦(キリンカップ)、むこうは二軍か?4-0の快勝。

    本田がすごかった。特にロング・ミドルシュートを狙う姿勢、およびそうしたゲーム作りが良い。ただし、事前に言っているほどのショートパスのチーム作りにはなっていない。岡崎も二点を決めよかったが、まだあまり信用はしていない。なんと言っても、今野がでずっぱりなのが気に入らない。

    ただし、中村俊輔がいないほうが、チームワークは良さそうである。

    2009-05-28 (Thr)


    2008-12-26 :

  • 今年のしめくくり
  • いやいや、マンチェスターUとの試合(5-3)はお見事でした。今年見た最高の試合。マンUの2点はセットプレーからだから、実質同点ですよ(って、そりゃホラだが)。ガンバの3点のうち、山崎と橋本のミドルシュートは見事でしたし、遠藤のコロコロPKもよかった。実際、球はコロコロとは転がらずスピードはあったけど、キーパーが動くまでぎりぎり蹴らないという意味では、コロコロPKでした。世界の舞台で、うれしいね。

    ガンバは天皇杯もベスト4に入ったし、連覇かな。

    ともかく今年は、U-23、U-20とひどい年でしたね。よかったのはなでしことガンバですね。経済恐慌で来年も良い年と期待は薄いですが、なんとかやってきたいものです。さようなら、2008。

    2008-12-26 (Fri)


    2008-12-15 :

  • 史上最悪のブラジル人選手の今
  • アジアの決勝で二度も快勝しているし、アデレードごときに負けることは無いとは思っていたが、そしてはたしてその通りではあったが、非常に釈然としないゲームでもあった。こんなレベルでマンチェスターUと闘わせていただいていいのでしょうか。まあ、控え選手の層も薄い中、ぎりぎりでやっているからかも知れないが。

    昨日のパチューカと違い、中盤の厚みがいまいちで、パスも華麗には通っていない。遠藤は自分のクラブだけあってさすがにやりすそうだし、あとは橋本がなかなか素晴らしいが、怪我明けの二川がいまいち。明神はまずます。だが、この中盤は横パスなどを取られたりしていて、見ていていらだたしい。ていうか、アデレードの中盤でのプレスがかなり効いているのである。左サイドの安田も、右サイドの加治も、いまや内田(鹿島)ファンの私からすると、ライン際でのドリブル、クロスの精度にかなり不満が残る。去年のレッズの相馬なんかもほんとに良かったね。中盤がそんな体たらくで、攻撃の形は、DFラインやボランチあたりからのロングボールが主体。私の嫌いなパターンなのだが、ここで、FWのルーカスのポストプレイが非常に素晴らしく、結果的にロングボール攻撃が無意味ではなくなっている。ルーカスのアジア決勝での得点なども含め、素晴らしい選手ですな。

    このルーカスという選手は、FC東京時代はスポーツニュースで見る程度だったので、全然知らなかったのだが、先ほどからグーグルなどで検索してみると‥‥。

    2000年のシドニーオリンピック。グループリーグ最終戦のブラジル戦で最も鮮明に記憶しているシーンが、ブラジルの悪質なファールである。ヘディングでジャンプしたところを後ろからユニフォームを引っ張ったのである。私はこの時、サッカー王国のこの故意の悪質なプレーに非常に憤り、この選手の名前は絶対に忘れないでおこうと思った。負けた試合だったが、ブラジルがそこまで本気になったのだとも言える。あるいは、マリーシアの一つだとも言える。が、これはやってはいけないだろう。後ろからのスライディングなどとも、まったく訳が違う。ジダンの頭突きとも。いままで見た中で、最悪のファールである。が、しかし、記憶力減退というのか、その後そもそもその選手をあまり見かけることもなかったためか、実は名前をすっかり忘れていた。ていうか、そもそも、やられた日本選手がだれだったのかも、もう忘れてしまっていた(あはは)。

    どうやら、そいつがルーカスなのだ!

    まいったね、こりゃ。

    もうほんとに忘れていたのだが、ユニフォームを引っ張られたのは中田浩二で、けがをして、その後しばらく棒に振っていた。

    昨日の試合自体は、播戸のポストプレイ(ヘディングで落とした)を遠藤がダイレクトで、グラウンダでGKのまた下を抜いて得点。それを結局守りきる形で勝利したが、後半はいいように攻められ続けていて、ほんとにいやな試合だった。

    CWC/豊田スタジアム ガンバ大阪(日本)VS アデレード(豪州)

    2008-12-15 (Mon)


    2008-12-13 :

  • メキシコサッカーは最高だ(CWC)
  • 高いプレスからの圧倒的なボールポゼッション。ショートパスでつなぎまくるサッカー。同時にドリブルもできる。ともかくがんがん攻める。メキシコサッカーは最高だ。しかし、前半、オウンゴールやらで2点ビハインド。放送も全体的にアルアハリ寄り。エリア前でのショートパスからの遅攻を中心とした前半に対して、後半はピントら代表選手を下げてサイド攻撃を主に使ってくる。ミドルシュートも出してくる。後半開始直後にFKから得点。次の得点もFKから。セットプレーに頼るあたりも、日本サッカーに似ている。(威力は違うけど)

    リードしていても守りに入らずもっと得点を狙って行く姿勢。ほんといいな。試合自体は2-2の同点から延長へ進み、その前後半で1点づつ勝ち越し点が入る。

    ショートパス自体はなんかボテボテした感じでベルベット感もなく決して美しくはないのだが、ともかく繋がっているのは事実。てより、トラップが上手なのか。彼等は身長もない点で日本ににているし、日本サッカーのいいお手本になると思う。さて、ガンバ大阪は、ここまでの試合ができるかな。でもそれより、パチューカに決勝行って欲しい。いや、3位決定戦でガンバと闘っていただきたくもあるな。

    CWC/国立 パチューカ(メキシコ)VS アルアハリ(エジプト) 4-2

    2008-12-13 (Sat)


    2008-10-16 :

  • もっと前に更迭すべきだった岡田監督(WC-F2、ウズベキスタン戦)
  • 試合後、岡田監督は「まだ問題無い」みたいなことを言っていたが、カタール相手に4-0で勝利したオーストラリアのことを思えば、ホームでもっと格下のウズベキスタンに引き分けている程度なのだから、もうお話になりません。アウェイのウズベキスタンが最初から飛ばしてきて、コンパクトにしてプレッシャーを掛けまくってきたわけだが、本来ならもう開始5分でこの対策に出ておく必要があるはずだ。欧州や南米あるいはオーストラリアを相手にしていると思って戦えばいいだけのことだ。ボールも人も動かせない、個人の打開力に期待するだけの、ジーコ=岡田のサッカーの限界がそれだ。ジーコがウズベキスタンのテクニカルアドバイザーだったそうだが、むこうの狙い通り、期待通り、想定通りのレベルだったわけだ。

    システム自体に問題があるとすれば、4-2-3-1という世界の流行りの意味を、まるでわかっていない。FWは超人がやるか、せめてポストプレイだけでも完璧でないと機能しないだろう。日本にそういうFWはいない。ボランチも、遠藤と長谷部であったが、オシムのときのような中盤をきっちり安定させる守備的な鈴木啓太のような選手が必ず一人必要だ。思えば、遠藤はジーコ時代は控え組であり、その意味で、個人の打開力という点では1.5流の選手と言ってもいい。左SBに起用されていたアレックスなどもそうだが、オシムになって遠藤もアレックスも機能し始めたのだ。全体がスピードを持って連動している時にようやく、彼らは実力以上の活躍をしている。ま、その意味では、A代表すべての選手がそうだ。

    中村俊輔は、最後のほうでずいぶん走っていて好ましかったが、FKもいれられず、激しいマークの中でも個人で局面を打開できるほどの力量は、やはり無い。玉田が入れた一点は、俊輔のクロスを大久保がきっちりと折り返したからだが、俊輔よりも大久保を褒めるべき場面であろう。(近くに玉田が居たことを考えれば、やはり2トップが良い)。俊輔一人にたよるようなチームであるなら、中田英・小野・稲本・小笠原あたりがそろっていたジーコ時代のほうが断然強いチームだということにしかならない。俊輔君も、ふつうの一人の選手として連動の中で機能すればいいだけなのだ。要はスピードが足りないということ。芝を短く刈って水をまけばボールも人も速く動く、とか考えている監督では、このチームに未来はない。

    ほかに使えていないと思われる選手としては、まず長谷部。遠藤と同様、守備はいまいちだし、攻撃型のMFだろう。特に、前半に一度あった右サイドからのドリブルとクロス。サイド攻撃を内田とあんな感じで交互にできたら、かなり崩せたはずだが、ともかく一度しかなかった。次に、左SBの阿部。大好きな選手ではあるし、ユーティリティプレイヤーであることは認める。が、なぜSBなのか。駒野で十分ではないか。実際、同じ左サイドの香川とのライン際の連携で、徹底的に狙われていて、ボールがつながらない。中盤は俊輔・遠藤らがマークされ、また相手のマークに追われ、支配できていないが、サイドでもボールがつながらないのだから、前にボールはまったく運べない。

    中村憲剛は出場機会がなかった。調子でも悪いのだろうか。稲本も、正直機能していない。

    何よりも驚かされたのは、後半のトゥーリオ中心のパワープレイ。日本はそもそもこういうパワープレイで勝った経験、ありましたっけ?トゥーリオが悪いとは言わないが、足元もトラップもさほど上手くない選手を、しかも頭に合わせるでなくポストプレイをさせるなんて、まったくわけが分からない。岡田はフランス大会の時から、後半15分にならないと選手交代をしないというクセがある。で、あと後半残り10分というところでやっと興ロキ登場。先のUAE戦で見せてくれたドリブルやボールキープ力などの足元の上手さが、トゥーリオに合わせるという(単純な)戦術と矛盾している。ともかく後半ロスタイムが5分もあったが、で、日本は最後猛攻しているように見えたかもしれないが、あそこでもし点が入ったとしても、感動はしなかったな。むしろ思うのは、ウズベキスタンがよく頑張った、ということくらいである。

    それから玉田。得点者は玉田ということになっているが、で、大外れのミドル・ロングシュートを何本か打ってはいたが、得点シーンまで、なんかほとんど消えていた。

    香川。北京の時以来、凡庸な選手のような気がする。先のUAE戦では、俊輔に代わって出てきて、得点したのは単なるラッキーとしても、割合機能していたようにも思うが、たぶん、俊輔との相性がまだ全然よくないのだろう。

    北京の時もそうだが、一番良かった(及第点レベル)のが内田だという、非常に情けないチームである。

    まあ、結論を言えば、選手の動きが全体に遅いってこと。練習やってるのかよ。

    それから、1点目の失点シーンは、楢崎のミスだとも言える。あれは、いいキーパーなら6分4分くらいでセーブしててもいいと思う。1対1になりかけた段階で、前に出てなきゃダメなのだ。瞬発力という点では川口や川島に劣る楢崎がたんに見ていて(躊躇していて)どうするよ。川島や西川がミスったならまだ我慢もできるが、ベテラン楢崎なんだから我慢できない。川口を外したことを思えば、次は川島だ。

    オシムが作りかけてきて、見え始めてきたものを壊すことに一生懸命になっているのが岡田監督である。

    WCアジア最終予選第2戦/さいたま 1-1 vs ウズベキスタン

    2008-10-16 (Thr)


    2008-10-10 :

  • いつものとおりのだめなしあい
  • いま、非常に忙しくて、昨日A代表の試合があるのも知らなかった。そういえば、アジア最終予選バーレーン戦は、面白かったなあ。3-0から2点をプレゼントするという大盤振る舞いですからね。

    昨日の試合も同様に、緊張感の無い試合でしたね。1-0になって気楽に勝てそうだと思いこむ、そういう空気が、あのチームに感じられて、ほんとにいや。

    まず、全体の流れを壊していたのは、むしろ中村俊輔だったと思う。コオロキ・香川が入ってから、オシムジャパンのときのような運動性がようやくでてきた。

    コオロキは、しかし、トラップがうまいですね。よく反町は落としましたね。これと比べると、玉田もダメだし、佐藤寿人はもういらないよな。

    GKは、もう楢崎をやめて、川島なり西川なりにスイッチすることを考えたほうがいいと思う。川口をあんなふうに放り出したことを思えば、楢崎だって、いつそうなるか分からない。若い世代へスイッチしていくべきだ。

    中村憲剛は、サブに固定なのかな。納得できないが、あと旧黄金世代で使っていいのは、遠藤(私のたんなる好みだが)くらいで、もう、香川・松井・山瀬・梅崎・柏木といったところに変えていくべきだろう。稲本・小野なども好きな選手ではあるが、代表にはもういらないよ。アレックス・小笠原・中田浩二あたりも、もう呼ばれることないのだろうけど、考える必要もない。いまでも代表でプレイする姿を見たい、私の好きな選手だけれど、新しい世代でやっていくほうがいい。

    キリンカップ/新潟 1-1 vs UAE

    2008-10-10 (Fri)


    2008-08-21 :

  • なでしこの記念すべき日
  • 3位決定戦、ドイツに負け、結局メダルは逃してしまった。ボールポゼッションでは優位に立ったが、フィニッシュにまで行けず、ドイツの一発に負けてしまった。しかし、今日はなでしこにとって、記念すべき日となるだろう。 なでしこのみならず、男子も含めてだな。

    でもほんとうに、澤たちの首にメダルをかけさせてあげたかった!

    8月6日、VSニュージーランド(2-2)
    8月9日、VSアメリカ(0-1)
    8月12日、VSノルウェー(5-1)
    8月15日、VS中国(2-0)
    8月18日、VSアメリカ(2-4)
    8月21日、VSドイツ(0-2)

    澤、おつかれさま。ボールさばきのうまさ、全体への目配り、そしておちついたガッツ。ほんとうに敬服します。大野、たいへんすばらしいFWです。大久保に似た感じがしますが、大久保以上かもな。最初はほんとはずしまくりだなと思っていましたが、ノルウェー戦での奇跡のゴールは、日本には無いタイプの奇跡でしたね。永里、中国戦での2点目、おめでとう。君はアジアの絶対的FWになる可能性を秘めているよ。髪型もかわゆいが、それはさておき。荒川、丸山、ふたりとも残念でした。特にケガの多かった荒川については、ピッチ上で彼女の輝きが見られなかったのは残念であり、また可哀相でもあった。近賀、NZ戦でのミスではなでしこ最大の穴だと思ったが、ノルウェー戦での同点ボレー以降、私は認識を改めました。右SBから切り込んで、何度もいいチャンスを作ってくれました。宮間、今回はイングランド戦(2007年WC)の時のようなFKからの得点こそなかったし、常に大人数に囲まれてドリブルやクロスの見せ場など、決して多く作れたとはおもえないが、しかしちっこい身体でよく走ってくれました。少なくとも香川よりははるかに機能していましたね。安藤、後半バテたかな。お疲れさまでした。原、ノルウェー戦でのミドルシュートはお見事でした。ドイツ戦は安藤に変わってスタメンでした。ドイツのGKはノルウェーのようなわけにはいきませんでしたし、後半、足つっちゃったね。でも、よくがんばりましたね。坂口、よく知らない選手だったし、NZ戦では全然分らなかったけど、澤とつとめたボランチはお見事でした!澤がいずれ引退するだろう、その後は宮間と坂口に掛かっている気がします。これからもがんばれ。矢野、よく分らなかったけど、がんばりましたね。岩清水、まだ若いのだね。森本に顔は似ているが、表情ひきしまっていて、かっこよかったよ。池田(旧姓磯崎)、結婚おめでとう。福元、アメリカ戦での失点(2点目3点目)は、まあ、君のミスだわな。オリバー・カーンなら止めていただろう。だが、なでしこにカーンが居なくても誰も責めないよ。良くがんばった。そして、もっといいキーパーになれ!佐々木監督、TVでは山本昌邦が偉そうにあなたを褒めていました。監督としての実力は、昌邦のはるか上だと思います。引続き、ぜひなでしこを導いてください。

    2008-08-21 (Thr)


    2008-08-19 :

  • 体操の採点方法
  • 気の利いたタイトルも思いつかないが、ともかく愕然とさせられっぱなしなので、記録のために一言書いておこうと思う。放送の不定期な感じで、あまり五輪ばっかり見ているほど暇でもなく(結局、なでしこ以外、熱狂できないし)、団体で銀まで行ったのは大変立派だと思っていたのであった。今回は内村航平というニューヒーローを出して、あん馬で落下しながらも個人総合で2位になるという驚異の結果!しかし、内村の着地はいままで見たことないタイプですな。すごい。ただし、団体の時でもあん馬で落下し、それが鹿島に伝染するという、かなり悪質なミスをしているわけだが(笑)。伝染した鹿島も問題なのだが。ともかく、鹿島のメリーゴーランドが見られなかったのが残念でした。

    それから、個人総合で言えば、冨田が4位だったのが、ほんとうに残念でしたね。メダルを取らせてあげたかった。冨田の身体の線は加藤沢男以来だな。

    さて、種目別に非常に期待していたのだが‥‥。去年あたりから10点満点制でなく、A得点B得点の青天井形式になったそうで、ま、そもそも採点の細部までは私など知らないのだが、それにしても、と思う。1日目のあん馬で、楊威(個人総合1位)の演技がひどかったのに、冨田よりも点数が高いなど、ひどい採点だなと思いました。イギリス(ルイス・スミス)の選手も目立つミスもあるのに、冨田より上。北京とロンドンとのホームアドバンテージか。開脚旋回を高い腰位置で見せてくれたアメリカのアルチョーモフの息子は残念ながら落下。リューキンの娘といい、アメリカ体操は旧ソ連に乗っ取られていますな(笑)。しかし、現ロシアの衰退には目を覆いたくなりますね。二日目は見なかったが、楽しみにしていた鉄棒でも、採点がひどかった。

    とまあ、今日はA代表のウルグアイ戦で、時間がなくなったので、とりあえずここまで。

    2008-08-19 (Tue)

    補記:その後、サイトを検索して、順天堂大学の紀要などをダウンロード。冨田や鹿島も執筆者の論文を読んだりしました。雑誌などでも情報を得られるが、やはり研究論文だね。タイトルもすごい。「鉄棒における「前方浮腰回転ひねり倒立(アドラーひねり倒立)の技術に関するモルフォギー的一考察」(順天堂大学スポーツ健康科学研究、第12号、2008年。原田睦巳、斎藤良宏、鹿島丈博、冨田洋之、加納實)。こういう論文なども含め、国際体操連盟の出す技と得点の一覧表を入手しないと、体操はちゃんと分って観戦できませんね。あとそれから、同じ技ばかり流行ってみなの演技が似たものとなってしまう現象を、モノトニー現象というそうです。コバチ系の技にかたよりがちな日本、がんばれ!

    補記2:A代表のウルグアイ戦、ズタボロでした。まあ、親善試合の緊張感の無さは、なでしこなんかを見ている最中では、いかんともしがたいね。負けてよかったでしょう。小野は好きな選手だけど、いつまでも小野の時代でもないだろう。今野の出場が無かったことだけは救いだが、むしろレギュラー確実だったりするのかな、あーあ。監督更迭! 0-3(札幌ドーム)


    2008-08-07 :

  • 私は北京オリンピックをボイコットします!
  • 2004年アジアカップあたりから中国の対日政策に関する疑問が私の中で形をなし始め、今年に入ってからは毒入りギョウザでの対応のまずさ、大気や土壌の汚染、四川地震は気の毒であったが、チベット問題での悪質な態度など、到底、「平和の祭典」オリンピックを開けるレベルに達していない、むしろそこから逸脱している、と思うようになっていた。女子マラソンの選手で不参加を表明した選手がいたように思うが、しかしスポーツ資本主義においてはなかなかそういう選手はいない。そうだ、私自身が北京オリンピックをボイコットすれば良いのだ!今年の初夏くらいに、そう思いついた。

    私は、北京オリンピックを、私の立場からボイコットします!

    ただ、まあ、サッカーだけは例外である。アテネの時ほど個人的には盛り上がらないにせよ、水野も楽しみだし、梅崎も呼ばれてきたし‥‥‥と思っていた(周知のとおり、二人とも外れた)。

    本文章のタイトルに対して、オチは2つ用意されている。一つは、「例外がある」というもので、まずはサッカー。なでしこのほうは、いつも戦前は気にならないと言っておきながら、大会がはじまるといつも魅了されてしまうのだな(この話題はあとで)。あとは、昔から好きな体操。体操は、日本選手云々でなく、技の進化自体が好きなのだ。過去好きな選手は大勢いたが、まあ一番はビロゼルチェフかな。それからまあ、女子バレーも少々気にはなる。柔道は、競技自体が昔から嫌いだが、まあちょっと見ても良い。あとは、浜口京子の女子レスリングか。陸上や水泳は昔から全然興味がないが、個人的に好きになれなかった北島康介がスピード社水着騒動での発言に大人を感じ、ちょっとかなり好感を持った(最終的には、着るのかもしれないが)。で、星野JAPAN。陸上競技には全然興味ないのだが、まあ女子マラソンくらいか。‥‥‥とまあ、例外だらけで、ぜんぜんボイコットになってない、というのが1つ目のオチ。

    2つ目のオチ。先にもふれたように、なでしこの例がそうなのだが、戦前は全然気にならないのに大会が始まるとはまるという事態。今回も全く同様です。昨日、リーグ戦1回戦が行われた。大会前の強化試合で、オーストラリアやアルゼンチンに快勝したことを考えると、ニュージランド程度、はるかに容易な敵のはずだった。が、前半15分まであまり良い展開でなく、が、その後、本領を発揮し始める。すばらしく良い展開になってきた。が、前半終了時と後半早々に立て続けに失点し2点のビハインド。これをなでしこらは、如何に逆転まで持っていくか!私は勝利を確信していた。

    ともかく、大野のはずしまくりが目立っていたが、日本らしくて良いとも言える。むしろ気になったのは、失点の直接の原因でもある、キンガのミスの多さ。キンガは、しばらく前から使われてきた選手だと思うが、いまいちだよな。あと、数人、よくしらない選手もいる(矢野と坂口というのが、よく知らない)。特に坂口は、ぜんぜん消えていた感じである(見てると、それほど悪くもないが)。

    ともかく、澤が素晴らしい。男子も含めた(中田ヒデなども含めても)あらゆる選手の中で、もっとも素晴らしいのではないか!あのガッツと落ち着き。球さばき。前に送る姿勢。大変すばらしい。ちなみに、男子と同じ設定で戦った強化時代で、男子の対豪戦を観戦していたなでしこがテレビでちょっと映った時、みんなは一応試合をみていたようだが、澤一人がケイタイをいじっていたのが映った、この時も素晴らしいと思った。

    昨日のニュージランド戦では、2点目の澤のシュートもよかったね。それゆえに、彼女らに(格下相手に)勝てなかったことは、ほんとうにかわいそうだった。あとは強敵たるアメリカ、ノルウェーだが、ぜひ頑張ってほしい。大野だって悪くないし、永里、丸山も悪くない。福元だって、山郷を継いでいいキーパーだ。宮間のフリーキックも期待している。そしてもちろん、ボンバー荒川だ!美人揃いの女子バレーに比べて、「なでしこジャパンみたいだな」という女性評価の言い方があるが(ひどいね。ないない)、なでしこ、きりっとしてほんとにいい顔しているね。澤が、一人抜け出たような感じで、その先の表情をしている。

    さて、今日は男子。オランダユースの際に、オランダにガタガタにされた世代(その時のメンバーはもうほとんどいないが)。あの時、決勝でアルゼンチンに互角以上に戦ったナイジェリア。こういう相手にたいして、最終選考ですっかり総入れ替えしてしまったようなわけのわからんメンバー選抜で、到底勝てるとも思えない。アテネはOAで失敗した(曽我端の誤算、小野の起用の仕方の失敗)し、元来私はOA不要論者であった。が、今回のメンバーを見ると、OAが欲しくなりますね、まったく。ともかく、

    過去の失敗から何も学んでいないJFAと反町体制。ほんとうに認識が甘すぎる。

    まあ、始まればそれなりに私は見てしまうのだろうが、アテネの時のような、もうリーグ突破ができなくても最後までしっかり意地をみせろ!というような応援ができるか、可能性は皆無に近い。まあ、今日これからアメリカに勝ちでもすれば状況は変わるのだろうが、その可能性も皆無だろう。認識が甘すぎるのだ。

    というわけで、オチの2つ目は、なでしこがリーグ突破できず、男子も心底応援できない場合、ほんとにこれは北京五輪ボイコットと同じ状況になってしまう、というもの。

    2008-08-07 (Thr)

    補記(2008-08-21 (Thr))日付から明らかなように、さきほどなでしこの3位決定戦が終わりました。一言、男子についても言及しておくと、三戦全敗というのは、いてもいなくても良かったという意味である、というです。オランダ戦でも、もうちょっと意地を見せてくれるとおもっていたんだけどね。

    補記2(2008-08-21 (Thr))ソフトボールが金メダルだった。まじで興味は無かったのだが、解説担当の宇津木前監督の「ギャー!」とか「バッ!」(カまでは言わないで済んだ)など、おもしろかった。メダル取れて一番喜んでいるのは宇津木前監督なんでしょうね。おめでとうございます。


    2008-05-26 :

  • 北京五輪強化試合、VSカメルーン
  • 試合結果は0-0のドローなので、新聞などでも「決定力不足露呈」のような酷い評価がされているが、僕は大変うれしく感動した試合だったですね。

    見限っていた本田圭祐のタフさ。(同じく)見限っていた世代のリーダー梶山のセンス。彼らがよかったですね。西川のファインセーブ。梅崎も、ドリブルの見せ場はそれほど多くなかったが、よかったと思う。ただし、水野がなんか焦っていた感じはしましたね。平山を外した反町監督にも、やっと気づいたかという感じではあるが、皮一枚で私の感情はつながった。水本はもちろんとしても、吉田麻也ってのも悪くはない。思えばこの世代、増嶋やら兵藤やらカレンやらいましたね。

    日本がきっちり動けたのは、前半25分くらいまででしたが、カメルーンはまるでこれについてこれず、素晴らしい試合だった。梅崎のシュートシーンも、クロスを上げた選手へのパスがすばらしかった。

    最近、光文社新書『4-2-3-1』を読んだ。おもしろかったです。最終的な結論は単純で、決定力不足を嘆く前にシュートしやすいクロスをあげろ、そのためにはサイド攻撃からのマイナスのセンタリングだ、というもの。中学サッカー以来の、至極まっとうなお言葉。トルシエはかつて、日本でサイドバックの選手を探すのは難しい、今いるとしたら服部くらい、と言ってた。サイドに人数を掛けない3-5-2(3-2-3-2)だと、そうとしか言いようがないわけだ。

    五輪代表の話に戻るが、A代表より良かった感じ。

    この世代に関しては、僕はだいぶ見限っていたので、前回のアテネの時ほどにはまったく盛り上がらなかったし、選手選びにもあまり興味はない。ただ、今日の試合でいえば、勝たなくても満足できた。互いにキーパーのスーパープレイが1回づつくらいあって(西川は、CKから。カメルーンのGKエディーマーフィーは、梅崎のシュートと水野のFK。李のシュートはど真ん中だったので入れない、タイミング的にはいいシュートだった)、ともあれスコアレスながら充実していた。まあ、気になったのは試合後のインタビューで笑いをこらえていた感じの反町監督くらいか。あなたは満足しててもらっては困る。

    五輪強化試合、VSカメルーン 0-0 国立

    2008-05-26 (Thr)


    2008-05-26 :

  • 遠藤保仁ボクイケメン
  • 松井の初招集とそのボール支配のうまさで、コーナーキックを蹴るまでまるで消えていた遠藤であったが、僕は遠藤がほんとうに好きだ。雨がかなり降っていたせいもあるが、遠藤が右手で髪をなでつけるしぐさが、とにかくずっと気になっていた。狩野某がやる「ボクイケメン」のしぐさである。

    試合自体は、松井がずいぶん締めてくれた。長谷部も良かったし、大久保もよく走っていた。長友がほんとうに良かった。ただし、オシムジャパン以来贔屓にしてきた、啓太・阿部・憲剛がいなかったのはさびしい気もする。得点後はそれほど良くはなかったが、前半からそれなりに飛ばしてくれたので、見ていていやな試合ではなかった。しかし、なんといっても気になるのが、今野である。やつはダメだ‥‥。以下、今野が気になってしかたなかったので、試合を見ながらメモしたことを列記する(今野以外の記事もある)。

    • 前半 21分 今野の右サイドへのスルーパスから長谷部が抜け出しフリーでマイナスにセンタリング。DF二人を連れた大久保を越して、フリーの玉田が滑り込みながらシュート(ゴール)。
    • 26分 ボールキープ中、ハンド。
    • 31分 遠藤の左CKでファール。
    • 36分 ペナリティエリアの前で、バックパスをとられる。非常に危険。
    • 後半12分 ゴール前でのワンツー。遠藤が出し、返す。長友ミドルシュート。
    • 14分 相手FK。楢崎、ハンブルするが抑える。CKに。
    • 17分 左サイドで松井のキープ。クリアされるが、再びマイボールになる。
    • 28分 堀池、「矢部さん」と言う。
    • 29分 選手交代。玉田→矢野、松井→香川。
    • 33分 ふつうにキープしてて取られる。
    • 36分 矢野へのファールから、FK。遠藤はフェイクで、駒野が直接狙うが、左サイドへのグラウンダ、わずかに枠を外れる。
    • 40分 右から香川のアーリークロス。大久保が絡むがキーパーにとられる。

    2008 キリンカップ VS コートジボワール(トヨタ 1-0)

    2008-05-26 (Thr)


    2008-03-27 :

  • 岡田は更迭したほうが良い
  • 負けた云々ではなく。攻めずに、ずっと相手に任せて受けて行くというプレイスタイル、これがいただけない。相手は、ブラジルでもなければイタリアでもないのだ。アジアの格下相手に、なぜ受けつづけるようなサッカーをするのか。

    後半途中からは、このまま引き分けでいいというような雰囲気が見えはじめ、いやな感じがしていたが。最近好調だった先発の山瀬に代えて遠藤を入れ、すこし仕掛けるスタイルが見えてきたにせよ、自らのミスから得点され万事休す。山瀬と遠藤を両立させるべきだった。結果論ではないだろう、事前に練習していたはずなのだから。遠藤への嫌がらせか。フォーメーション的には、今野・中沢・阿部の3バックでなく、中沢・阿部をCBにして4バック。中盤に、啓太・憲剛・遠藤・山瀬であるべきだったろう(今野がいらんのだ。今野はシドニー以降ダメになったというかんじ)。サイドバックは、とりあえず駒野と安田でいい。いざとなれば前がかりにいけばいいが、基本は中盤でボールを回せば良い。が、まったくそれができていない。サイドからの組み立て・ボール運びもなければ、中盤中央での展開もまるでない。何をしたいのだ、岡田は。効果的なドリブルを入れるためにも、基本は速いボール回しである。オシムでだいぶそれができてるようになってきたのだよ。が、まったくそれをやろうとしない。

    戦前、岡田は、「相手が何をやってくるか、90%わかっている」などとインタビューに答えていた。総合すれば、相手に合わせてこちらの出方を決める、という意味だったのだ。アジアの格下相手の戦い方ではない。

    絶対に負けられない戦いと言うテレ朝は、いつでもどんな試合でも、「今回の相手は強い。簡単には勝てない」みたいな言い方ばかりする。テレビのみならず、JFA関係者もみなそう言う(そういわないのはセルジオ越後くらいだろう)。

    良い事だと思うが、日本人は「勝つ試合が見たい」のだ(負けると怒り狂うブラジル人やアルゼンチン人などを見るにつけ、そう思わない人間はいないとも言える)。「次の試合は、日本は勝って当然だ」と言っても、決して視聴率は下がらない。「大変そうな試合だから、見逃せないな」などとは思わないのだ。巨人ファンと同じで、勝ってうれしいのだ。勝てば何でも良いというのとは少し違う。勝ちに行く試合をしてほしいのだ。「絶対に負けない試合」などはしてほしくないのである。

    トルシエは著書の中で、日本人が好むサッカーは攻撃的なサッカー、つまり攻めつづけているサッカーが日本人は好きなんだ、と書いていた。守り抜いてカウンターで一点などと言うサッカーを日本人は好まない、と。フラット3は、どんな相手でもいつでもこれで戦う戦術だった。3バックではあっても、またオートマティズムであっても、決してディフェンシブではなかった。トルシエは、意外と分かっている(笑)。選手が機械のように動かされているという批判が言われたが、ジーコの無采配の時代を経て、トルシエのそれが無意味でなかったことも明白となった。まあ、ジーコの時はジーコの時で、どんな相手でも4バックで行く、というものだった。ともかくロングボールを放り込む、みたいな。

    サイトのスポーツ新聞情報によれば岡田は、オシムのサッカーをマンツーマンディフェンスと捉えているようで、岡田はゾーンディフェンス・ゾーンプレス的にしていくと言っているらしい。オシムのサッカーは、マンツーマンが根底にあるわけではない。1対1のフィジカル勝負というわけでもない。早いパスと可ポジションチェンジ性が基本にあった上でのマンツーマンだ。ここを見ずしてゾーンを対比させるなら、そのゾーンはボードのサッカーゲームのような、選手が規程以上に動かないチームになってしまうだけだ。

    しかし、それ以上に心配なのは、岡田のメンタリティだ。氏の「タフな試合になる、タフな」云々が、選手にも感染していて、私には彼らがビビりまくっているようにしか見えない。

    アジア3次予選、バーレーン戦(AWAY 1-0)

    2008-03-27 (Thr)


    2008-02-21 :

  • 気合いの入った第3回東アジア選手権(VS中国)
  • すごい試合でした。久しぶりに感動したわ。

    17日の北朝鮮戦は1-1という、なんか情けない試合結果であり、また東アジア選手権という設定自体、前から意味ないなとも思っていたせいもあったので、ともかく盛り上がらなかったが、昨日の試合は盛り上がってくれました。場所は因縁の重慶。物上がりの原因は最近稀に見るひどい笛(北朝鮮の審判だった)。あの中で、選手はよくぞ冷静さを保ってくれたぜ!中国の選手は結局キレていた。これが国際経験である。

    最後のほうで、鈴木啓太が中国の選手にドツかれた際、啓太はやり返さないで、たおれなきゃいけなかったんだよね(笑)。それはともかく、岡田になってからワンボランチでの起用が多かったが、中村憲剛とダブルボランチで、かなり機能していた。

    他に、安田は足元も上手い。山瀬も見違えるほど良い。久しぶりに見た楢崎もすごくよかった。田代も、勘定できるかんじ。後半ロスタイムは私の予想通り、5分だった。この5分間が終わり、審判の肩にちょんちょんとやった憲剛、そして中沢のガッツポーズを見て、いやーこれで気合い入ったなあ、と思った。感動したよ。審判ありがとう、ってかんじでした。

    2008-02-21 (Thr)

    補記:で、韓国戦で勝つのかと思いきや、ダメでしたなあ‥‥。


    2007-10-25 :

  • クラブWC、第3戦 浦和RESD vs セパハン
  • しばらく忙しくて書けないでいるうちに、日本サッカー界に様々な激震が。および、さまざまな変化が。

    まずもって、イビチャ・オシム前監督の脳梗塞であった。悲しい‥‥。せっかくいいところまで来ていたのに、ここで倒れるとは‥‥。言葉にならないですわな。

    あとをついだのが、岡田元監督。まあ、悪くはない選択だと思う。オシムサッカーを理解していなくもないだろうから。あまり岡田色などは出さなくてもいい。むしろ、出さないでほしい。オシムのマネをすればよい。とりあえず言えるのは、それくらい。

    五輪代表も、出場を決めた。李忠成が、キャラも含めていいですね。ファン的にはともかく水野と梅崎である私だが。

    さて、昨日のセパハン戦であるが、ともかく最高の試合になった。まさにアジア一のクラブチームと言っていいほどの見事な組織と個の力だった。Jの優勝を鹿島にかっさらわれ、天皇杯で敗退して、その段階で今までの疲れはもう吹っ切れたはずだと期待していたが、そのとおりになった。前半31分の永井の一点は、ほとんど左サイド相馬の得点だった。後半のワシントンの得点も、すごかった。3点目のオウンゴールは、永井の得点と言っていい。永井といえば、近年最後の日韓戦、アウェイでのゴールが一番記憶に残っているが、あまり期待していなかった。しかし、前回のセパハンとのACL決勝2点目といい、代表復帰は間近だな。ともかく、全員よかった。平川が出ていなかったのは残念だったが、かわりの相馬がほんとによかった。啓太、阿部、長谷部、よかった。トゥリオは、好きなタイプの選手ではないが、よかった。坪井も悪くなかったね。ネネ、よかった。細貝は、まあまあ(あんまり信用してない)。小野が見られたのがよかった。野人もまあまあ。

    日程的に、ACミラン戦、決勝・三位決定戦とも、リアルタイムで見らない可能性あり。かなり残念だが、それ以上の仕事があるもので、しょうがない。しかし、あれだけのサッカーをするなら、ACミランともかなりいい勝負になるんじゃないか(笑)。勝ったらどうしよう。

    野球が、まあすんなり五輪出場を決めたりして、また、日本シリーズがあったりして、ともかく野球とサッカーを比べてみるに、その歴史からして、人材の豊富さ、試合の分析力(解説者のレベル)、実況のレベル、いずれをとっても歴然と野球のほうが上だな、と思う。うらやましい。しかし、この浦和の一勝は、サッカーファンでよかったと、心底思えるものだった。なお、今回の地上波NTVの藤井貴彦の実況は、結構よかったと思う。角沢はじめテレ朝のを聞きすぎた反動もあるかもしれないが、はるかによかった。最初、藤井恒久のほうかと思って驚いていたのだが、恒久のほうではなかった。

    2007-12-11 (Tue)


    2007-10-25 :

  • 勝者はサポーターだな -- ACL準決勝
  • しかし、すごい時代になったものだなあ、と思った。サッカーの試合がネットで見られたのである(あはは、いまさら)。

    ACLであるが‥‥。トヨタカップに日本チームを常時参加させよ、という意見が出た時、ほんとにびっくりした。大会の格というものがあるだろう。「日本でやるなら日本のチームを‥‥」などというのであれば、トヨタがやるんだからグランパスを常時出させれば良いのだ。そういう論理だ。

    Jリーグは、何年掛ってもいいから自力で出場すべきである!

    ところが、その子供じみた要望が通ってしまった。川淵キャプテンの即時解任を要求したい(いつもであるが)。そして今、自力出場は目の前に迫っているのだ。日本が2チーム出るなんて、そんなおかしな世界大会があるか!

    さて、昨日のVS城南一和戦は、NHKが夜中に地上波でやってくれるものだと勘違いしていた。BSであった。試合直前に知ってがっかりしたが、サイトをあちこち見ていたら、ネットで見られるのだという。そこに書いてある通りにやってみたら、見られたのである。恐ろしい時代になったものだ‥‥‥というのが第一印象である。専用のプログラムをインストールするのだが、課金などはされていないようだし、悪質なサイトへの強引なひきつけやら、レジストリの汚損、スパイウエアなどもなさそう。これで商売になるのかな、との疑問は拭えないが、ともかくTVという一元的な情報支配に対して、ネットの威力を思い知った気もする。私は、YouTubeだとかは、ほとんど見ない(これってたぶん、単純に著作権侵害なのでは?)。しかし、今回のこれは、見ても問題ないのだろう。

    今回、VS城南戦を放送していたのは、どこかわからないが外国の放送局であった。実況は英語っぽい(韓国語ではなかった)。画質はTVよりはるかに落ちるが、とりあえず見えるし、何よりレベルの低い実況・解説が耳に入ってこないのが良い。TVでも、音量を消せばよいのではないかと言う人がいそうだが、会場の音は聞きたい。

    試合は、開始40分過ぎから見たのだが、ワシントンが既にすごいシュートを決めていて、楽勝だと思った。試合前から、レッズがホームで負けることはないだろう、と高をくくっていたが、しかし後半、逆転されてしまう。浦和、いいところがほとんどない。おおざっぱなロングパスのみ(クリアするので精いっぱいというところか)。中盤に人がおらず、セカンドボールをみんなひろわれている。まいったなと思って見ていたが、長谷部のゴールで2-2に追いつき、15分ハーフの延長戦へ。ここでもドローに終わり、PK戦(私の大嫌いな)へ。

    このPK戦はいいですね。レッズサポーターが陣取るゴールでやった(反対のゴールには、半分、黄色い城南のサポーターがかなりの数居る)。城南が蹴る時には、サポーターは旗をふらふら振って、ほんと蹴りにくいことこの上あるまい。画像的にもなかなかすごい。浦和が蹴る時には、旗はピタっとおろしている。GK都筑が、韓国のマラドーナことチェソングクを止めて、結局5-4で勝つ。試合自体はずいぶん押されていた。Jリーグや日本代表の合間とはいえ、正直、この状態で世界と戦えるのかな、という気はする。ワシントン以外、得点のにおいがしない。まあ、勝ったのはサポーターだな、と思った。

    2007-10-25 (Thu)


  • 北京五輪はサッカー以外にも楽しみはある‥‥‥
  • 7:20からは大阪長居スタジアムでA代表がエジプト戦。2006年のアフリカチャンピオンであるが、今回は若いチームらしい。が、結果の点差ほどには差はない、というよりかなりいいチームだった。引いて守らないので、日本も好さがが出しやすかった。が、それにしても、日本の中盤のパスワークの美しさは何なんだ!すばらしい。点差がついたのは、FWの違いだった。こんな日本、見たことない。ともかく、先発の大久保が素晴らしい。トラップがうまいし、動くし、反応早いし。思った、「まるでタカハラのよう‥‥」(笑)。

    大久保と言えば(まあ一時期わたしも彼を見限っていたが)、思い出されるのはアテネでのガーナ戦でのヘディングゴールである。あの死のB組で、汚名返上の貴重な1点だったなあ。まああの大会はアルゼンチンがずば抜けて強かったが、イタリアとパラグアイとでベスト4でしたからね。ともかく、アフリカには強い大久保(笑)。アテネ後、日本はガーナと何度か闘ってるはずだが、アテネの時の選手はいたのかな。彼らも、そして今回のエジプトも、ジャポンにはオオクボというすごいFWがいる、と思っただろう。

    さて、2トップの前田遼一も悪くなかった。ただし、山岸はダメだな(MF登録、左サイドながら9番を付け多少3トップ的でもある)。

    試合は前半に大久保の2点。1点目は遠藤のロビングを中央ペナルティエリア外で見事にトラップ、振り向きつつ切り返してDFを抜き、ロビング気味の中速キックでゴール右上に突き刺す。素晴らしいの一言。2点目は遠藤のCKを頭で合わせて。後半は、それまではずしまくっていた前田がようやくペナルティエリア内で受けたパスをDFを抜きサイドキックで決める。その後、エジプトにFKから1点を返されるが、加治がミドルシュートを決める。鍛冶はA代表通算2点目だそうだが、1点目はもう覚えていない。オフサイド判定で幻となった、2005年コンフェデ対ブラジル戦での立ち上がりの1点しか覚えてない。

    後半、遠藤・啓太等3人を一気に交替させ(橋本等)、交代枠を使い切るオシム采配も度胸が据わっていてよい。播戸もひさびさに見たかったけどね。ともあれ点数に関係なくよい試合だった。

    さて、その良いイメージを持っての深夜0:45分からの北京五輪最終予選第4戦対カタール戦(アウェイ)である。私は、昨年アジア大会でグループリーグ敗退した時から、しょうじき反町を信用していない。発言が保身的あるいは無自覚なものとして聞こえてしょうがない。あるいは、この世代に関しては2005年の世界ユース(オランダ)の時から信用しきれてない。最も、今年のユース組を加えて、あの覇気の無さは多少払拭された感はあると思ってはいるのだが‥‥‥。

    まず、スタメンが理解できない。李の1トップと柏木の起用‥‥‥李・柏木とも選手としては問題ない。李はよく走るし、柏木はもっと走る。しかし、柏木はその運動性能の高さゆえに、中盤を一人でカバーするようになっており、1トップの支えとしては機能していない。李も一人で苦しそう。サイドを任されている水野と本田圭との連携もいまいち(二人とも上がりが少ない)。ボランチの細貝の出来が悪く、ここがいまいち機能しないため、左(本田)中(柏木)右(水野)とでコンパクトな中盤が作れない。内田(右SB)も、正直、何やっていいのか分かってない感じ。原因はすべて構造的なものだが、たとえば2トップにして前線からのチェイスを行う。▲椒薀鵐舛鬚靴辰りさせる(本田拓がイエロー累積、梶山が怪我で欠場が痛かった)、N哨汽ぅ疋丱奪をもっと前に出す、CBがラインを上げる、等々の対応が考えられる。このうち、選手の能力に依存せずシステムだけで修正しうるのは,任△襦つまり2トップにすればいいのだ。

    しかし反町は、そう考えないようである。森嶋の出番を楽しみにしていたが、で後半15分ころに確かに出てきたが、李との交代である。森嶋も李と同じ宿命に。選手交代というものは、疲労回復のためでなく、システム修正とそれによる敵側の混乱をも企図して行うべきものである(当たり前)。2トップになることで、森嶋の前線でのチェイスから李もまた復活してくれると私なら思う。柏木も生きてくるはずである。

    しかし反町は、そう考えないようである。そもそも、左サイドに本田圭がいることに私は疑問を持っている。本田圭は、ブレ玉以外では特筆すべきいいところのない選手である。FKも蹴らせてもらえない彼がスタメンで出なければならないほど左サイドに人員が不足しているチームではないはずである。なぜ家長を左でスタメンにしないのか。攻撃的MFは、家長・柏木・水野が、現在最も良い選択ではないのか。ついでに言えば、いやこれがほんとに不思議なのだが、なぜ梅崎を呼ばない!(トリニータが出し惜しみしているのか?いや西川は出してるんだからね)。しょうじき言って家長より良い選手でしょう。あるいは、安田はともかく内田をU-20からフックアップするより順当な選択ではないのか。ともかく、今の本田中心(?)の選手起用は理解できない。なぜ水野を下げて家長なのか。二人一緒でないと機能しないだろう。二人ともドリブルができてキープできるが、一人だけだとできないのである。(追加情報:水野の交代は、蹴られた負傷によるものだそうだ。しかし、ならば、家長は最初からはずされていたわけだ)

    1トップについては、もちろんFW登録が今3人しかいない、ってのはわかる。が、1トップでやるなら柏木ら攻撃的MFの使い方が違う、ということである。それから、3人いれば十分だろう、とも思う(一人は使えないやつではあるが)。

    試合自体は、前半に1点とったので、あとはダラダラやって‥‥‥という感じに終始した。今年の試合はすべてのカテゴリーで2点目が大事という感じなので、これは危機感があったが、案の定介、2006年WC対オーストラリア戦のごとく、相手にいいように自分を殴らせたあげく、逆転されてしまった。審判の笛も、多少のホームアドバンテージはあったように思うが(たとえば柏木へのファールはほとんど取ってもらえなかった、後半でのキーパーチャージは一発レッドでもよかったはず、等)、しかし逆転のPKがエリア内でのハンドリングなのだから文句のつけようもない。山本海人の頑張りを祈る気にもなれなかったのは、ちょうどこの世代のユース世界大会で、もう応援する気になれなくなったのと似た気分であったが、今回に関して言えば、選手の問題ではなく監督の采配である。試合後のコメントでは「自分たちの撒いた種だから、自分たちで刈り取らねばならない」などと言っていたが、「たち」かねえ?と思う。ニュースを見ると、ピッチ上では、DF陣は1-1の引き分けでよいと思い、攻撃陣は勝たねばならないと思った、とある。が、勝ちにしても引き分けにしても、ともかく中盤をコンパクトにしておかないかぎり(つまり相手に殴らせっぱなしでは)ダメである。

    まあ、しかし、反町はちょっと損をしているのかも知れない。A代表のオシムがあまりに賢いコメントを出しているおかげで、反町がアホで保身的で無自覚なように見えてしまうのはあるかも知れない。前回の山本監督は最後の人選で失敗したが、途中までは非常に的確だったと思う。それにくらべて、反町監督には多くの疑問がある。平山をここ2試合先発させていないことだけが多少の救いではあるが。

    いやいや冗談じゃない。オリンピック代表というのは、すべてのカテゴリーから招集可能なA代表に負けず劣らず、選手招集においては有利なのだ。同世代による予選があり、U-20(U-17さえも)大会という試験があって、非常に選びやすい。よりどりみどりじゃないか。途中まで作ってきたチームに、再び競争原理をもたらして進化させる構造を元来有しているのだ。もはや監督の力量以外の何物によるものでもないのだ。

    さて、本大会は五輪予選であった。ここで勝てば、残り2試合内1試合勝つだけで自力突破だった。が、もう自力突破は無くなった。総得点でカタールに一点リードされているのだから、今後カタールがたとえば最終戦ベトナムに大量点で勝てばもう追いつけない。昨日、サウジがベトナムに勝ったようなので、サウジにも可能性が出てきた。5戦で日本がベトナムに負けるようなことがあれば最終サウジ戦を待たずに万事休すであろう(5戦サウジVSカタールの結果にかかわらず、カタールが6戦でベトナムに負けない限り。ベトナム戦を前提としている点では五分五分だが)。もちろん5戦のベトナム戦には勝つだろう。が、同5戦のサウジVSカタールで、カタールが勝てば圧倒的にカタール有利。サウジが勝っても、未だカタール有利なのである。

    2002年シドニー本大会では、スロバキアの勝利という他力によってリーグを突破できた日本であったが、あの時は、他力でもいいからぜひ前に進んでほしいと思えるようなチームであった。2005年ユースオランダ大会では一勝もせずに2次予選に進んだこの現世代だが、現U-20も参加して、その時のチームとは違う。監督も違う。違うのはわかるのだが、しかし、こんな監督の下での試合は、心底見たいとはどうも思えないのである。今回の結果は、「振り出しに戻っただけだ」などとのんきに考えることは私にはできない。オリンピックなどに出てくれなくても結構、という感じがしてしまうのである。

    2007-10-17 A代表 VS エジプト(於)長居スタジアム 4-1(アジアアフリカチャレンジカップ・公式戦)
    2007-10-17 北京五輪アジア最終予選第5戦 VS カタール(於)カタール 1-2

    どーでもいいですよ。角沢アナのサッカー中継。アジアカップでは角沢の実況がなかったので、テレ朝もようやくやつを更迭したのかと思っていたが、そうではなかった。随所であきれることができたが、後半の被得点につながるシーンだったか(ちがったか)、水本のクリアがCKになったシーンで、「水本、よく頑張っています」と言った直後、CKを蹴る場面では「コーナーキックを与えてしまいました」ですよ。どっちなんだ。

    角沢アナは、もっとセルジオ越後さんにしゃべらせたほうがいいと思う‥‥‥。以上、だいたひかる風に。

    それにくらべて、やっぱりフジの青嶋は素晴らしいですね。勉強しているし、声もいい。何より、試合そのものを見ており(あたりまえのようだが難しい)、解説者の言っていることを理解している(あたりまえのようだが難しい)。サッカーファンとして主義主張があるのだがストレートには出さず、婉曲的に表現する(これはかなり高度な技であろう)。「そろそろ選手交代したほうがいいだろう!」とは言わず、「ベンチには○○や○○も居ます」などと言う。

    2007-10-18 (Thu)


  • ついに見たオシム・サッカー
  • 前半スイスに立て続けに2点(FKとPK)。動きも、オシムの目指すサッカーをスイスがやっている。2点を入れてからもスイスは手抜きはしないが、多少の動きの鈍さはあるのか。ともかく日本は中盤を全く使えていない。

    先日のオーストリア戦は、同点での後半になっても全然攻めようとしない。こんな試合は見たくない。遠藤もまるでだめ。(ただし、PK合戦になっての、遠藤の例のゴロを見て、あー彼は本当にファンタジスタなんだなと思った)。

    後半、日本はめげずに案外積極的。スタメンの松井が左からの仕掛けで、PKをもらう(俊輔が蹴る)。ついで、流れの中から俊輔のクロスに、ついに一年以上ぶりか、巻のヘディングシュートが決まる!そして、似たようなクロスに反応した巻を、さっき防ぎきれなかったDFが完全に引っ張ってPK(俊輔が蹴る)。2PKとは言え、2点ビハインドからの逆転である。これはすごい。巻に変えた矢野が、CKでのマークしきれず失点。同点のままロスタイムへ。うーむまたPK合戦か。しかし、後半は全体的に中盤も日本が狭いところをボールを回して、人も動く。ずいぶん積極的。すごく良いのだ。遠藤も今日は悪くない。で、45分に俊輔と代わった憲剛(待ってました!)のボレーシュートのキーパーのこぼれ球を矢野が見事に押し込んだ!すごい。興奮した。今日の夜半の、女子WCなでしこの3-3というロスタイムでの素晴らしい弾丸FK。これにも勝る、最後の勝ち越しゴールであった。

    小倉がオシムのインタビューをしているが、うーむ、小倉はやはりアホだ。「4-3を振りかえってどうでしたか?」「私の意見より、みなさんの見方だ」「前半と後半と、見違えるようなチームでした」「前半と後半が分かれていてよかった」「……と言いますと?」。あとは、オシムがだらだらとくどい説明をさせられた……。ジョークに「……と言いますと」と応じるのもねえ(笑)。

    あれ?チリ戦はないの?スイスに負けたチリがオ−ストリアに。

    それから、東アジアカップは2月17日からやるんだそうだ。なんかこういうタフな相手といい試合をし、しかも勝ったあと、韓国や中国なんかと試合をしたくないな、と思う。アジアレベルで満足するような試合をしててはだめだよ。

    2007-09-12 A代表 VS スイス(於) 4-3

    2007-07-22 (Fri)


  • 2007サマー! サッカーまつり
  • ほんとサッカーまつりの日でした。試合的に一番期待していたU-17が、実際一番よかったね。

    A代表のカメルーン戦はしょせん親善試合、エトーやソングなどを招集してはいてもカメルーンの調整もいまいちだったんだろう。とは言いながら、やはりよく勝てたと思う。大久保がよかった。頑張ってほしい。得点は、前半には遠藤のFKをトゥリオが頭で真後ろにスラしてのゴール。まぐれかと思うほどの良いヘディング。後半には、こぼれ球を山瀬がミドルシュート。キーパーは触ったが、勢いがあってゴール。これはいいシュートだった。オシム監督も喜んでいた。

    トゥリオは、試合後のインタビューで「人間とは思えない身体能力」と言っていたが、しょせん親善試合だからあの程度で済んだのだ、というのがよくわかるのがU-17のナイジェリア戦であった。

    U-17は、ほんとにすごい試合だった。結果を予め知っていても(後述)、すごい試合だった。ともかく速い。応援のタイコのリズムも速い。ドリブルとボールキープだけでなく、ダイレクトパスの連携も速い。これは、個人の身体能力の高さと同時に、組織力がある、ということだ。トラップも上手いし、横パスなども狙われる。2点入れてからは多少ゆるくなかった時間帯もあったが、まるで日本のリズムを作らせない。この若きスーパーイーグルスに対して、われらが若きヤタガラスたちは、しかし、遅れても焦ってもはいないんだよね。きっちり対応はできているのだ。ただ惜しむらくは、ナイジェリアのリズムをまともにうけて、そのリズムで守り、攻めている、という点である。マイボールになって自分のリズムを作れない。もちろん、たらたらとしたリズムでは、横パスなどを狙われるだけだから、速くてしかし相手に合わせたものでない自分たちのリズムを作らなければならないわけだ。これがなかなかできなかった。失点は、完全に裏を取られたのは2点目だけ。1点目は、こぼれ球を、えっここから?という感じで超低空ミドルシュートされたもの(グラウンダーではない)。これは個人技だから、まあしょうがない。3点目は、右からゴール前をドリブルでえぐられたもの。これは、日本はもう防戦一方でバテバテだったからしょうがない。2点目は、中盤でボールキープしたナイジェルアの選手にスライディングをかけて転ばせたのに、転んだ選手がすぐに起き上がり、左にスルーパスし、受けた選手が独走してGKとの一対一をきっちり決めたもの。スライディングで転ばした段階でプレイ中断と思ってしまった日本の失策であった。他方、日本にも、なかなかいい決定機もあった。前半では、右から左への大きなサイドチェンジをダイレクトボレーで中央に上げ、それをまたダイレクトボレーでシュートしたシーン。これはかっこよかった。が、ナイジェリアのキーパーがCGかと思うような横っとび(しかも身体が伸び来ておらず空中姿勢に余裕がある。しかし、かなりの距離と高さを飛んで、パンチング一発なのだ、この正確さ!)ナイスキーパーと言うしかない。

    一次リーグの組み合わせ的には、ナイジェリア6、日本3、フランス・ハイチ1で、残すはナイジェリアVSハイチ、日本VSフランスである。ナイジェリアがハイチに負けることはあるまい。なら、フランスに引き分けでも2位通過である。負けても勝ち点3の3位である。

    北京世代であるが、まともなのは水野と柏木だけ。このチームは、ユースの時から落胆させられていたが(アジア大会も落胆させられた)、これで本当にオリンピックに出られるのだろうか。ともかく、ヒラヤマというFWは、もういらない。Jリーグの試合にろくに出てない選手を中軸にしているような、こんなチームに明日はない。決定機は少なく見積もっても3回はあった(ナイジェリアのFWなら3回とも決めていただろう、デカ森嶋でも最低1回は決めていたと思う)。梶山もあてにならない。本田圭も機能していない。家長のほうが良い。水野・家長・安田・梅崎あたりで攻撃を作るしかないのではないか。ここに厚みが出れば、FWが誰かはおのずと決まってくる(誰でもいい)。DF陣は水本・青山直晃・本田拓也など、それほど悪くないが、U-20からも入れたほうが良い。反町にも、私は少々疑問を持ち始めている。

    北京世代の放送間際、U-17の試合結果を口頭でばらしたテレ朝には抗議の電話が殺到したのではないかな、と思う(今は地上波だけで見ている人は少ないのかな)。フジは、U-20、U-17ともに、録画放送ゆえにそれ以前に試合結果をほのめかすような放送をしていない。他局の権利を侵したテレ朝(実際に言ったのは角沢アナである、徹底的に救いようがない)。しかし、試合結果が分かっていても十分に感動的な試合だったけどね。

    2007-08-22 A代表 VS カメルーン(於 大分 親善試合) 2-0
    2007-08-22 U-22 VS ベトナム (於 国立 五輪最終予選) 1-0
    2007-08-22 U-17 VS ナイジェリア(於 韓国 U-17WC1L 2試合) 0-3

    2007-07-22 (Fri)


  • アジアカップ決勝トーナメント(2) vs サウジ
  • 主人公は最後まで死なない……というような、勘違いをしていた私はたいへん甘かったね。たいへん落胆している。2010年まで何を楽しみに生きて行けるのか、と思う。もっとも、考えてみれば開催前の状態を思うに、とても優勝できるチームではないと思ってはいたわけだったのに。U-20のショックを軽減するためにA代表に過大な期待をかけていたようなところもある。

    試合は、前半まず戦制された。が、直後に遠藤のCKから中沢のヘディングで同点へ。私はこの試合は2点目がカギだと思っていたので、良い展開だとおもった。後半開始早々にサウジに2点目。が、これもしばらくして阿部の見事なバイシクルボレーで同点に追いつく。かなり興奮できたが。3点目をいれられて、その後は手詰まり(いつものパターンだ)。

    チームそのもののクオリティに問題がある。今回に関しては、俊輔・遠藤・憲剛の3人が戦犯だと思うな。この3人があんまり良くない(全く悪いというわけではないが)。研究されてもいたのだろう、組織的につぶされていた。あと、加治もだめだった。ついでに言えば、すごく期待していた今野がまるでダメであった。寿人の不振も残念だった。逆に良かったのは、まずは高原。すごくいいFWになっている。調子の良し悪しの問題でなく、インタビューからの印象でも思うが、一回り人間が大きくなっている。巻も高原といい2トップを組んだと思う。あとは、鈴木啓太、阿部、駒野のアテネ世代。中沢は最初やる気がない感じでいやだったが、サウジ戦ではベテラン経験者の味をきっちり出してくれていた。川口も良かったと思う。その他、交代要員であった羽生、水野などは、単体としては悪くなかったと思うが、連携でいまいち他の選手とかみ合っていなかった。

    戦術的には、パス回しやサイドチェンジなど、展開は美しいサッカーができていたが、今後もこれを磨いていくしかないだろうね。しかし、サイドでボールをキープした際に、オーバーラップを見せ掛けて走る選手がいるのだが、これがフェイントとしても全然利いていないのは気になった。3回に1回くらいはそこへ出さないとたんなるオトリでしないのがバレバレになってしまう。あとは、ペナルティエリア前の厳しいところへ速いパスを通す技術かな。サイドの深いところなどもきちんと使えれば、ペナルティエリア前ももうすこし創造性が出てくると思う。いずれにしても、すこしプレッシャーを掛けられただけでディヘンスラインからボールのだしどころを無くしているようではダメだ。

    それから、サウジ戦で分かったのは、後半になると相手も疲れ、案外パワープレーが効き目あるということだった。あちらはGKもあまり上手くなかった。あてずっぽうなロングをぶち込むだけでも、案外利いていた。が、ミドルシュートが打てないチームだったから、結局破壊力が無いね。

    ともかく落胆している。韓国戦は出張中なので、ちゃんと見られるかどうか怪しいが、勝つに越したことは無いけど、ちょっとどうでもよくなってしまっている。勝っても負けても、ともかく一からやり直しである。

    楽しみとしては、U-20の梅崎、安田、福元といったあたりがA代表を担ってほしいな、というところ。北京五輪も、そうとっかえだ!(笑)。

    2007-07-22 VS サウジアラビア(於 ハノイ ベトナム,決勝トーナメント準決勝) 2-3

    2007-07-22 (Fri)


  • 陽気な若者 U-20WC(4) vs チェコ・完結編
  • いやー、きついなー。負けるとはねえ。一度も勝たずにベスト16まで出た前回と似たような(逆な)、一度も負けずにベスト16で姿を消すとは‥‥。

    結果論だが、キーパーは武田のほうが良かったんだないかねえ。

    チェコは、前半はいいところ無し。対して日本は、スコットランド戦ほどのムービングサッカーというわけではなかったが、特に田中亜土夢がさほど利いていない、河原もコスタリカ戦ほどではない、等、しかしもちろん決して悪くなかった。前半20分頃、CKから槙野のヘディングで戦制。後半開始早々にはPKをもらって、2-0。ところがその後、守りに入ってしまい、立て続けにPKを2度与えて同点となる。延長戦でも2-2のまま。PK合戦で負ける。がっかり。たいへん残念である。

    しかし、あのド'明るさは、'今までの日本のチームにはなかったタイプである。

    2007-07-1 VS ナイジェリア(於 カナダ・ビクトリア,決勝トーナメント1回戦) 2-2(PK 3-5)

    2007-07-12 (Fri)


  • やる気のないお兄さんたち アジアカップ(1) vs カタール
  • 暑いのかね。それにしても。こんなレベルの相手を、こんなタラタラした試合をしていて、まったく信じられない。

    試合終了後、高原がインタビューに答えている。なんか、まともな話をしているね。

    前半はまったくJ2レベルの試合。後半、すこしいいところも出てきたが、1-0になった時点で、完全にダラダラモードの守りに入った。まあ、いい経験になったのかも知れないが。その後、阿部がエリアすぐ外でFKを与え、23番セバスチャンに壁の間を抜ける低い弾道のいいシュートを決められる。

    オシムはインタビューで激怒していたが、オシムのいうような「勝ち点6でもおかしくない、圧倒していた試合だった」というのは、正直、ウソだな。まるでなんにも出来ていない。

    2試合目は、13日(金)の夜10時過ぎから。なんだ、そういう遅い時間でも試合できるんじゃないか。これは、単純に日本への放送目当てで暑い時間を設定しているんだね。電通かなんかの仕為だな。もっと有利に試合できるようにすりゃいいのにね。

    2007-07-09 VS カタール(於 ベトナム・ハノイ,グループB) 1-1

    2007-07-09 (Fri)


  • 陽気な若者 U-20WC(3) vs ナイジェリア
  • グループリーグ突破が確定して、第3戦は全面的にメンバーを入れ替えてきた。FWは、ハーフナーと平繁(MF登録)。ともかく、ハーフナーの出来が悪すぎる。典型的な決定力不足で、絶好機を2度まで外し、ふだんもぼさっとつったっているだけの雰囲気。梅崎は相変らずすばらしいクロスをあげていたが、ターゲットとなる相手がこれでは、疲れるだけである。

    スーパーイーグルス・ナイジェリアのほうは、明らかに強かったが、日本のメンバーの問題だったとも言えるかもしれない。それでも、ずいぶん押し込まれてかなり日本は手一杯で焦っていたようにも見えるが、案外落ち着いていたのかもしれない。キャプテンの福元が素晴らしく強く巧みで、キーパーの武田も予想以上の出来。この反射神経は、川口―川島ラインではないか。内田篤人も、今日はいいほうだった。後半、平繁は決して悪くなかったが、青木に変え(ハーフナーはそのまま)、梅崎を休ませてガンバの安田が出て、流れも良くなった。結果論だが、森島などの投入といった総力戦に持ち込まずに済んだ。

    最年少18才の見事な素晴らしい美しい胸トラップからのシュートが、第1戦と同様のメキシコ人審判の不可解な笛でハンドとみなされノーゴールの判定という残念な結果に終わったが(青島達也も、上品に怒って実況していたね)、ともかくあのチームでナイジェルアのゴールネットを揺らしたのは確かだし、狙いとおりに無傷でグループリーグ1位通過である。本当に、このチーム、優勝してしまうよ。

    さて、決勝トーナメントである。下の図は、サンスポのサイトから拝借したものである。

    ベスト4にはいるのは、アメリカ、スペイン、日本、アルゼンチン、ナイジェリアってあたりかな。ブラジルは、いつもスロースターターだとは言え、今回はそれほど強くはなさそう。むしろ2戦目のスペインが鍵かな。日本のいるブロックでは、アメリカが断然有利ですね。あと4戦、フルメンバーで戦うのはかなりきついとは思うが、何人かは今日のテストに合格している。

    んー、こりゃ、優勝するかもな。

    アジアカップのお兄さんたちも、がんばって!(笑)

    2007-07-08 VS ナイジェリア(於 カナダ・ビクトリア,グループF) 0-0

    2007-07-09 (Fri)


  • 陽気な若者 U-20WC(2) vs コスタリカ
  • いやー、コスタリカ強いね。右からあがってくる11番のロンゲの選手(ソロルサーノ)の足が速い。10番ペレスってのも速くて上手い。この速さと強さに、日本も少しづつミスが出たりする。開始早々に日本のショートパスでシュートまで行ったすごく美しい展開があったが、それっきり日本のいいところをつぶされているのだが、しかしそれはコスタリカも同じ事。攻守の切り替えが速い。尤も全体的に日本が受けている感じだが、あせったりはしていない。前半終了して、まあほんとに、五分五分という感じ。0-0。ほんとにすごい、いい試合。(まあ試合結果は知っていて見ているのだが)。

    福元・槙野のセンターバックとGK林が上手いんだな。RSBの内田篤人がなんかいまいちなんだが、LSBの安田は良い。10番柏木などもディフェンスに追われているのだが、ともかくこのチーム、守れるチームなのもかしれない。

    それにしても、攻守の切り替えが速くて、前半の中ごろからはすこしペースは遅くなってきているが、相変わらず、攻守の切り替えから決定的なシーンにまでいく事が、双方ともに多い。

    いや、後半20分、解説の風間八宏も「コスタリカ、足が止まってきた」と言ってて、日本が中盤で余裕をもってボールをキープできるようになってきた、と思った矢先、ペナルティエリア前中央でポストの森島が出した左スペースへのスルーに反応した梅崎がマイナスの低いクロスをあげ、右から飛び込んだ田中亜土夢が左足でゴール。すごい展開です。美しい。

    FWの河原(えなりかずき)も、得点にはからめてないが、良く動くしポストプレーなども上手い。しかし、このチームを見ていると、決定力不足なんて言葉は思い浮かばないね。(むしろ、決定機を逃しているのはコスタリカ)。けっこう危ないシーンが続く。また激しくなってきている。しかし、双方とも足元上手いね。

    いや、ほんと危ない。コスタリカ、がんがん攻めてくる。しかし、気分いいですね。今まで日本、いい試合をして攻めていくが結局勝てない、という感じではなくて、それを相手にさせている、というのは!ははは。

    えっ、ロスタイム5分ってなんだよ。もうノートパソコン、一度しまってしまったよ(笑)。いやー、最後まで危ないシーンがある、ひやひや(まあ試合結果は知ってて見てるんだが)。はい、勝ちました。

    先のスコットランド戦が、ムービングサッカーを自由奔放に発揮した試合だとすれば、今回は守って守って、ちょっとした相手の緩みを遅攻から見つけて接戦を制した試合。ともかく、オシムのサッカーの典型を初めて見た、という感じである。

    んー、こりゃ、優勝するかもな。

    2007-07-05 VS コスタリカ(於 カナダ・ビクトリア,グループF) 1-0

    2007-07-06 (Fri)


  • 陽気な若者 U-20WC(1)VS スコットランド
  • 玉を扱うのも速いし上手いし、ちょっとびっくり。ドリブルとトラップ、ショートパスでの組立がたいへん上手い。ロングボールも適切。一人一人がすごく上手い。ボレーシュートなんかも結構打ってくる。すごいチームではないか。梅崎、田中亜土夢などの有名選手は、ほんとうまい。デカモリシも悪くなく、1点目は泥臭いガッツの得点だが、ゴールへ流し込むタイミングも遅れてない。河原なんて知らなかったが。2年前の、情けない、覇気の無い若者とは違うわな。今回は期待できますね。なんかみんな表情も明るいし。デカモリシのアホっぽい顔も、えなりかずきをさらに溶かしたような河原も、すごくいいですよ。(願わくは、淫行などで選手生命と人生を棒に振らないこと!)

    2点目は梅崎のコースを狙った低い弾丸ロング。これも、このタイミングでずばっと決めてくれる。すごい。槙野は赤い髪をしているが、これは戸田へのリスペクトなのだそうだ。さて、3点目は、青山の超弾丸ロングシュート。これもすごい。キーパーは一度はじいたのだがそのままゴール。森島もゴールにつめていた。スコットランドはもう立ち直れないかと思ったが、1点を返す、残念。しかし、スコットランドは日本のスピードについていけない。終了間際にダラダラ時間を使うのも上手い。こいつらすごいです。ともかく、このチーム、期待できます。

    あと、それと青島の実況がいいんですよね。サッカーを分かっている人に聞かされる、しかしわざとらしくなく謙虚だ、という実況がいい。アジアカップもフジテレビがやってくれないかな(テレ朝らしい、最悪)。

    2007-07-02 VS スコットランド(於 カナダ・ビクトリア,グループF) 3-1

    2007-07-03


  • オシムがやりたいサッカー(2)ガーナ戦
  • 前半から後半20分くらいまで、つまり選手交代をし始める前まで、なんかすばらしい試合だった。ワンタッチでみんな動くし、玉離れも早い。美しかった。今野の復活が私としてはたいへん嬉しい。この今野と阿部、現在代表的なボランチがディフェンダーをやっているってのは随分な贅沢な布陣だが、正直言ってトゥリオはあまり好きなタイプではないので……。まあ、阿部・今野と鈴木啓太が共存しているのは、鈴木啓太にとっては良いことなのだろう。実際、啓太もよかった。FWは、佐藤寿人がすばらしいかんじでやっていたが、得点には至らず残念至極。巻はいまいち。ガナハ、播戸は不発。播戸はナイジェリアの黄金世代なんだね。トップ下でやっていた山岸は、坂田・今野のユース世代だったはずだが、そのころはイマイチ印象が薄かったが(矢沢なんかんほうが良かった)、今回はよかった。

    失点シーンは残念の一言。まあ、下手に引き分けるより、いいのではないか。選手交代を始めてからは、チームとして急激にガタが来た感じだったが、それ以前のチームとしては、ドイツに行ったチームよりはるかに強いと思う。

    ガーナには、アテネで勝っているんだよね。あの時の選手も多いようだし、向こうにしてみると、一番覚えているのは得点した大久保かもね。(いまや大久保や平山にまるで期待していない自分に少しだけ驚く)。

    しかしまあ、ガーナも全体的にうまかった。今までの試合とちがって、引いて守らないチームには、日本は全般的にいい試合をする。これはある意味今まで通りでもあるのだが。

    忙しいので、とりあえずこれだけ(でも書いておきたかった)。

    2006-10-4 VS ガーナ(於 横浜・日産スタジアム) 0-1

    2006-10-05 (Thr)


  • オシムがやりたいサッカー ---- U-16アジア制覇
  • U-16。この連中は何モノなんだ。すごいんじゃないかな。

    試合のTV放送は無かったのでニュースで見ただけだが、水沼の息子だけでなく、すごい連中ばっかりではないか。

    準々決勝のイラン戦も、PK戦にもつれた事自体は残念だが、運を引き寄せる力がある、とでもいうのか。2004年のアジアカップよりすごいよ。決勝の北朝鮮戦も、まずは2点ビハインドでも動じない、ってところが凄い。一点めは、柿谷のリフティングからのアウトに変化するシュート。3点目のゴール前の密集を二人だけで抜けていく攻め。すごい。

    彼らが新黄金世代と呼ばれるようになるのでしょうね。

    忙しいので、とりあえずこれだけ(でも書いておきたかった)。

    (2006-09-19)


  • オシム・ジャパンで変ったもの
  • この間、書きたいことはたくさんあったのだが、慌ただしくて暇が無かった。

    ともあれ、サッカー情報番組などを見ても、監督が変って、選手たちがみるみる間に生き生きしてきたように思う。上に立つ人間の重要さとは、こういうところにある。

    「古い井戸」の選手なのだろうが、アレックスが見違える動きをしている。アレックスは、頭良く走れる選手だったのか!こんなタイプの選手に、DFなどをやらせていた前の人のセンスを改めて疑う。ともあれ、2点目の飛び出しは非常によかった。1点目のフリーキックもドンピシャリ。思えば、2002WCのトルコ戦でのFK(クロスバーを叩いた)、あれが入っていれば逆転可能だったろう。そのFK以来、代表でのアレックスを改めて見た気がした。この4年間、やつは眠っていたのだ。

    坂田大輔が代表に呼ばれたのが、僕としては大変嬉しかった。昨シーズンはほとんど成績を残せてなかったはずだが、よくぞ選んでくれました。定着していくにはまだカベが厚い気がするが、不可能だなどとは思う必要はない。

    さて、オシム監督になって変ったものは、選手ばかりではない。解説陣の変わり身の早さ。なんだかんだ言って、前の人の「自由」(の履き違え)を賞賛していた連中が、こぞってオシム賞賛に走っている。戦後の民主主義なんてのも、こんなノリで醸成されてしまっていたのか、と思わされる。彼らにしてみれば、仕事さえくれば何でもいいんだろう。

    2006-8-9 VS トリニダード・トバゴ(於 国立競技場) 2-0

    (2006-08-11)


  • 「人生にはサッカーよりも大切なものがたくさんある」
  • 標題に掲げたのはイビチャ・オシムの言葉なわけです(木村元彦『オシムの言葉』)。非常に貴い言葉である。

    何がその「大切なもの」に当るかは、人それぞれなのだろう。リハンジェを理解出来ないラモス留偉にはそれが「日本」なんだろうし(こちらを参照)、中田はもしかしたらビジネスなのかも知れない(ちがってて欲しいよ)。ジダンは、家族だったのだろう。キレないほうがよかった、という意見も十分一理ある。たしかに、試合中はキレたらお仕舞い、冷静に対応すべきだったよな。

    しかし、それでもキレてしまうジダンが、私は好きである、人間的に。

    それにしても、イタリアはよくイケ面軍団などというが、すっかりヒールになってしまったな。まあ、前からなのかな。イケ面チンピラ軍団。が、カンナバロがマテラッツィに反省を促したりとか、あるようだけど。

    今回のドイツ大会では、試合毎に各チームがそれぞれの言い回しで、差別撤廃を宣言していた。だからというわけではないが、試合中に相手にプレッシャーを掛ける、口汚い言葉にも、もうちょっとユーモアつうか、なんかほしいよね。

    僕ら小国中のサッカー部も、試合中は敵対心丸出しでずいぶん口汚かったんだけど、しかし差別的なことはあんまり言わなかったと思う。一番近いライバルの柏崎一中は、僕らに負けると「小国は、田圃でもたがやしてればいいんだよ」などと言っていたが、「あっ、そう来るかい。負けたからって、その手の悪口は卑怯だな」と思った記憶が有る。仲間で、「今度言われたら、お前等は海草でも拾ってろ、と言うか。」などと話してたように思う。また、野球部が高柳中を迎えてホームで試合した時、全校で応援したことがたしかあったが、三年生だった僕は数人とで、高柳中をひどくヤジったことがある。いま、思い出した。楽しかった(笑)。が、プレーに関することだったように思う(記憶はあやふやだが)。いずれにしても下品なのは、いけないね。

    (2006-07-13)


  • カッコ良すぎるのも考えものである
  • 僕は今までずっと中田支持だったし、中田のやることに間違いはない、と思ってきたのだが、今回ばかりは複雑だし、率直に言えば支持できない。

    納得出来ない最大の理由は、中田はプレイヤーとしてまだまだ完成しきっていない、という点にある。素人が普通に考えて、彼はもっと出来る。中途半端で投げ出した、という感じに思えてしかたがない。あるいは、股関節痛などがそんなに酷いのかな。あるいは、日本サッカーのカミサマになることを拒否したのか。

    マスコミの推測では、〈サッカーだけの人生は嫌だ、と中田は考えている〉という言い方がされている。〈サッカーだけの人生〉みたいな言い方は、あらゆる分野において置き換え可能である。サッカーをやり続けることで人間的な総合的な人生を生きていくということは、当たり前だが、ある。逆に、マルチタレントを発揮していても、人間的な限界を露呈している者も多いだろう。

    nakata.netの引退宣言文を読んでみたのだが。ジーコ監督下の4年間について、中田は、自分たちの実力を100%出すために、時に仲間とぶつかりあったが、しかしメンバーには最後まで上手にそれを伝えることは出来なかった、と書いている。しかし、読者のみんなには分かってもらえたから、安心して、次の〈自分探し〉の旅に出かけられる、という論旨展開になっているが、結局〈メンバーには最後まで上手に伝えることは出来なかった〉のであるから、これはなんか論理的におかしい。

    〈俺はこれだけのことをやった。あとは君たちがどう受け止めるかだ〉という考えはもちろん正しい。正しいのだが……。これは、中田得意のキラーパスなのかもしれないが、むしろ意図不明なミスパスにしかならないのではないか。

    中田は、子どものころ夢中で楽しめたサッカーが、プロになって純粋に楽しめなくなった、という言い方もしている。が、これも、プロという立場の発言としてはおかしい。プロってのは、そもそもそういうものではないか。オトナの世界というのは、そういうものだろう。(もちろん、中田への様々なプレッシャー、そして中田の〈孤独〉は、他人にもまた僕のような凡人にも分かるまい。分かるまいが、そこをあえて無謀な一般論で言わせてもらうのである)。

    中田は、回りと絶対に妥協しない(自分勝手な)スーパースター、たとえばE・カントナやL・マテウスのような人種とは違うと、僕は思っている。だから、今現在の日本の選手に、彼らのあとに出てきたジダンやクリンスマンになれ!などと、まだ簡単には言わないつもりだ。つもりなのだが……。

    僕は、WBCでイチローをすばらしいなと思った。イチローは、トゲトゲした20代を過ぎ、先輩としての役割を全うしていた。これと同じタイプの人間だと思っていた。中田にもこういう成長をしてほしいと思っていたが、しかし、こんなのは教員的な、無意味な妄想なのかな。

    尤も、中田は偉大な選手だが、カントナやマテウスには未だ比すべくもない。思えば、前ゾノと親友だって言う、そのレベルなのかもなあ。

    それからもう一つ。"自分探しの旅"なんてものは、止めたほうが良い。自分なんて、探してもしょうがない。自分は、探すものではなく、創るものでしかない。夜回り先生こと水谷修さんがいつも言うように。ドゥルーズが言っているように。自己とは実体でなく、他者との関係において成立するのである。

    ともかく、僕は、とても哀しい。なんだか、希望一杯の二人だと思っていたのに、突然フラれたような気分だな。

    中田は、現役引退というキラーパスを出した。良いパスを出して自分は走らずそれに酔いしれている司令塔に終ってしまうような人間ではないことは十分私は承知しているのだが、まあともかく、パスを出したあと中田自身がどう走るのか、見守るしかないのだろう。僕は、ズタボロになるまで現役を続けて辞めていくプロ選手を貴いと思うし、好きだ。もちろん、全盛期で惜しまれながら辞めたいという選手もいるし、それはそれでいいのだろう。しかし、カッコ良すぎるのも考えものである。

    時をほぼ同じくして、小橋健太の入院が発表されている。腎臓の悪性腫瘍の疑いだという。僕は、ノアの選手は全般的にみな一人ひとり好きだが、やはり小橋は別格である。ずるさや冷酷さには欠けるが、日本一強いプロレスラーである、少なくとも、そういう時期は確実に存在した。小橋はしかし、なんだか最後のところで運が無い。よりによってこんな病気になるなんて。小橋の、悔しさというべきか、あるいは絶望というべきか、それは僕なりに想像できる。もちろん本人ではないのだから分かるというわけではない。ただ想像してみる、自分に置き換えてみる、そういうことしか出来ない。しかし、こういう関係を「分かる」と言わないで、ほかにどんな他者理解の方法があると言うのだろうか。小橋は純朴で真っ直ぐな男だから、病気に対しても敢然と立ち向かってくれるだろう。彼の生き方は、これからも人の心を動かすだろう。〈伝える〉とは、こういうあり方を言うのではないだろうか。

    [追記 2006-07-05 (Wed) ] 徐々に、各界から現役選手に至るまで、幅広いコメントが出てきている。動じなかったという平山のコメントも良いが、秀逸なのは福西だ。日刊スポーツより引用させていただくと、

    磐田MF福西は引退を表明した中田英について「(中田が伝えたかったことは)僕は僕なりに感じたけど。W杯で力が出し切れず、結果が出なかったということは、伝わり切らなかったんじゃないでしょうか」と話した。

    僕は、2002年の頃から福西はあまり好きではないのだが、このコメントは良い。ガンバレ!福西。(まあ、今後は阿部と今野だろうけど)

    (2006-07-04)


  • サヨナラ、ジーコ
  • 玉田の先制シュートはよかったですね。これは、稲本が起点で、アレックスも機能していて、玉田もちゃんとゴールを見て決めた。

    一番笑えたのは、高原でしたね。M-1でも狙っているのかね。ピンならR-1か。いや、合方がいるからM-1でいいのだ(柳沢)。

    今大会、一貫して俊輔が機能していなかった。選手交代は、中田浩二が見えた段階で、「へ?」と思ったが、下げたのが小笠原で二度ビックリ。俊輔でもよかったはずだ。ていうか、玉田を下がり目に位置させ、俊輔に代えて大黒というのが一番良かったと思う(数日前、このフォーメイションで練習してた)。巻はまだ走れたし、実際、ブラジルのディフェンスラインで相手を引き付ける等、機能していた。

    全体的に、中盤のプレスがまるで利かず、最終ラインだけで守ろうとしていた日本の戦術ミスという点が大きい。後半になっても修正されなかった。疲れもあるのだろうが、君等は死ぬ気で走ると言ってたではないか。中田浩二の投入で、ヒデを上げ目にしたのも、中盤のプレスが利かない原因になった。ボールの押し上げもなかなかできず、ヒデが下がってもらいにいくしかない場面が多かった。また、宮本欠場という事態に対応していなかった選手層の薄さも直接の原因だった。2002年にはCB要員として、森岡・宮本と二人いた。今回は宮本しか作って来なかった。信じられない体制である。開始前から目をショボつかせていた中沢。彼がこの顔をしている時は、あまり良くない。坪井もほとんどテレビに映らなかった。守備陣、悪すぎた。川口は唯ひとり、相変らず神懸かりプレーで奮闘していたので、ほんとうに可哀想だった。

    決勝トーナメントに進めなかったが、たとえ進めたとしても、これ以上、ジーコの無能采配を見たくなったから、これで丁度良いと言える。

    ジーコの采配も酷いが、その体制を保身的に守っていた川淵体制にも問題がある。しかし、それをまた裏で操っているのは、どうやら電通らしい。広告業界・テレビ業界の都合で、試合時間や選手選びも決められている、とか言われている。マスコミはこれと共犯関係にあって、全くジーコ批判をしない。協会の言うことを聞かなかったトルシエは、やっぱり偉い。

    暑い中試合をさせられた選手が可哀想だ、とも言われている。選手が商品化されている、と。しかし、考えても見給え。選手は、プロなのだから、明らかに「商品」なのだ。その中で、力を発揮できなくて、どうするよ。電通も協会も超えて、選手は立派な大人として、そしてプロとしてやってくれ。それしか、自分を生かす道はないのだよ。ガンバレ。

    ただし、直接現場に関係する監督選びは、やはり重要である。サッカー協会は監督を選んだ直接の責任者だから、勿論批判されるべきだ。が、電通批判などを持ち出して、ジーコを被害者の如く扱う論調にも、私は与(くみ)できない。

    チェコも負けたし、東欧人を呼ぶ可能性は低くなってしまったな。私は提案する。

    ヒディングを監督に呼べ!

    2002年、2006年と連続して日本のカタキみたいな人なわけで、おそらく選択肢に入ることはないだろう。が、こういう優れた人の元で、今の選手たちを戦わせてみたい。選手としても、いい指導者の元で選手をした経験というものは、その後必ず生きる。教員をしていて思うのだが、教員というのは、自分が教わったようにしか教えられないものなのだ。彼らに、最高の指導者というものを体験させてあげたい、と思う。えらそうな言い方ではあるが。

    昨日、メキシコ・ポルトガル戦を見たが、メキシコの攻めはいいな、と思った。中盤にプレスを掛け、ワンツー等でディフェンスラインの裏を狙う。尤も、プレスも完全には機能してないし、ミスも目立つのだが、しかし、あてずっぽうなロングフィードやクロスに頼らない。ボールの持ちすぎも、廻しすぎもなく、存外シンプルだ。一人ひとり、一対一は結構強いが、体格的には劣っているが故に、基本はパスとスピードとスタミナのサッカーだ。こういうサッカーこそ、日本がやろうとしているサッカーではないか。監督は、アルゼンチンらしい。あるいは、この人でもいいよ。

    [追記]協会の第1候補は、デシャンらしい。選手時代は当然だが、監督としての実績も雲泥の差ですね。戦術で大変勉強になるVariety Football Archiveでも、大絶賛です。勿論、サッカーは戦術が総てではないのだろう。が、人柄の良さや縁起担ぎなどではなく、日本のA代表はこうした「頭のいいチーム」になって欲しいと、強く思う。デシャン、大賛成。第2候補は、ルディ・フェラーだと。どうかな。

    [追記 2006-06-26 (Mon)]なんだよ〜。デシャンは、トバシ記事だったようです。翌日、川淵キャプテンの会見で、オシムだそうで。まあ、まともな人選だと思います。

    [追記 2006-06-29 (Thr) ] 読みましたよ、『オシムの言葉』(木村元彦著・集英社)。すばらしいね、オシムは。2年前に、オシムにスイッチすべきでしたね。唯々諾々と協会やマスコミの言うことを聞くような、無知無能な人ではないですね。僕は、選手から愛されていて、選手起用が上手く、走らせる人。あとは、ユーモアにあふれた人、くらいの認識しかなかったけど、この本を読むと分らさせるけど、ほんと現代の偉人だね。サラエボ内戦を経た旧ユーゴの人々の悲惨さと絶望と、そしてそれを乗り越えていこうとする智慧と明るさを見る思いがする。サッカーの分析能力も、ヒディング以上なのかも知れない。戦術は、〈スタミナ勝負で走らせるだけ、古い〉みたいな評価もあるようだが、とんでもない。フォーメーションを固定しないトータルフットボールであり、全体が活発な生き物のように動く、ムービングサッカー。最も面白い、超攻撃的なサッカーだ。プレッシングサッカーがもし〈効率良く守るためだけのサッカー〉に堕するとすれば、おそらくそのプレッシングは機能すまい。オシムが目指しているのはその先である。JEFにとっては痛手だろうが、ぜひIvica Osim をA代表の監督に送り出してあげてほしい。そして、日本サッカー全体が、走ることのダイナミクスを当然のものにしてほしい。

    2006ドイツWC F組第3戦 日本 1-4 ブラジル (於ドルトムント)

    (2006-06-18)


  • 身近な戦時下翼賛体制
  • 私等は、第二次世界大戦中の状況というものは、盲信的な人たちばかりいて、政治家も軍人も、国民もみんなそうなっていて、そういう理性的な判断が出来なかった人たちが無謀を戦争を起したんだ、と思いがちである。そして、戦後は、そういう盲信的・熱狂的な行動とは無縁となった、とも思いがちである。

    しかし、オーストラリア戦でも負け以降のマスコミの報道は、実はそういう戦時下の報道(煽動)と、なんら変わりはない。客観的に見て勝てる要素は無く、事実随分追い込まれているにもかかわらず、無意味なデータを挙げて、まだ勝てる、などと言う。「ジーコジャパンを信じて応援しましょう」は、「神国日本を信じて……」と、本質的に変わりが無い。神風など吹かない。必要だったのは、事前の準備と分析(外交交渉)である。また、そういう状況に追い込まれてしまった直接の原因であるところの体制に対する、的確な批判である。この批判無くして応援するという点が、まるで戦時下の翼賛体制である。

    もちろん、可能性があるかぎり、選手は努力すべきだし、応援することも大切だ。しかし、なぜ負けたのか、その分析・反省の無い応援などは、無意味なだけでなく、害毒である。

    会場が、1934年ナチス党大会の跡地だってのも、たまたまにしては出来すぎ。

    日本サッカーは、10年掛けてフォワードを育てなきゃだめだな。監督選びは、金とセンスだけで出来るだろうけど、フォワードはそうは行かない。日本サッカーは理想のフォワード像をもたなきゃ、ダメだな。そのためには、自己保身的な川淵会長は、早く辞めるべきである。

    2006ドイツWC F組第2戦 日本 0-0 クロアチア (於ニュルンベルク)

    (2006-06-18)


  • 愚将の必然
  • すべてはジーコの判断ミスである。

    オウンゴールに近いような前半26分の1点で、守りに入ろうとした愚かさ。それも、相手に徹底的に自分を殴らせるような守りである。後半はカウンター狙いとは言っても、ヤナギはバテているし、高原もバテかイエローカードからか精彩に欠け始め、機能していないから、後半の早い時間で、大黒・玉田などを入れて、前線からのプレス、スピードでオーストラリアにゆさぶりかけるのが、あるべき定石だった。1-0の段階でのあの前掛かりのオーストラリアには、新しい選手(大黒・玉田のスピード)なら、単純なロングボール一発で何度も決定的なチャンスを迎えられたはずだろう。非常に簡単でラクな試合になるはずだった。オーストリアはそれで自滅しただろう。だが、ジーコはまるで動かない、今までとおりのゲームウォッチャーである。追加点を狙う的確な状況を読めない。日本のミスパスも目立ったが、オーストラリアだってミスは多かった。それなのに、日本が疲れきってしまうほどに、オーストラリアに攻めさせた。これが敗因の総てである。

    坪井の負傷からの交替は、たしかに不運だった。茂庭でなく小野か小笠原をいれて4バックもありえた。ヒディングが後半で3トップにしてくるのは、世界中の誰もが知っている。

    しかし後半30分までヤナギ(後半はまるでダメだった)を使い、そのあとに小野を入れる。意図は全く不明である。中盤を厚くという意味なのだろうが、ヒデが上がってボランチの止めが利かなくなって、これが致命傷になった。オーストラリアはいよいよ自由に動いてくる。それでなくても、暑さでみんなバテている。終了まぎわに大黒を入れて、そんな時間で彼に何をやれというのだろうか。ぼんやり試合を見てて、川口の神懸かりセーブへの神頼みだけの監督。同点、逆転。ジーコは茫然自失しているだけ。選手にも伝染していたな。ドイツ戦から何も学べてない。

    この時、私が思い出したのは、フランス大会ジャマイカ戦で、ゴン中山が1点入れた後の、まだ引き締まった顔だった。ああいう自覚と根性をもってくれよ。

    NHKに出ていた岡田元監督も、途中まで勝ったと思っていた、などと素人みたいな感想を言っていた。やはり、ジーコと同じレベルである。日本サッカーの監督は、ダメすぎる。

    日本中が残念がっているのだろう。が、今は他を忘れてサッカーなんかで盛り上がっている場合ではないのだから、負けて丁度いいのかも知れない。

    そして、最後に教訓である。選手がいくら良くても、上に立つ人間が暗愚では、決して勝てない、ということ。上に立つ人間がバカすぎる。 ジーコにしても、最近はもうすこし、選手交替はまともになっていたのだが、この試合で最悪のパフォーマンスだったわけである。結果がすべて。嗚呼、愚将を戴いた暗闇の4年間よ! 次のクロアチア戦は、どんなフォーメイションで臨むのかね。

    話は変るが、優勝してほしい国は、僕はチェコですね。アメリカ相手に、圧倒的な強さだったな。ともかく、優勝経験の無い、新しい国が出てきてほしい。あるいは、オランダ。日本は、優勝国からA代表の監督を選ぶからね。欧州人の監督が来て欲しい。

    2006ドイツWC F組第1戦 日本 1-3 オーストラリア (於カイザースラウテルン)

    (2006-06-13)


  • ゲルマン魂に、その歴史に学べ!
  • 二点目が入った直後は、正直言って僕自身も「勝ったな」と思った。サッカーで言う「二点はセーフティリードではない」は本当だった。そこからの、少ないチャンスをものにする、決してあきらめないプレースタイル。それがゲルマン魂だ。ドイツ・サッカーは、その実績を、その歴史を持っている。

    2002年日韓WC、トルコ戦の解説で岡田が言っていた「歴史」とは、そういうものだ。「日本には、まだその歴史がない」と。

    しかし、考えて見ればさあ、2004年のアジアカップは、ほんとに絶体絶命の中をくぐりぬけてきたわけですよ。あの時の気持ちを、歴史として積み上げていってほしいと思う。選手も、サポーターも、だ。(国民とか、大和魂とか、は、あえて言わないけど)

    それはともかく、柳沢は予想通りヤナギサワに過ぎなかったが、高原はすごかったね。あと、駒野も機能してたね。全体に、コンパクトにしてプレスが利いてように思う。ようやくここまで来たのであれば、あれだけ3バック論者だった私も、4バックにして(アレックスはあまり上げさせず)、小野をスタメンで起用してほしいと思う。絶対、小野は必要だ。

    (2006-06-02)


  • ワールドカップ前なのに、なぜこうも気分が盛り上がらないのか。
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    なぜなのか……。もちろん、あれこれ忙しいせいもあるのだが、そういう理由はほんの数パーセントに過ぎない。

    ブルガリア戦は、先発の布陣がひどかった。おそらく、「アピールせよ」という意味なんだろうが、ジーコの言うアピールは、「得点しろ」程度の意味だろう。目先の実績主義。おまえはサッカー界の新自由主義者か!海外組の招集が不可能だという理由が有るにせよ、この時期に至ってまだ本気で迷っているのだろうか。

    15日がメンバー発表だそうだ。基本的に、当確筆頭はアレックスなんだろうね。あと……、まさか柳沢!?彼には悪いが、柳沢はもう要らないよ。ケガとは無関係に。

    玉田が復活した感じで、これは嬉しい。あとは、久保のピークをともかく6月にもっていってほしい、というその一点に尽きる。佐藤寿人、ぜひ出てほしいのですけどね。なんせ、2003年に佐藤寿人のゴールを生で見てますからね(笑)。

    2006-05-11 (Thr)

    (補記 2006-05-15 (Mon) 16:11:38)

    久保を外しやがった。そんなに状態が悪いのかね。しかし、悪さで言うと、柳沢の骨折の方が、より悪いだろう。久保中心だとばかり思っていたのだが、しかし、このようにもう外してしまえば、使うことは出来ないわけで。FWは5人も選んだのに。遠藤は、正直言って使い途が無いのではないか。勿論、いい選手だとは思うが。松井も外れたね。


  • 2006組合せに思う
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    半年、書いてなかったな。A代表が、やっぱり面白くないのでね。

    2006の組合せが決まった。日本はF組で、ブラジル、クロアチア、オーストラリア。

    当たり前の言い方になるが、楽な試合は無い。が、2002年の時と同様、温い組ではある。ちょっとインチキ臭い。日程的に残念なのは、最後がブラジルだということ。ブラジルはいつも、最初あまりエンジンがかからないから、初戦が絶対に有利である。前回のコンフェデでの事実上の勝利を思えば、初戦なら十分に勝機があるよね。

    クロアチア、オーストラリアは、実力的には拮抗しているだろうから、チーム状態の良さが勝ち負けのすべてだろうね。あと半年で、A代表をどんなチームにするか……しかし、個人的には、気分は絶望的である。オーストラリアとは、監督の采配の差が出そうな、いやな感じがする。なんといっても、ウルグアイを破って出てきているのだ。まいったね。

    ともかく、左右サイドを強化して欲しい。右は、加地以外で駒野を使いだしたが、加地が長すぎたため、まだ駒野はしっくりきてない。左サイドは、言うもおぞましい。ボランチばっかり多い、こんなチームづくりで、どうするよ。

    ところで、柏がJ2降格らしい。玉田、どうするよ。HITACHI、どうするよ。たぶん、みなラモスのせいだろう(笑い)。

    昨日、新しいトヨタカップ(初戦)を見た。エジプトのチームと、サウジのチーム。どちらも上手いね。今日は、夕方から会議があって(呑み会ではない)、三浦カズが出るというシドニーFCの試合は、リアルタイムでは見られない。残念だ。日本人が世界に向けて大恥をかく場面がリアルタイムで見られなくて。このごろ、やたらインタビューが流れているが、バカなのだからあんなにカッコつけずに、ふつうの事しかしゃべってないのだから、もっと普通にしゃべれば、まだ見られるのにねえ。

    2005-12-12 (Mon)


  • 覇気がない若者
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    兵藤を出したという事がすべて。兵藤はグループ・リーグでまるでダメだった。若者に対してキツイ言い方で申し訳ないが、まるでダメだった。出てからも、何もやっていない。そして、バックパスを取られ、詰めきれず、ゴールを奪われてしまう。

    大熊監督も、選手起用の甘さがそのまま、この敗北につながった。家長を下げ、水野を下げる。分からない。スタメンを外した兵藤に、温情的に出してあげた感じの大熊の甘さ。水野をスタメンで出し、良い雰囲気で進められた前半は、カレンまでもが見違えるような積極性を見せていた。それを全部ダメにした大熊監督。もう、ユースの監督は辞めて良いよ。大熊には選手に対する冷徹さが欠けている。

    あとまあ、このチームは全体的に覇気がない。もっと本気を出せよ!北京五輪に残れる選手は、この中から何人いるだろうか。GKの西川は、非常に大変良い選手である。水野も本当に良い。家長もよかった。しかし、それ以外の選手は、ウームという感じである。平山も。

    なんだか、応援していて非常に損をした気分になるチームであった。以上。

    U-20 世界ユース R16 日本 0-1 モロッコ ,in オランダ

    2005-06-22 (Wed)


  • 一夜明けると、
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    一夜明けると、日本中大ニュースになっていて、驚けた。通過は当然なのです。そして、絶対に一位通過しなければいけない。

    6月4日のバーレーン戦。小笠原のシュートはお見事であった。あのタイミングしかない時に、ずばりと決めてくれた。エライ。しかし、それ以外ではあまり良いところがなかった。小野のケガは痛い。攻めも単調。あくまでシュートを狙うという姿勢を貫いてチームに喝を入れていたのはヒデ一人だけであった。大型のDFを前にして手も足も出ない両サイド。1トップというフォーメーションは研究に値すると思われたが、その場しのぎでしかないジーコのやり方には、私は非常に不満である。後半の選手交代の遅さは、もはやいやいつもながら言語道断。交代して、流れを変えていれば、選手の疲れも軽減され、ヒデのイエローカードも無かったはずである。

    6月8日の北朝鮮戦。あちらは安英学(アン・ヨンハ)を欠いていて、まるっきり戦力ダウンしていたと思う。かたや日本は、ヒデ・俊輔を欠き、やはり戦力ダウンは免れない。前半を見る限り、最終予選とは思えない低レベルの試合。後半最初から大黒を投入したのは、まさに正解だった。これがジーコの独自采配なら(バーレーン戦とまるで別人だが)、サッカーの流れというものを分かっている監督と言えなくもない。大黒の後半からの投入は、まったく正解だった。スタメンで出すよりも良かったと思う。柳沢のゴールだけでは悲しい試合だったので、2点めを入れてくれて私は漸く溜飲が下がった。

    無観客試合ということで、2002年のアジアユースのような雰囲気を期待していたのだが、よく声を掛けるヒデが居ないこと、スタジアム外の日本人サポーターが頑張っていたこと、プレス陣がけっこういたこと、小熊監督が居なかったこと(笑い)、等により、期待と随分ちがった。むしろ、アジアユースの決勝の時のような、韓国の応援団が多かった試合の、あのみょーな雰囲気に似ていた。

    北朝鮮は、国際経験の少なさすべてだったと思う。まずはGKがまるでヘタである。柳沢のゴールも、川口や楢崎なら止めていただろう。「試合経験の少ないGKは悲惨」とは我が弟の言。くわえて、サッカーにおける紳士的なプレイというものをまるで理解していない(マリーシアと闘志との区別もまるでできていない)。後半ロスタイムに、北の9番(精神的支柱の選手だと言う)が、田中誠への暴行で一発レッドを食らった。スポーツでも(恐らく戦争でも)キレれてはお仕舞いである。これが国際経験の少なさというものである。先に倒された田中誠も踵落としで多少反撃しているのだが、これがマリーシアである。その挑発に乗ってしまう愚かさである。

    なお、この時すぐに間に入ったのが、サンフレッチェの李漢宰(リ・ハンジェ)だった。李漢宰は偉かった。翌日朝のみのもんたの番組で、李漢宰が9番の肩を叩きながら掛けていた言葉を翻訳していたが、「よくやった。よくやった。」と言っていたらしい。これを、ゲストのラモス留偉がみのもんたと一緒になって「暴行して良かったという意味だろう」と言っていた。ラモスはとことん、どこまでもいつまでもバカである。レッドを食らった仲間を肯定してあげ、その上で速やかにピッチの外に出させたという李漢宰の行動を理解出来ないスポーツ選手(元)がいるなどとは、全く以って驚きである。ラモスは、サッカーよりも日本が好きなのだろう。最悪である。いずれにせよ、李漢宰がチームにいたことを北朝鮮は誇りに思って彼から見習うべきだし、また、彼が引き裂かれた国家的アイデンティティの中で日本に育ち、そして立派に国際性を身に着けていることに、私は日本に生きる者として嬉しかった。後味の極めて悪い試合になりかねなかったのをすんでの所で留めた李漢宰を称えておきたい。

    ともかく、これでジーコの更迭は無くなってしまった感じである。非常に残念。ジーコは、「このチームでドイツに行こう」と言っているらしい。真意は不明だが、まだ一年もある先のチームを固定してしまっていい結果(将来も含めて)出るはずはない。若手ももっと起用して、一つのポジションに複数の選手を確保してほしい。また、選手間の競争もあおるべきである。日本が現状で足りている(むしろ余り気味)のはボランチだけである。トップ下の人材にしてから、俊輔・小笠原・ヒデでは多少心許無い。というか、彼らをどのように使うのか、結局未だプランが立てられていないと思われる。また、両サイドは、アレックス、加地、三浦、中田浩二(?)などと層が薄すぎる。ここをもっと徹底的にしなければいけない。DFにしても、宮本・中沢・田中誠あたりは信頼出来るが、一人でもケガをしたら恐ろしい結果となりはしないか。FWにしても、大黒が来年も良いという保証はない(選手という存在はそういうものだ)。私個人としては、腰を直した久保ドラゴンと大黒のスピードで2トップを張って欲しい。これなら世界で通用するだろう。が、玉田・大久保にも是非にも頑張ってほしい。

    2005 WCアジア最終予選 VS バーレーン 0-1 (バーレーンAWAY 6月4日)

    2005 WCアジア最終予選 VS 北朝鮮 0-2 (バンコク 6月8日)

    2005-06-10 (Fri)


  • 国内組のみなさん、実績出せよぉ
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    もちろん、監督がまずは全部悪いわけだが。

    試合全体としては、単調で面白味がなくて、で、最後に点を入れられて負ける、というまるで面白くない試合だった。いいところナシ。

    大黒は、動きが速いですね。これはいいと思う。

    まじで、WC予選、やばいと思うけど。今度は、オウンゴールなんて、もう無いぜ。

    2005 キリン杯 第1戦 VSペルー(新潟ビッグスワン) 0-1

    2005-05-22 (Wed)


  • 「システムで戦えるなら、監督は要らない」
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    そもそも、4-4-2というシステムに無根拠にこだわっているのは、ジーコのほうなんだが。

    システムで戦えるのだから、監督は要りません。

    ともあれ、今までラッキーとガッツだけで戦ってきたが、あのレベルの相手だと、もはやラッキーは通用しないということである。きっちりと組織サッカーをしないとダメだっていう、あまりに当たり前のことが大事だということ。中盤のプレスの掛け方の約束事くらいは、選手のインタビューを聞いて、一応有るらしいのは分かったが、次のバーレーン戦に向けて、それを再度確認しておかないと、非常に痛い目に会うだろう。

    あとは、サイド攻撃のバリエーションだな。遅攻のバリエーションと言っても良い。日本のFWは、まだまだ力不足なのだから。にも関わらず、ロングボールばかり蹴ってる悪い癖が、まるで直ってない。攻めでも、高さでは全然負けていた。ラッキーは通用しない。

    バーレーン戦では、中村俊輔が徹底マークされるだろう。中村は、今回あまりいい出来ではなかったので、丁度いい感じ。今回は、中田英が良かった。

    デフェンスで言うと、宮本・中沢あたりの動きに不安があったな。

    サッカー協会は、もしバーレーン戦で日本が負けるようなことがあったら、ジーコを更迭してくれるかな。それでもいいのだけど。

    WCアジア最終予選 第2戦 VSイラン(テヘラン) 1-2

    2005-03-28 (Wed)


  • アジアユース
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    UAEの世界ユースも終り、アテネ五輪世代も解散して、すこし私的には空白期間でした。今、アジアユースが始まった。あまり、まだ情報もないし、きちんとした意見も言えない。ここを見てるのは私の弟くらいなのだが、自分の記録の意味もあるので、弟の意見をそのまま載せることにします。

    今日のベトナム戦はたぶん渡辺千真が先発です。前回の世界ユースで矢野貴章のサブと思われていた平山がブレイクしたようにこの大会では渡辺がキーマンになるでしょう。今日渡辺が二点くらい入れれば、準準決勝では平山渡辺兵藤中村で去年の国見そのまんまになる気がする。

    日本のグループは楽と言うか、逆に中東と対戦せずにいきなりトーナメントてのが辛いと思うな。

    準準決勝は中国かカタール。準決は韓国になると思います。

    なるほどね。そのつもりで見ることにしましょう。

    2004-09-29 (Wed)


  • スト回避
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    私は、野球には基本的には興味ない。リーグ数が幾つになろうと、チーム数が変わろうと、親会社が変わろうと、まるで興味無い。所詮は、読売巨人軍がもうかるように出来ているだけのシステムである。すべて、その土俵の上での「感動」やら「ドラマ」だろう。その意味で、野球にはまるで興味ない。

    しかし、選手会がストを決意したときには、「やったね!」と思った。これでやっと大リーグ並みになった。

    労使歩み寄って、今週(9/11、12)のストは回避された。どちらかというと、選手の側が歩み寄ったのだろう。

    むかつくのは、スト回避万歳といったタイプの報道である。何もわかってない子ども(やオヤジの)街頭インタビューから、一日のルポ(足利市にイースタンリーグが29年ぶりに来ることになっていて、そこの少年野球の子どもの一日)まで流して、スト回避を喜んでいる。

    ストライキは、労働者の基本的権利ではなかったのか!労働者側が歩み寄ることを、なぜそんなにも喜ぶのか!

    現在の日本には「否!」と叫ぶことを否定する風潮がある。まさにその典型的な反応である。かつて、国鉄が普通にストを打っていた。それが、世界平和への道であったか、単なる自己本位の賃金闘争に過ぎなかったかは、どちらでもいい。世の中は「否!」の声にあふれていて、そして実際のところ、その方が若く、活気にあふれていたのではないか!そうした反発勢力をことごとく潰すことによって、日本自体に活気が無くなってしまったのが80年代以後の日本である。

    たしかに、楽しみにしていた試合が見られないのは悔しく、哀しいだろう。しかし、まともな大人であるならば、子どもに対して何を教えるべきなのか。プロ野球の選手たちが如何にして苦渋の決断をしたのかということ。単に、目先の試合の有無だけに心を奪われていてはいけないこと。プロ野球の選手たちは、単に自分の就職や年俸だけの理由でストを決断したのではなく、プロ野球のあり方そのものにメスを入れようとしているということ。そしてそれも、試合と同様に、重要な戦いであるということ。これらを自分の子どもに教えられない野球ファンというのは、何者なのだ!

    要はむしろ簡単な話である。巨人軍だけにカネが集まるシステムを如何にして解体するか。テレビ放送権に依拠したプロ野球の体質を如何に改善するか。平等にすればいいだけの話ではないか。

    しかし、ファンからして、巨人が好き。あーあ、という感じ。

    2004-09-11 (Sat)


  • 「そうですねー。」
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    五輪サッカー、3位決定戦も決勝戦もまだだが、行方は見えてきましたね。圧倒的に強いアルゼンチン以外、みなB組だったのはよかった。順当だ。日本も、パラグアイに勝ったガーナに勝ったし。ガーナ戦、非常に動きが良かったね。ひとり、ソガハタが危なかったが。まあ、結果は出せなかったが、日本も悪くないということだ。

    イラク、頑張ったね。ほんとうにおめでとう。そして、立派。準決勝後のイラク国民の街頭インタビューをすこしテレビで見たが、「ここまで来てくれて、神に感謝する」という、非常に謙虚で素直な感想だった。決勝に出たこと自体が奇蹟なのに相手にブーイングしてるどこかの国と違って、共感できる。

    今回の五輪は、ロサンゼルス以上のメダル獲得数だという。ロス五輪は東欧圏が不参加だから当たり前なのだが、それ以上というのはどういう事かと言うと、社会主義崩壊後10年経って、東欧諸国のスポーツ育成体制の崩壊も結果を現し始めたということだろう。体操がいい例で、ソウル、バルセロナ後の日本の凋落と同時に、ソ連が、ロシア、ウクライナ、ベラルーシなどに分れて、それぞれが上位に食い込んできて、もう日本の復活なんて絶対無理じゃんよーと思っていたのだが、いずれも力を落している。ロシアにしてから、いまだにネモフがトップなんだもんなー。

    日本の団体優勝は、10年掛けたジュニア育成の賜なのだそうだ。とは言え、鹿島も冨田も米田も大阪のマック体操クラブというところの所属だそうで、そことか朝日生命クラブとかが頑張ってるだけなのかも知れないけど。しかし、教育、育成は必要だし実を結ぶということである。やっぱり、大事なんですよ。教育をリストラしてはいけないよ。

    とは言え、喜んでばかりもいられない。スポーツのように、世界に結果が見える分野の教育は盛んでも、あるいは理科系は盛んでも、国文みたいな人文系は切り捨てられる運命にあるのかねえ。

    タイトルだが、選手のインタビューを聞いていて、この「そうですねー」という選手がやたら多いのに、すごーく気になった。語彙が少ないのか、真面目で丁寧に受け答えしているからなのか、笑っていいともっぽいのか。それは分からんが。

    2004-08-26 (Thr)


  • サヨウナラ、アテネ
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    大会三日目にして、アテネ・オリンピックは終ってしまった。「36年の時を超えるための最強メンバーを選びました……」。この分不相応な発言以来、なーんかいやーな感じがしてたのだが、山本監督の詰めの甘さ、見込みの甘さが露骨に出た大会になってしまった。もちろん、クジ運が悪かったことは事実である。パラグアイ、イタリア、そしてたぶんガーナも、みな紛れもなく優勝候補であり、ともかく、これにアルゼンチンを加えれば、金銀銅を独占するであろう国々である。(だって、他に優勝しそうなチームなんて無いよ) いずれにしても、パラグアイだけダントツに強い、というわけでもなさそうである。みな平等に強い。

    いささか結果論ではあるが、何にせよ、「奇蹟なんか起らない」ということである。山本の甘さは、現実の厳しさをを前にして無力であるということである。

    その甘さとは、第一に、オーバーエイジの選択である。「このメンバーで負けたなら、もうしょうがない」という選出であったら、それは決して甘い選出ではないし、世代の選手の選出はそうだったと思う。しかし、山本は、オーバーエイジに関して、完全に公私混同していた。このあたりから、山本の歯車は狂い初めていた。高原に関する、二つの意味での読みの甘さ。一つはもちろん、彼の病気である。二つには、彼が本当に必要だったのか、ということである。本大会の大久保の切れの良さを思えば、半年以上、U-23に専念させた山本=協会の判断は全く正しかった(当然の処遇だが)。達也も本人の120%の力を出してくれている。高松も、最高の力・運の強さを発揮しているとは言い難いが、しかし、もう典型的に「高松で機能しなかったら、もうしょうがない」というパターンである。ちゃんとファールをもらう仕事は果している。だから、諦めもつく。平山も同様(ヤツは次もある。ガーナ戦は先発させよ!)。しかし、山本がやろうとしているのは、OAに関しては、みょうな山本ファミリー、県人会、同窓会みたいなものを作りたいだけの甘さがあった。小野は能力的にも分かる。しかし、高原なんか要らない。むしろ、小笠原クラスのMFが絶対に必要だった。

    GKも同様。まったくOAの意味がない。曽我端には可哀想だが、所詮A代表のピッチに立てない男なのである。林卓人や川島で失点したなら納得も出来る。曽我端のダメさは、パラグアイ戦の那須の失点シーンで決定した。あそこで曽我端はなんの指示も出していない。多くの失点シーンでも、飛びもせず、動きもせず、見ているだけ。あれではチームメイトも納得しずらい。大会直前の招集で、チームとの連系も出来ていない。曽我端招集は、まったくの山本の個人的な温情みたいな招集に過ぎないし、戦力的にマイナスになったとしか思えない。GKをOAで呼ぶのなら、川口(結果論っぽいけど)か楢崎だった。そして、こちらが、より重要だが、最低でも三ヵ月前からつまり、予選の日本ラウンドから招集するべきだった。結果論だが、それが必要なチーム力だったのである。

    山本の甘さは、いわゆる15秒ゴール、速攻のシミュレーションを中心にしていた点にも現れている。戦う前から分かっていたはずである。強い相手、しかも先制されたりすれば、遅攻が一番重要になるということを。ペナルティエリア前での狭いところでのボール回し、スペースを見つけること、相手のマークを外すスピードと動き、そういう練習である。勿論やってるのだろうが、相手ゴールの強力なカギをいやでもこじ開ける力が絶対に必要である。FWの限界的な決定力不足をもってしても、それを上回るボール支配ができなければいけなかったし、出来たはずである。遅攻が出来た上での速攻力を高める、というのが順序のはずである。ここへの読みが、山本にはまるで欠けていた。

    アテネはドイツへの通過点ではありえない。アテネ世代のこのチームは、これで解散するのである。この中から、何人がA代表入りするだろうか。正直、力の差は歴然としている。3〜4人いれば良いほうだろう。そして、もちろん、彼らは、各クラブに戻れば主力選手として活躍するだろう。そのための良い経験を積んだかも知れない。しかし、いずれにしても、このチームは解散するのである。哀しい現実である。が、現実というのはいつも哀しい。

    私が最重要視していた小野と松井のコンビネーションは、コンビネーションというほどの成熟はなかったが、実に機能した。というか、小野のおかげで松井も復活した(すこし)感じではなかったか。ただし、最高の時の小笠原に及ばないよな。ともかく、このコンビが出来て良かった。中央にそれなりに強力なタテのラインが出来た。とは言え、フォーメイションは、山本の予想をはるかに超えた厳しいものになったと思う。小野をトップ下で楽々使えるほど、相手は弱くなかった。パラグアイ戦後半で、小野を下げて松井が出てきた。イタリア戦では、小野、阿部、今野の3ボランチっぽいシステムで、これは結構機能したと思う。しかし、今まで一度も試したことの無いシステムである。現場の選手のカンで機能したが、システムとして成立していたとは言い難い。んー、松井と小野とはタテのラインではなくて、ヨコのラインで使えないものか。小野は左サイド(攻撃中心)で使う、という。練習では試したのだろうか。

    トゥリオは、案外よくなかった。安定していない。GKとの関係が出来ていないセンターバックなんて、機能するはずない。それは、トゥリオのせいか、曽我端のせいかは、明言しないが、しかしGKのせいだけでもなさそうだ。ロングボールのみならずミドルパスまでもことごとく相手にプレゼントされ、ドリブルでの駆け上がりも連系が取れない(し、だいたい出来てない)。何よりも、ディフェンスラインの押し上げが、結局全然出来なかった。広大なスペースの中でボランチの今野はヒーヒー言うのみ。

    山本の冷静さがどの程度かは、第三戦のスタメンで分るだろう。ともかく、平山はスタメン、フル出場させねばならない。小野にも全部でてもらう。GKは、本来なら川島のほうがいいが、黒川を出すべきである。那須もスタメンである。茂庭は悪くないし、もう十分勘定できる選手だから、逆に出さなくてもいい。が、オリジナルの布陣でディフェンスラインを統率すべきである。

    ガーナがパラグアイに勝ったらしい。うーん、ちゃんと死のグループだな。日本以外の勝ち抜けは最終戦まで、御預けである。日本のこれまでの2戦は、決して最悪の試合ではない。下を向くな!自信を持って、ガーナに立ち向かえ!

    2004-08-16 (Mon)


  • アジアカップ優勝
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    ともかく、優勝おめでとう。ありがとう。

    まず、一番の問題は、テレビ朝日の角澤アナウンサーである。選手の顔を知らないんじゃないか。試合展開も見ておらず、決り文句を唱えるだけで、実況というものをやっていない。やつ、縁故就職か何かじゃないのか。さすがに途中で降ろされたのか、田畑に交替したが。ふつう、ああいうのは始末書モノではないのか。日本のスポーツ・ジャーナリズムのレベルが問われている、と言いたいところだが、そんな高級なレベルじゃない。また、角澤とは関係ないが、キャッチコピー的に使っている「ドーハ、ジョホールバルに連なる云々」とか、もうやめてほしい。もう、そんな時代じゃないでしょう。

    次に問題だったのは、中国のサポーター。日韓関係なんかより、よっぽど根深いんだね。中国人はパンダを送ってくれて、日帝(現代の)の御蔭で経済発展もして、ドラえもんを喜んで見てるもんだとばっかり思っていたが、おれも認識が甘かった。しかし、あんな調子で、本気で2008年のオリンピックを開催する気なんでしょうか。

    三つ目の問題は、スタメンの選び方、および交替(の無さ)。3バックにして十分機能するようになったA代表だが、アレックスの裏だけは未だに怖い。ミスパスも多かった。ドリブルで抜けるわけでもない(二人で来られれば無理)。もちろん、たまにいいクロスもあげるのだが、その点でもこいつはスタメンでなく、途中投入で十分に使えるだろう。他の選手にしても、ベンチをあっためてるだけで終ってしまった連中が多い。藤田だって、三浦アツだって、使ってみろよ。小笠原だって、もっと使えるだろう。

    良かった点。中村俊輔。好きな選手ではないが、今回ばかりは認めたい。ゲームメイクやセットプレーのことではない。ほんとよく走ってた。こんな真剣な俊輔を見た記憶は無い。

    中沢。バンテリンのCMに出てた頃は、デカイだけだと思っていたが、こんないい選手になるとは思わなかったよ。福西も、顔が嫌いなんだが、今回はぼさっとしてなかった。

    川口。終ったヤツだとばかり思っていたが……。すまなかった。人間、ムリだとか、あきらめたりとか、自分で思ってはいけないということか。

    玉田圭司。玉田だけは、使われつづけて成功した。よかった、ほんとよかった。

    まとめ。優勝は、最初から信じていた。しかし、ほんとはもっと楽に、確実に勝てる大会だったはずだ。奇蹟などは一つも必要なかった。ヨルダン戦にしても、バーレーン戦にしても。ヒデ、小野が居なくても、久保が居なくても、今のメンバーで十分に完勝出来る大会だったはずだ。韓国、イランを除けば、今の日本はどこに対しても圧勝できる力がある。決勝が中国じゃあ、大会自体も締らない。せめて、韓国にはベスト4に残ってほしかった。日本はイランには勝っていない(中味は負けてはいなかったが)。4年前同様、韓国戦も無かった。今回はサウジが居ない。ヨルダンもいいチームだったが、このあたりがアジアの強いところだろうが、全体には低調な大会だったと思う。そのへんだけがちょっと残念。審判のレベルも低い。

    2004-08-08 (Sun)

    [追加 2004-08-09 (Mon) ] 7日に試合が終わったのに、各ニュースは中国の反日状況をこれ見よとばかり様々に伝え続けている。古館の『報道ステーション』を今見ているが、角沢は試合当日、北京の市街地を取材してまわっていたらしい。やはり、こいつは目が狂っている。おかしい。前から疑問に思っていたが、司会の古館は、この角沢に対しては、なぜだか腰が低く、ヨイショばかりしているのである。テレ朝の先輩だろう。ビシっと言ってやれよ。しかし、中国のサッカーファンは、サッカー自体を見てないね。ギリシャがUEFAで優勝したことを思えば、中国が勝つ可能性だってあろうが、まあ、普通はそういうことは有り得ないよ。日本だって、対韓国とは違って、ここ10年以上、中国なんかに負けたこと無いんだ。そもそも中国が決勝に残っただけでも奇蹟だと思うべき。謙虚さは必要だぜ。


  • オーバーエイジ
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    ここしばらく、書いてる暇がなかった。A代表は、ハンガリーに負けて以来、チェコ、アイスランド、イングランド、スロバキア、セルビア・モンテネグロなど欧州勢に負けていない。3バックにしてから、ずいぶん安定した。監督の、選手交代のタイミングは、あいかわらずおかしいが。ともかく、アジアカップはどんなことをしてでも、絶対優勝しなければならない。「どんなことをしてでも」とは、前回のような「韓国と試合が無かった」みたいなことでも、ってこと。

    ユーロ2004も、結局見られない試合がけっこうあった。しかし、ギリシャが優勝じゃ、盛り上がらんよな。準優勝は地元のポルトガル。開幕戦と決勝戦が同じカードなんてあたり、最初のライバルが永遠のライバルみたいな、『巨人の星』か『少年ジャンプ』のような筋書き。弟の意見としては、チェコが優勝したら日本最強ってことになる、と言っていたが、ギリシャでもやっぱり日本最強かな。よかったよかった。

    さて、オーバーエイジ。昨日のチュニジア戦は、向こうが強かったね。ソガハタは、ほんとに呼ばれるのだろうか。呼ばれても、今度もまた控えだったりして。

    小野は良いとして、高原も不要。しかし、病気でどうやら本当に招集出来ない情勢らしい。残念でした、山本サン。久保が元気で呼べるなら、オーバーエイジを使う意味がある。が、久保はケガで無理。ほかも似たりよったり。となれば、現状のFW陣で戦うしかない。それでいいよ。しかたない。GKにしてもソガを呼ぶ意味がどこにあるのか分からない。ここは、小笠原の緊急招集じゃないか。どうせ、アジアカップでもろくに出場させてもらえないんだろうから。明日の発表を前に、予測でなく、希望を記してみる。しっかし、厳しいなー。

    7/10招集メンバー(30人)が以下の通りである。

    GK  *曽ヶ端 準 鹿 島 24 187 80         ○
    2〜3 *黒河 貴矢 清 水 23 182 73         ○
         岩丸 史也 神 戸 22 186 85         ×
        _林   卓人 広 島 21 186 84        ○
         川島 永嗣 名古屋 21 185 74         ◎
    DF/MF*田中マルクス闘莉王 浦 和 23 185 82 ◎  CB
        *茂庭  照幸 FC東京 22 181 77        ◎  CB、SB
        _北本久仁衛 神 戸 22 180 78         ×  SB
        *那須 大亮 横浜M 22 180 75         ◎  LSB
        *菊地 直哉 磐 田 19 181 73         ◎  RSB
        *今野 泰幸 FC東京 21 178 69         ◎  ボランチ
         鈴木 啓太 浦 和 23 177 67             ボランチ
        *阿部 勇樹 市 原 22 175 68         ◎  ボランチ、CB、FK
         森崎 和幸 広 島 23 177 71             ボランチ
         *小野 伸二 フェイエ 24 175 74       ◎  トップ下、ボランチ、LSH、FK
        *森崎 浩司 広 島 23 177 72         ◎  LSH
         根本 裕一 大 分 22 174 66             LSH
        *駒野 友一 広 島 22 171 71         ○  RSH
        *石川 直宏 FC東京 23 175 68         ○  RSH
        *徳永 悠平 早 大 20 179 74         ◎  RSH、RSB
         田中 隼磨 横浜M 21 174 64             RSH
         山瀬 功治 浦 和 22 173 70             トップ下
        *松井 大輔 京 都 23 175 64         ◎  トップ下
        _前田 遼一 磐 田 22 182 75         ○  トップ下、FW、ボランチ
    FW   高原 直泰 ハンブ 25 181 75         ×  病気
    4〜5 *高松 大樹 大 分 22 181 72         ◎  高さ、好運
        *大久保嘉人 C大阪 22 168 61         ◎  速さ、当確
        *田中 達也 浦 和 21 167 63         ◎  速さ、当確
        _坂田 大輔 横浜M 21 173 65         ○  速さ、
        *平山 相太 筑波大 19 190 81         ◎  高さ、
    
    [補記 2004-07-16 (Fri) ]発表になった。*が確定、_は補欠。GK川島以外は、ほぼ順当な選出だろう。前田を落したのはすこしだけ意外だった。山本、見込みある。しかし、ともかく、小野と松井の出来次第だな。(補記終り)

    18人(+補欠4人)とすれば、雰囲気作りのための人材とかはもはや呼んでいられない。鈴木啓太はキャプテン格だが、ボランチは、阿部・今野で決定である。この二人が欠けたら、もう日本は勝てない。代役として、小野をボランチに下げることも可能だし。阿部がCBをやるのはトゥリオがケガや累積警告で出場停止の時だけにすべきである。

    U-23は、だれがほんとのキャプテンのチームなのか、僕はよく分からない。もともとは、松井のチームだろう?(もしかしたら前田のチームか?)。大久保、石川、このあたりはずっとやってきた人たち。阿部、鈴木啓太もそれに準ずる。しかし、聖域無くメスを入れる必要がある。

    ディフェンダーだが、CBはトゥリオで決り。RSB要員として徳永、菊池。LSBで那須。茂庭はどこでも出来る。これだけいれば十分だろう。落選の可能性としては菊池だが、ほんとにいい選手なので経験を積ませてやりたいし、ジュビロの選手なのでアドバンテージもある。

    MFは、ボランチは阿部、今野。

    右サイドには石川なのだがいまいち調子上がってないのかな。駒野も全然悪くない。ただ、徳永も勘定できるので、石川・駒野の二人ともほんとうに必要なのかは微妙。石川の左へのコンバートは有り得ない(機能しない)。また、駒野のほうがあちこち動けているようにも思う。てより、やはり徳永のタフさを最大限に使ったほうがいいような気がするね。田中隼磨は調子をあげてきたんだと思うが、呼ばれないだろう。

    左サイドは、森崎浩司は合格ではないか。根本も決定的にダメではないが、ぱっとしない。しかし、基本的にここに小野を使うのかな。小野は勿論トップ下もボランチも出来るが、結局、ゲームメイクを小野がどれだけ出来るかで、U-23のチームとしての総合力が決まってしまうだろう。同じ意味だが、松井やFWが小野とどれだけコンビネーションを作れるかが問題である。本番前の親善試合で十分に小野との連系をつくりあげてほしい。小野が機能すれば、危険な賭になる4-3-3はやらなくて済む。

    トップ下は、松井で決り。というか、小野の加入で松井が大バケしてくれると確信する。山瀬は、力のある選手だとはおもうが、いつまでたってもコンビネーションとかで光るものがない。私なら落す。前田は、FWからトップ下、ボランチも出来る、という触れ込みだが、実はどれも中途半端というだけの意味でしかない。ジュビロ好きの監督は招集するのだろうが、実際は使い途が無い。

    FWは、大久保、田中達也はまず決り。高原招集が無理だと分かった今、高松、平山も、いろいろあろうが、招集するだろう。問題は、我が愛する坂田大輔だが、このチームで実績を残していないのが、痛いですね。4-3-3にして、FWを3人にしても実際必ずしもうまく機能しない。攻めて攻めて、なんて軽い試合は一つも無いだろうし。

    で、これでどうだ!

    
           大久保      平山
    
      小野       松井        徳永
    
             今野     阿部
    
         那須   トゥリオ   茂庭
    
                  川島
    

    ともかく、明日の最終決定を待つことにする。



  • 仮想アンリ
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    WCアジア一次予選。インド戦。久保の最初の一点目がすごいね。アレックスのアーリークロスを久保がダイレクトで決める。

    2点目は、俊輔のクロスに久保がヘッド、それを福西がきめる。

    3点目は、俊輔のFK。

    4点目の、玉田のシュートが鈴木に当たったやつは、確かに鈴木でコースが変っての得点だった。あと、中沢が2点、小笠原が一点。

    後半途中、宮本を下げて藤田。実質2バックだが、加地とアレックスが下がってるという意味で4バック。なんで、あの監督は4バックにこだわるか。7-0。

    それより、イングランド戦がすごかった。最初10分くらいは、日本はまるでボールを持たせてもらえない。連中、めちゃくちゃ上手い。ボール、まわすまわす。しかし、日本もこれに修正を加えつつ、決して負けてないんだよな。前半にオーウェンに点を入れられる。ジェラードにいいようにボールを出される。ルーニーは、結果的には不発。

    僕は、後半勝負で勝てると思ったよまじで。日本、すごくいい。小野が得点。その後は、イングランドの足がぱったり止る。これじゃ、欧州カップ、やはりむり。しかし、逆転はならなかった。

    強い相手には良い試合をするってのは、まだまだ強くない、ってことだよ。1-1。

    (2004-06-09)


  • 久保、すげえ。
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    忙しくて、前回のチェコ戦は、なんにもかいてなかったけど。あのときの、右サイドからのシュートもすごかった。ちょっと今までのどのフォワードとも違う。

    アイスランド戦は、いまハーフタイムだが、前半終って2-1。開始5分でFIFAランキング50位代の国に1点献上するが、21分、36分と立て続けに久保が決めてくれる。この最初の点は、ボールコントロールのすごさ、2点目は、確実なループ、今までの日本のフォワードじゃない。

    久保を一度代表からはずした監督がいたねえ、そういえば。

    しかし、3バックにしてからは、アレックスもそれなりに機能してて、随分よくなった。底力はあるメンバーだからねえ。玉田もいい。あと、小野が良い。今回トップ下の中村はまるで機能してないが。もしかしたら、中田も要らないのではないか。

    U-23は、トルコとやっていた。こちらのほうが、興味があるんだが、やっぱり、A代表、うまい。

    後半開始。おいおい。5人入れ替えて、4-4-2だってよ。久保も下げちまったよ。とか思っているうちに、5分で失点。「勝ってるチームはいじらない」じゃなかったのかよ。ほんと、選手交代が下手な監督だよな。ゼロからやりなおし、みたいな。

    11分で鈴木がファールをうけてPK。でも、ファールを受けなくても得点には絶対ならないよ。ともかく、3-2。

    20分、アントラーズの4人の連系、ダメ。ヤナギがGKの一対一を取られる。なんか、前半での気持ちよさがぜんぶ駄目にされたかんじ。後半、アレックス、ほとんど映らない。後半44分にも小笠原・本山・ヤナギのからみでチャンスシーンがあるが、ヤナギがGKに阻まれる。こいつ、ほんとだめ。

    (2004-05-30)


  • 成長してますなあ
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    大山加奈、なんかすごい人気あるんだね。まあ、当たり前か。いま忙しくて切羽詰まっているので、イタリア戦は見損ねた。タイ戦を見たが、問題なくストレート勝ち。今日のナイジェリア戦も最後の一本だけみた。やっと、大山加奈が出ていた。

    前回の大会に比べて、宝来と佐野が落ちて、大友愛と成田がはいっている。やはり、リベロは成田のほうがいいね。あと、大友もすごいね。

    さて、驚いたのは、栗原恵がめちゃくちゃ自信付けてる感じになってること。前と顔つきがまるで違う。日本のエースの貫禄あり。自信はあるが、イヤミではない。あと、木村沙織も非常に使い物になってきた。木村は守備も出来る。現役高校生だが、まさに平山相太のような位置にいる。

    高橋みゆきも、あいかわらずいいね。杉山祥子もいいね。みんないいね。

    今週は、日曜日まで忙しいので、たぶん金曜日の韓国戦も見られない。日曜のロシア戦も見られない。まあ、しかし、アテネでもう一度見せてもらおう。ピークをちゃんとアテネに持っていってほしい。

    (2004-05-11)


  • 「歴史には2−3で負けたことしか残らない」
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    そうじゃないだろう。

    問題は歴史ではなくて、現在から何を学ぶか、それだけだ。しかし、鶏のようなジーコには、そういう頭はない。

    ハンガリー戦は、テレビ東京系で放送だったようで、石川では放映されず。試合は見てないが、日本はほどほどに戦えるんだよね。まずいね。チェコ戦では、きっちり、メタメタにやられてほしい。

    U-23のギリシヤ遠征も無事終了。1-1と2-1、まずまず。しかし、メンバー、予選の時と随分替わってますね。大丈夫かな。坂田の復帰はもうないだろうと思うが、Jで活躍を続ければ、A代表も近いと見る。しかし、ジーコに呼ばれたくはないな。

    女子サッカー、アテネ出場、おめでとう。でも、女子はバレーボールのほうが気になるなあ。がんばれ!大山加奈。

    WC前 強化試合 VSハンガリー (away) 2-3

    (2004-04-26)


  • 「いくらジーコでも」
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    後半17分、インドラが同点弾。その時の、解説のセルジオおやじのセリフがこれ。「同点にされたら、いくらジーコでも、重い腰うごかさなきゃいけないじゃないか、と思いますね」(ないじゃないか、はママ)。

    取り敢えずは、交代しないジーコでも、というような意味なんだろうけど。でまあ、実際、俊輔に代えて藤田、ヤナギにかえて隆行。

    あと、試合後の中田のインタビュー。勝てたことについては、「内容としては最低ですけど」。決定力不足については、「技術的な問題ではないと思いますけど。昨日、合流したときにも、気候のせいだけでなく、みなボワーッとしていた。それは試合前のウォーミングアップについても、そういうかんじ。前回のオマーン戦からの改善が全くされていない。」ハーフタイムの監督の指示は?「それは監督に聞いて下さい」。「気持ちの問題だと思うんで。僕も含めて、選手全員、手後れにならないうちに。」

    中田独特のマスコミ向けの態度ってこともあろうが、そのアキアキしたような、吐き捨てるような発言には、まあ、チームの締まりの無さ、緊張感の無さに対するいらだちを見て取るのは自然だろう。まあ、だれか一人のせいだとは言わないが、しかし、そこをシメる役目の人間がいることは間違いない。お前は、早く辞めろ!!

    WCアジア1次予選 VSシンガポール (2-1) Away

    (2004-03-31)


  • 裏切り行為
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    ZICOよ! あなたの代表監督としての無策ぶりのほうが、よっぽど裏切り行為ですよ。分かっていますか?ほんとうに、「首を賭けている」というのは本心からですか(しかし、あなたの首に、そこまでの値打ちがあるのでしょうか)。あなたは、「裏切られた」などというほどのことを、そもそも選手に与えてきているのでしょうか。やってるのはシュート練習くらいなんでしょう。

    2月27日に鹿島での合宿中で無断外出、飲酒したとか、という事件。普段行く店が閉っていたためとか、同席の客に寿司を投げたとか、キャバクラだったとか、いろんな説が有るようだが。まあ、誉められたことではないにせよ、処罰しないという当初の協会側の態度も、別に軟弱だとも私には思わなれない。2月18日のオマーン戦のていたらく。ストレス発散は人間にも日本代表にも必要である。マレーシア戦の翌日の休日を選手が要求した時にもはねのけたZICO。リオのカーニバル休暇帰りの男が、よくやりますよ。ZICOは、選手に好きなように(好き勝手に。約束事などなく)やらせる監督だったのではないか。無断外出に、ZICOが何を「裏切られた」のか、まったく理解できない。

    代表を外すという今回の処分は、規律に関する見せしめ的な効果さえ無い。私は、処罰の軽重を問題にしているのではない。海外組を過度に偏重した上で、国内組と平等に競わせるという最低限のケアが出来ない監督。自由を標榜しながら、軍隊式の非合理で思い付き的な罰則。もはやフォーメイション云々の高級な話ではない。信賞必罰、その基準が明確でない人間。人の上に立つだけの人格があるかどうかの問題である。

    久保、大久保、小笠原よ。君達は、ZICOがA代表の監督をやっているうちは、代表入りしなくていいよ。特に小笠原、オーバーエイジでアテネに行ってくれ! 一時は僕も小野案に傾いたが、やっぱり小笠原だよ。(高原は不要)

    大久保と茂庭は、アテネで頑張ればいい。遅れ馳せながら、五輪出場おめでとう。まあ、当然なのだが。

    山田暢、山田卓、奥、都築に関しては、実はどうでもいい(笑い)。しかし、久保、誘われてただ付いてっただけなんだろうな(笑い)。オマーン戦の殊勲者も、ヤナギやタカハラが入れば不要、って言われているんだよ。山田暢も風邪なのにスタメンで、評価ボロボロで、あげくにこれかよ。

    だいたいに於いて、最近は「結局は、誰でもそれなりに勤まってしまう(ように見える)」式の人事が多い。世界的にも、日本の政治でも、私の身近な人事案件にしても。

    川淵会長も、自己保身のためにZICOを支持しつづけていないか。過ちて改むるにはばかること勿れ、とも言う。まともな人間なら、自分の選択ミスを早く認めなさい。アントラーズ・サポーターを中心にZICO支持の署名が15000件も集まったそうだ。バカにもほどがある。

    (2004-03-20)


  • って、こんどは負けだよ
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    まあ、坂田が外された段階で、私のモチベーションはかなり下がってるわけだが。しかし、川島も外されてるんだから、もういっかって感じでもある。

    しかし、負けるとは……。

    トゥーリオ、勘定できないやつだな。

    山本監督、はっきり言えば、パニックに陥っている。選手の細菌性腸炎などの影響ももちろんあろうが、しかしフォーメーション、組織力で戦ってきたはずのU23サッカーがまるで出来てない。山瀬なら、まだ分る。しかし、なぜ前田か?あのチームは、松井が機能しないとまるでダメなチームでしょ。松井投入でも、鈴木をさげた。わけわからん。前掛かりならなんとかなる、という戦法なのだろうが、無策もいいところだ。ちゃんと練習し、その成果を普通を出せば20秒で得点できるはずだ。で、そういう練習をしてきたんでしょ。

    石川、なぜ左サイド?石川の右サイドが機能しないと、やっぱりダメなチームですよ。根本を下げて石川を入れる。数日練習はしてるんだろうが、機能しなかった。これも、成岡を左でサイドで使いたいという意向があったための誤算。

    山本のジュビロ贔屓も、ほんといい加減にしてほしい。

    2004 アテネオリンピック アジア予選 VSバーレーン(日本) 0-1

    (2004-03-15)

    [補足]House of OAKLANDという輸入住宅の会社がFマリノスの公式サポーターで、坂田を紹介する頁もありました。無断引用ですが、ちょっと笑えるので写真を掲げさせてください。(2004-03-30)


  • なかなか勝てませんね
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    事前の親善試合などでは、ぶっちぎりで勝ってくれるかと思っていたが、なかなか勝てませんね。全体的にミスパスも多くて、緊張してたのかな。

    田中達也も、前ほどには動けず、後半途中で坂田かなと思っていたが、出番はなかった。坂田、調子悪いのかな。だが、高松もあまり動いてない。

    松井が一人上手さが目立っていたが、これを山瀬に替えた時点で、勝ちの匂いがしなくなってしまった。采配にも疑問。しかし、山本は現状を一番知ってるはずだしな。どーなのかね。

    親善試合ですが、イラン戦で初出場のトゥーリオ、全く何考えてるんだという感じに見えたが、その後のロシア戦では機能し、また、あのあがりは全選手の共通理解になってるのだそうで、まあ実際機能してるし、いいと思う。しかし、今回みたいに、3トップ気味に平山・高松・トゥーリオと、並べればいいってわけじゃないことは分る。

    引いた相手に対しては、ミドル・シュートでラインをあげさせるか、またはバイタル・エリア付近での細かい遅攻が必要なんだよな。松井は悪くないが、全体のコンビネーションが出来ていない。オーバーラップ主体のラグビー式のラインの流れるような上げ方だけではなくて、緩急を付けた遅攻が必要。

    あと、オーバーエイジには、ぜひ小笠原を!

    2004 アテネオリンピック アジア予選 VSバーレーン(UAE) 0-0

    (2004-03-02)


  • 道がイバラの原因はお前だ!ジーコ
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    日本は、アウェイでもオマーンに勝くらいの実力はあるのだ。だから、もうこの試合を負け、監督を更迭し、最後のオマーン戦で逆転勝ちも十分可能なのだ。

    今のチームの問題は、中途半端な4バックにある。山田、非常にいまいち。そして、アレックス……。中盤の選手が充実している日本には、ボランチにもミドルシュートや攻撃力を持っている。なのに、両サイドがわがままだから、バランス取りと2バックのフォローにまわってしまい、全然生かせない。

    アレックスが悪い、といいたいだけではない。選手のせいではないのである。一時期、3バックだったとき、アレックスは非常に良かった。今は、狙われている。3-5-2でいいのである。

    FWは、やはり久保だね。運も有る。柳は問題外。やはり、もう忘れたほうがいい。高原もダメ。

    この試合では、ロングフィードが全く無かったね。バクチっぽいあらっぽいロングパスは嫌いだが、格下相手には、ある程度は有効だろう。

    2006WCアジア一次予選 VSオマーン(埼玉) 1-0

    (2004-02-18)


  • まずまずの選出かな
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    GKは、川島がいるから問題なし。

    DFは総入れ替え。菊池が入ったのが良い。三田、J1に昇格したが落ちたね。永田、どうなったのかな。

    MFは、阿部、啓太、双子、今野とボランチにいいやつが多いが、トップ下は相変らずいませんね。MF登録で、前田あたりを使う気もあるのか。ならば、松井のほうがいいだろなあ。サイドには、根本と徳永で大丈夫。隼磨も使えるのかな。成岡よ、お前の出番はない。

    FWは、大久保がA代表に抜けた御蔭で、競争がなくなってしまった。矢野貴章は、もともと嫌いではないが、すこし落ちるよね。

    以下、サンスポのサイトの記事を転用。年齢、身長、体重のデータの無い者は落ちたり上がったりした方々。また、データのあるうち、* を附す人は、最終的に連れていかない(私の)候補。

    GK    黒河 貴矢          清 水 22 182 73 
          林  卓人          広 島 21 186 84 
          川島 永嗣          大 宮 20 185 74 
          藤ヶ谷陽介 *
          多田大介   *
    DF   田中マルクス闘莉王  水 戸 22 185 82 
          那須 大亮          横浜M 22 180 75 
          青木   剛          鹿 島 21 182 70 
          近藤 直也          柏     20 180 67 
          菊地 直哉          磐 田 19 178 60 
          池田昇平   *
          三田光     *
          茂庭照幸   *
    MF   森崎 和幸          広 島 22 176 69 
          森崎 浩司          広 島 22 175 72 *
          松井 大輔          京 都 22 170 58 
          鈴木 啓太          浦 和 22 177 67 
          根本 裕一          仙 台 22 174 66 
          山瀬 功治          浦 和 22 173 70 
          前田 遼一          磐 田 22 182 75 *
          田中 隼磨          東京V 21 174 64 
          今野 泰幸          札 幌 20 178 69 
          徳永 悠平          早 大 20 179 74 
          成岡  翔           磐 田 19 175 68 *
          石川直宏   *
          濱田武     *
          鈴木規郎   *
    FW    高松 大樹          大 分 22 181 72 
          田中 達也          浦 和 21 167 63 
          坂田 大輔          横浜M 20 173 65 
          矢野 貴章          柏     19 185 71 *
          平山 相太          国見高 18 190 81 
          平本一樹   *
          大久保嘉人 *
          西野泰正   *
    

    別の話題だが、ボローニャの試合をフジ系で、石川県でもやっている。パルマ戦、ACミラン戦と放送してくれた。嬉しい。ミランには負けたが(そりゃそうだろ!)、中田、スゴークいいですね。パルマ戦の後半は、マークに苦しんだが、ミランは余裕なのか、かなり自由にやらせてくれる。足下もパスも、ほんと上手い。ボローニャのFWのターレとかいうやつ、アルバニア代表らしいが、下手だね(笑い)。日本のFWを見てるようですよ。坂田、ミランはともかくも、ボローニャで中田とやっていけるよ。

    ACミランは、スター揃いですね。(WCで活躍したらしい)シェフチェンコは言うまでもないが、トマソンとかもやっぱりすごいね。きめるもんなー。

    (2004-02-02)


  • アテネのオーバーエイジ
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    オーバーエイジだが、高原案があるそうだ。冗談じゃない。

    現在の招集組で、FWには既に、大久保、田中(達也)、高松、坂田、平山と5人いる。実際アテネに連れていくのは、4人くらいか。最近の報道では、大久保がA代表に呼ばれている分、田中に関心が集中しているようだが、やつはエメルソンあっての存在って感じだろう。平山は期待できるが、国際大会で得点王を取った坂田はほとんど報道されないよな。見る目、ないね。

    U-23には、トップ下いわゆる司令塔タイプがいない。他は足りてる。DFも心配だったが、なんとか足りてるだろう。オーバーエイジなら、小笠原を使えばいいんだよ。鹿島にはすこし我慢してもらうことになるが、あの才能をA代表で埋もれさせておく手はないだろう。リーダーシップをとれる人間にも育っているはずだし。藤田でもいいけど。オリンピックと同時に、アジアカップもある。

    (2004-01-29)


  • これこそフォワード!
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    ラウンド16、韓国戦。阿部、茂木の2トップ。その下に成岡。右サイドに徳永。DFは右から栗原、永田、菊池。

    前半31分、韓国ゴール前での成岡のシュート、あれをはずかね。しかし、今回の成岡の悪さは、腹立つほどではなかった。前半、日本のパスもよく回り、わるくない。

    前半37分、憎々しい顔をした韓国のマラドーナにループを決められる。解説の金田、テンション低いが、聞きやすい。

    前半39分、阿部に代えて平山。阿部いいところなし。大熊監督、決断が速くて良い。

    後半開始で、小林大悟に代えて谷沢。うーむ、坂田は何時だすんじゃー!もう2枚切ってしまった。しかし、平山、足速いなー。ポストもできる。

    ここまで書いて、忙しくて筆が止まっていた。ともかく、成岡をさげて坂田登場。坂田の2ゴールで勝ったわけです。2回しかなかったチャンスを2回とも決めた。延長ゴールデンゴール。これこそフォワード。すごい、その一言。

    U-20 世界ユース R16 日本 2-1 韓国 ,in UAE 2003-12-09

    で、準々決勝。コロンビア戦と、ほぼ同じニュアンスの展開だったな。早々の得点で混乱してしまった。2分、13分、15分と連続で失点。その後、日本は持ち直したが、34分にまたも失点。不運としか言いようが無い。RDFの選手がやたら上がってきて、なかなか止められない。小林大悟をさげて矢沢を投入する。0-4で折り返し。個人技にはブラジルが優れているが、しかし点差ほどの実力差はない。とは言え、ヤング・ジャパン、完全にビビっている。ゴール前に人数を掛けるが、1対1でも、1対2、3とかでもズルズル下がってしまう。ここは、きっちりと組織的にプレス、チェックに行かなければいけない。下がるなー!

    後半始まる前に、我が石川テレビ(フジテレビ系)では番組終了の案内が流れる!びっくり。混乱しているのはテレビ局も一緒か。しばらく画面が乱れる。

    後半は、ブラジルも大量得点の余裕からか、足もとまり、プレスもきつくない。しかし、組織性は高く、坂田を中心に、日本の攻めに対して数的優位を作って囲む。ずるずる下がったりしない。このへんは上手い。

    終了間際、44分に矢沢のCKに、キーパーにせり勝ち平山がヘディングでゴール!ほんと、ジャマイカ戦のゴンゴールを思い出すよ。嬉しいが、しかし哀しい。ロスタイムにも一点献上してしまうが、ほんとご愛敬よ。

    ブラジル戦の始まる前、弟とスタメン予想をした。矢沢は、途中投入で大熊も納得しているのだろう。途中投入のほうが、スタメンより効果がある。問題は、坂田と平山と茂木の使い方である。エジプト戦では坂田は出番無しに終った。韓国戦も途中投入。坂田本人は、弟情報では、スタメン落ちしたことに非常に不服だったらしい。しかし、おれはそうは思わない、と弟にメールした。坂田の持つ展開力は、途中投入によってより一層強まる。どんなに劣勢であっても、流れを変えられる男なのである。敵は混乱するはずである。去年のU-19のサウジ戦しかり。弟は、「大熊が坂田の御機嫌とりするなら、スタメンで出すだろう」と言った。あはは、わらえる。

    しかし、試合当日の新聞では、スタメンは坂田と平山という報道だった。すこし、いやな予感もしたが、真っ向う勝負に出たな、という感じだった。まあ、90分、坂田が見られるかとおもって、嬉しくなってしまった。おれも監督失敗だ。まあ、いずれにせよ結果論だが。

    もし、茂木・阿部の2トップをスタメンにしたら、前半15分までの失点は防げたろうか。茂木が積極的なだけで、阿部はいまいちだが、相手のサイドバックスのケアは出来たか。私にブラジルの情報は全くないから、なんとも言えない。特に右サイドバックは、最終ラインから前線まで走る走る。名前忘れたが、スペインリーグで既に得点もしてるってだけのことはある。

    実況のアナウンサー、イングランド戦のときと一緒のやつか。感じ悪い。スタジオの西山キクちゃん、最後の締めの言葉、なかなかいいね。平山を誉め、川島をほめ、そして、坂田を称える。西山の話には出てこなかったが、徳永もよかった。矢沢もよかった。菊池も、そして今野も素晴らしい。彼らはまだ若い。この悔しさを乗り越えてほしい。

    U-20 世界ユース R8 日本 1-5 ブラジル ,in UAE 2003-12-12

    (2003-12-12)


  • ゴールシーンで
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    ゴールシーンで、涙がチョチョギレた(笑)のは3回目だな。一度目は、フランスWCのジャマイカ戦のゴンのゴール、2度目は日韓WCベルギー戦の隆行、そして今回の平山相太の後半33分のゴール。

    しかし、たいへんな試合だった。ともかくピリピリした試合だった。先のコロンビア戦の大敗のいやな感じも残っていたし、コロンビアと引き分け、イングランドに勝った、アフリカ・チャンピオンのエジプトであるのだから。予想通り、前半20分くらいまでは随分攻め込まれたし、後半も15分くらいまでも猛攻があった。エジプト、やっぱ強いよ。

    川島、ファインセーブ連発。特に、前半30分過ぎのCKからのヘディングへの反射神経。後半にも、カウンターからの1対1を手で触ってコースをはずしたシーン。前回、コロコロを取れないとか言って、申し訳なかった。

    阿部、あまり良くない。成岡ほどではないにしても、良くない。しかし、成岡、腹立つほどひどい。

    平山相太、後半33分、3バックの裏を狙った谷沢のフィードから平山が3人を抜いてボールに追い付き、出てきたGKをワンタッチでかわし、2タッチ目で冷静にゴールにグラウンダで流し込む。昨日の久保の2点目みたいな感じ。33:33のゴールだったよ。

    いやあ、ほんとにピリピリしたゲームだっただけに、感動したよ。

    平山は、高さが有るのは勿論、キープ力もある。

    徳永悠平、うまいね。谷沢もいいね。茂木もわるくなかった。今野もいい。

    今回は、後半で小林大悟にかえて谷沢、阿部を下げて平山だったが、永田充が傷んで交代を使わざるをえず(栗原)、坂田の出番はなかった。尤も、阿部はだめとしても、茂木も悪くなかったので、坂田の使い方も難しかったもしれない。それにしても、スタメンからはずした大熊監督の意図は、前半をゼロゼロでしのぎ、後半勝負ということなのだろう。阿部を下げるのは想像がついたが、平山先に投入したのは、結果的に大成功だったわけである。永田の誤算がなければ、成岡を下げて1.5列め的に坂田でもいいのか(うーん、ムリかな)。

    まあともかくD組一位通過、おめでとう!! 決勝トーナメント、最初の相手、韓国だってよ。つまんねえな。しかし、こちらは一位通過なんだから、堂々とやってくれ!ともかく、去年のリベンジのチャンスが早速やってきたってことか。スタメンが難しいな。阿部、茂木にして、平山を途中投入かな。先日負けちまったオーストラリア、やつらも予選を一位通過してるみたい。

    放送についてだが、1、3戦目がフジテレビ。1戦目はよく分からないひどいやつだったが、今回は青嶋アナウンサー。長坂と青嶋の実況は、非常にいい感じで聞いていられる。現場実況でなく、画面をみてのだが、良く見えてるね。あと、スタジオのアナウンサーも、うるさいカビラ兄弟やばかな内田などではなく、西山キク一人なので、感じ悪くない。

         点  勝  分  負
    日本  6   2   0   1
    コロ  5   1   2   0
    エジ  4   1   1   1
    イン  1   0   1   2
    

    U-20 世界ユース 1st.L 日本 1-0 エジプト ,in UAE 2003-12-5

    東アジアCCについて一言。3バックシステムに、そら見たことかといいたいところだが、実際、欧州勢が帰ってくればどうせまた4バックに戻すんだろ。予選に向けて、なんの意味もないシステム。ただ、それだけ。

    (2003-12-06)


  • 大負けしたが
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    11/29日のイングランド戦で、我が坂田が得点してくれて、非常に嬉しい感じで始ってくれたU-20だったのだが……。イングランド戦も、内容はでかいロングボールばかり蹴っていたあまり良い出来ではなかった。後半になって、山岸・谷沢を投入して少し動きもよくなる。

    さて、本日のコロンビア戦である。開始から、パスが回せていて非常に良い感じ。ほんとに良い。しかし、35分にコロコロボールでゴール、42分にもヘディングでのクリアミスから、またもやコロコロ。0-2。うーん、運がない。ただし、川島も空は飛ぶが、密集のボールについては、かならずしも未だ上手くないのかも。いや、こんなの誰でも取れないよな。また、ボールの展開はコロンビアのほうが、まあ、断然上手い。

    前半に傷んだ今野が後半14分に下がって、谷沢。前回トップ下で今回ボランチにさがった成岡翔、全然活躍してない。キャンプテンシーを発揮していた今野が下がったのもいたいが、代りの谷沢はその後非常に良い。

    前半にもいいシュートが一本有ったが、スタメンで出た茂木がかなり良い。他方、坂田は今日はイマイチ。疲れているのかなあ。キープ、チェック、展開、いずれもいまひとつである。心配。

    ただ、いずれにしても、大熊監督の目指しているという、サイドを使った攻撃というのが、全く見えてこない。

    後半19分、FKから失点。一度は川島が止めたが、相手につめられてしまう。0-3。がっくり。得点後のキックオフ時、コロンビアの選手交替。19-10の掲示板をみて、一瞬下がろうとする坂田。「おいおい、おれかよ」みたいな顔はしてなかった。

    後半30分、茂木がファールをもらって、左45度からのFK。いいところがなかった阿部を下げて、見たかった平山!谷沢のバナナっぽいFKが、ワンバウンドしてゴール。坂田が頭で合わせたようにもみえたが、触ってはいないというのは正式記録(またその後、坂田の得点に変更)。その後、15分間は、コロンビアの足もとまり、日本の猛攻。

    さて、平山であるが、ヘディングは全部勝っている。しかも、キープ力、展開力があるよ。阿部にはかわいそうだが、エジプト戦は平山をスタメンでいこう。ロスタイムでの最後の失点は、まあご愛敬である。

    U-20 世界ユース 1st.L 日本 1-4 コロンビア ,in UAE 2003-12-3

    (2003-12-03)


  • パワフル & プリンセス
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    決してサッカーの話題しか書かないコーナーではないのであって。女子バレーである。ちゃんとした体勢でレシーブした相手がふっとぶ、モトリオールの白井貴子。当時、美人と思われた江上由美。世界最高峰のセッター中田久美。ただ、現役当時は大林ファンだったが。かつて男女とも日本が世界をリードし、成績も理論も世界最高峰だった日本バレー。日本が世界に誇るスポーツといえば、バレーボールだった。しかし、その後は……。僕としても、春高バレーとかもあんまし。天下の日立も廃部し、ユニチカ(あんま好きじゃないが)も今はない。今は、NECとか武富士(サラ金だぜ、おい!)とかだもんな。

    ともかく大山加奈が良い。体格も身体能力も勿論だが、バレーセンスがいい。栗原恵も、線が細いかと思ったが、かなり可能性ありますね。たしかに進化している。おっかさん顔の高橋みゆきもほんと非常に素晴らしい。バネがあるね。元気だし、おもしろい。VリーグのMVPだそうで、なら当然だよ。セッター竹下佳江も、サーブもレシーブも安心して見てられるし、トスなんかも小さいながらめちゃくちゃテクニックはあるが、試合の流れを変えるような配球と言う点に関して、もっと可能性が有るようにおもうなあ。伊藤かずえ顔の杉山祥子のクイックや移動攻撃は、どこを相手にしても通用していた。

    木村沙織という17歳の選手もいる。ともかく、チビッコ軍団だった日本バレー界に、大型で若手の二人のヒロインがいて、しかもその先輩たち(シドニーを逃して、サイテーとか思ってましたが)も、実はこんなにいい選手で。そして、みんなそれなりに美人なんだよなー。いや、ほんと。自信をもって一生懸命、最も得意なことをしている人間というのはみな美しいものだが、中国や韓国と較べても、顔的には佐々木みきがいやなくらいで(ごめん、選手としては良い)、気の毒になるほどの不美人が居ないのも不思議なほどである。数人は茶髪だが、こうしてみるとやはり黒髪は良いなあ、と思う(笑い)。

    サーブの精度がいまいち。リベロもいまいちだな。監督(ミュンヘン時代の猫田の控えセッターだそうだ)、いまいちかな。トップをとった経験のないやつではないか。頭も良さそうにみえない。選手から必ずしも信頼されてはいないようだ。キャプテンの吉原を中心にまとまりを作ってきたチームなんだろう。頭脳的には、アメリカの吉田監督のほうがよさそう。江上がかつて言ってたが、女子バレーの監督なんか擬似恋愛の対象で、カリスマだったわけで、強さの秘訣もそうした構造(決して反フェミニズムではない)にあるんだよな。

    明日から男子だそうだが、勝てねんだろうなー。監督、田中幹保か。いましたねー、そんなやつ。地味。ともかく、河合のころからほんと男子はサイテーになったな。体育会系の典型みたいなバカ。

    11/1(土)VS アルゼンチン (代々木)
    アル    16      20      23      0
    日本    25      25      25      3
    栗原、あがってる。
    
    11/2(日)VS エジプト
    日本    25      25      25      3
    エジ    10      15      21      0
    加奈・栗原、爆発。
    
    11/3(月)VS韓国
    日本    23      25      26      25      15      3
    韓国    25      21      28      15      12      2
    大山をさげ佐々木みきで接戦をものにする。「負ける気がしなかった」(高橋)
    
    11/5(水)VSイタリア      (名古屋)
    日本    22      19      25      11      1
    イタ    25      25      15      25      3
    日本、いいところが出なかった。
    
    11/6(木)VSアメリカ
    日本    15      22      19      0
    アメ    25      25      25      3
    セッター辻も通用せず。
    
    11/8(土)VSトルコ        (札幌)
    日本    25      25      25      3
    トル    21      16      16      0
    見てない。
    
    11/9(日)VSドミニカ
    日本    25      23      25      26      3
    ドミ    17      25      19      24      1
    見てない。けっこう接戦。
    
    11/10(月)VSポーランド
    日本    25      25      22      23      15      3
    ポー    22      20      25      25      11      2
    
    11/13(木)VSブラジル      (大阪)
    日本    21      21      23      0
    ブラ    25      25      25      3
    第3セットは、16-8点までリードしてたのに逆転。日本、元気なし。
    
    11/14(金)VSキューバ
    日本    15      25      21      25      15      3
    キュ    25      19      25      21      13      2
    見てない。勝てるとは全く思ってなかった。栗原をさげ佐々木。
    
    11/15(土)VS中国
    日本    18      18      13      0
    中国    25      25      25      3
    日本は悪くなかったが、中国、レシーブめちゃ拾う。
    
    監督  柳本晶一
    1  吉原知子
    2  大村加奈子
    4  佐々木みき
    5  辻知恵
    7  竹下佳江(159)
    8 (鈴木洋美)
    9  高橋みゆき(170)
    10 宝来麻紀子(187)
    11 佐野優子
    12 杉山祥子
    15 木村沙織(180)
    17 大山加奈(187)
    18 栗原恵  (186)
    
    成績
     1 中国         11       0
     2 ブラジル     10       1
     3 アメリカ      8       3
     4 イタリア      7       4
     5 日本          7       4
     6 キューバ      6       5
     7 トルコ        5       5
     8 ポーランド    5       6
     9 韓国          3       8
    10 ドミニカ      3       8
    11 アルゼンチン  1      10
    12 エジプト      0      11
    
    

    バレーWCではNEWSとかいうジャニーズみたいなのがやってますが、リーダー格の山下智久、前から建彦に似てるなーと思ってましたが、どうですか。

    [補足]

    弟による、U-20観戦メモ

    観客8000人で、まあ少ないですが、淋しいって程じゃ無かったです。坂田と書かれた大旗が三本も振られてましたね。たぶん横浜の応援団。

    シュート数、豪州5、日本15で、全然押されてた感じは無いですが、決定的な場面も少なかったかな。阿部と左の山岸がダメ。二人とも身長180以上あるのに高さが活きてない。あと成岡も地味。全体的に押上が遅く坂田が囲まれてた。永田は性格的にCBタイプじゃない。やっぱし菊地中心でいい。

    今野はキープ力あってわりといいと思う。横浜でもレギュラー取って欲しいね。

    11/13 国立 、VS 豪州 0-1

    (2003-11-15)


  • ゲーム・ウォッチャー
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    結局はフォーメイションの問題だろう。小野は、ヒデや中村ほどにはマークされてないし、トップ下か、攻撃参加主体のボランチでやったほうがいい。4バックのうち、中沢はかなり安定している。2002WC前のころと比べて、だいぶよくなっているようである。この4バックの人材さえしっかりしていれば、2トップ+ヒデ・中村(小笠原?)+2ボランチの6人で、厚みのある攻撃ができる。逆にいうと、これくらい人数が居ないと、日本には得点の匂いがしないのである。

    問題は、左SBである。こいつ、代表レベルのディフェンダーじゃないよ。もちろん、ゲロヘタという訳ではない。攻撃参加の際にはそれなりのボールもだせなくはない。しかし、守備がまずすぎる。戻りが遅い。前半のムトゥの得点シーンも、本来はアレックスが守備にいく場面だろう。守備に追われた前半は、しかしほとんどまともな守備をしてなかった。

    SBが攻撃参加するという今の布陣では、どうしてもボランチが守備専門になってしまう。時には、OMFまでも守備に追われて、2トップが孤立する。右SBの山田は、攻守の切り替えははやく、攻撃参加の意味はあるが、それがないアレックス(後半はそれなりのボールを供給していたがわがままにも中央でプレイしたりしてた)を使うために、MF4人を犠牲にしている。

    後半13分の得点シーンの前、11分。小野から下がり目の高原、ヒデ、右に流れた柳へとボールが渡る。この間にペナルティエリア前のディフェンスラインでは高原(中)がDFを背負い、右にヒデが流れている。すこし下がり目に中村。ヒデ・中村へのマークもこの時は甘い。柳はドリブルキープで一瞬行き場所を失っていたが、中に切込み中村に出し、DFを引き付けた高原とビデの間をワンツーで抜けていった。中村の出した浮き球もよかった。DFと接触して柳が倒れ(笛無し)、シュートまで行かなかったが、この間の4人の動は結構よかった。このエリアには相手は6人もいるのに、確実にディフェンスラインを崩している。

    後半13分の得点シーンは、これよりはもっと単純で、DFの裏にヒデがロビングで出したボールを柳が、FWとして当然の仕事をしただけである。柳の株はこの得点で上がるべきでなくて、11分のほうで見るべき選手だろう。で、実際この程度の動きは、2002WC前後の試合でもちゃんとできてるんだよな、ほんとは。(いい選手なんだって、ほめてんだよ)

    先のコンフィデのフランス戦がよかったのは、後半11分のような展開が何度も有ったことである。結局、いまの日本のメンバーの能力を最大限に利用するなら、それがファンタジックかどうかは知らないが、こういうシーンが試合の中で何回作れるかということに尽きる。丁寧な遅攻。5回つくれればあのFW陣でも1点くらいはとれるだろう。逆に、バクチ、あてずっぽ的なロングフィードからはJリーグなら兎も角、国際Aマッチでは絶対に決まらない(チュニジア戦では決まったみたいだけど)。

    で、そのために必要なのは何か。後半11分のシーンは2トップとヒデ、中村の4人だったが、守備もやりつつだと、この4人では結局攻めきれないよ。6人は攻撃参加してなきゃいけない。それは、ボランチ1人にサイドバック1人である。そして、彼らには攻守の切り替えの速さ、上手さ、タフさが必要である。勿論、それらをフォローできるちゃんとしたDFがいて、の上である。

    そういう人材として、だれが必要なのか、それを決めるのは監督の役目だろう。が、とりあえず、僕が代りに決めてみれば、小野・稲本は合格、山田もまあ良い。アレックスや福西には向かない。そして、広山にそれが出来るのか、市川は? また、遠藤は? 中村をボランチに下げて(つまり、もっと激しいポジション・チェンジを行うつもりで)、または1トップで、藤田、小笠原(アレックスでもいいよ)などをOMFとして加えて、といったバリエーションをどれだけ作れるか、それを試すのが、監督の仕事だろう。僕は、今の監督の言う「自由のサッカー」を歓迎する者ではないが、百歩ゆずってそれでいくとするなら、この程度のことはしてみるよ。アウェイでの勝敗にこだわるのは、精神的な意味でも大事なことだろうが、そんなレベルは今の連中はクリアしているはずである。テストマッチの意味を忘れてもらっても困ると思う。ホームでもアウェイでも勝ち負けだけにこだわっている。

    ルーマニアの4人めの交代でびっくりした。今回のフレンドリーマッチは、交代枠は5人だったのだ。なのに、ジーコは一人しかためさない。監督は、ただ試合を見てるだけである。

    (国際親善Aマッチ AWAY / VSルーマニア 1-1)

    (2003-10-11)


  • 生がいい(附・このひとは誰?)
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    金沢にも年に一回Jリーグが来る。ガンバのホームで、相手はベガルタと、決まっている。なぜ、ガンバのホームじゃ? 兎も角、去年に続き、見に行きましたよ。今年は、メインの中央、前から2列目というかなり低い位置で見られた。

    やっぱりテレビと違いますね。すごくいい。

    僕は勿論、ベガルタのほうがお気に入り。山下、根本がいるもんね。まだ勝ち星がなくて、判官贔屓も刺戟される。

    ベガルタの組立は、上がり気味の根本から、という感じ。ボールに絡んでない時もサイドのスペースをつぶすようなポジショニングを意識してるプレイとか、テレビじゃわからない。4-4-2のはずだが、MF登録の佐藤寿人も前線にでて、山下、金殷中(キムウンジュン)とで3トップ気味。いい感じである。ただし、全体にガンバにおされている。しかし、CBのファビアーノやGKの小針が頑張ってる。山下と金ともにヘタではないし、山下はヒールパスや来たパスを後の金にスルーして走り出すなんて、かっこいいプレイも随所に見えたが、お互いあんまりしっくりきてない。でも、山下、前線からチェイスして、こういう選手、好きなんだけどな。

    ガンバのほうは、遠藤はさすがに上手い。ゲームを作ってる。ただし、二川とかがイマイチ。チキアルセなんて外人がいて、この右サイドの上がりがうまいね。根本も手を焼いていた。左の新井場に期待してたが、前半はバックスタンド側でプレイしてたので、あんまりよく見えない(後半は松波に交代)。前半には、ポスト直撃みたいなのが2本くらいあって、おしてた。(なお、ツネはケガ、中山は居なかった)

    0-0で折り返し。後半3分に、ベガルタが得点。右サイドで山下とガンバの木場の接触プレイで木場が倒れ込み、笛が鳴らないのにガンバのプレイが一瞬止った。ボールを拾った望月のスルーからディフェンスラインを超えた金が右サイドの深い方へキープ。マイナス気味のクロスに佐藤が飛び込んで得点。やったー!しかし、その後はガンバにおされっぱなし。2度くらい決定的なカウンターのチャンスがあったが、シュートにさえもちこめず、2点目は入らなかった。押されっぱなしで、ラインの押し上げも出来ず、前線の山下・金は孤立。FW二人とも、裏ねらいでフラットなディフェンスラインに張り付いているが、こういう時は一人は下がり目にして前後に位置したほうがよかないか。ポストプレイヤーがいないし、カウンターのチャンスを生かせない。

    後半の最後20分くらいは、もうガンバの猛攻を防いでいるというか、ガンバのシュートがヘタだというか(遠藤のロングシュートはまあまあ)、まあ、全体的に、パスミス、トラップミスなども目立って、入場者数7776人というリーチ外されたみたいな数に象徴的な、なんかいきそこないのような試合だったが、でも楽しめた。

    去年も思ったが、サポーターは仙台のほうが熱い。声が出てる。まあ、ようやく勝って、かなり嬉しかったろう。何人かは競技場にまでなだれ込んでいた。これらに較べて、地元金沢の人間はと言えば、僕の前の列(つまり最前線)に居た女の子たちは菓子ばっかり食ってて全然試合見てないし、隣の親子連れは親父が寝てるし。もうちょっと盛り上げようぜ。

    ハーフタイムで、うろうろと後ろの貴賓席みたいな所を通ったとき、奥に外人がいた。「だれかなー」と思って見ていると、目が合ったのでミーハーにも手を振ると、手を振り返してくれた。外人は陽気でいい。しかし、この人なんですが、どなた?(笑い)オシム監督、こんな所に来てるわけないし。

    それと較べると、ベガルタの選手は、シャイだね。試合後、ゴール裏の仙台サポーターに挨拶した後、ばらばらにロッカーにひっこむ際、ほとんど僕のすぐ下を通っていくのだが、山下、根本、佐藤、ファビアーノ、小針、財前(ベンチ、出場なし)などに、ミーハーにも声かけたけど、反応してくれたのファビのみ。根本と目が合いたかった〜(笑い)。あー、いや、そういう意味で生がいいのではなくて。


    (山下や根本はともかく、右のはベルデニック新監督なんですけど。また、審判はコリーナさんではありません)

    今回も予習して行かなかったので知らんかったが、小村・岩本は出場停止だったらしい。監督の新システムも、まだ浸透してないらしい。清水監督更迭時、ニュースで岩本はベルデニックについて、「いや、絶対合わないですよ、あんな人」とか言ってた。まあ、そういわずに、がんばってくれ。

    
    G大阪
    GK  1 松代 直樹
    DF  4 實好 礼忠
        6 山口 智
        3 木場 昌雄 →14 入江 徹  (後半5分)
    MF  2 チキアルセ
       24 松下 年宏 → 8 アリソン  (後半0分)
        7 遠藤 保仁
       17 新井場 徹 →11 松波 正信  (後半17分)
       10 二川 孝広
    FW  9 マグロン
       16 大黒 将志
    
    V仙台
    GK  1 小針 清允 
    DF 26 村上 和弘
        5 ファビアーノ
        2 渡辺 晋   
       17 根本 裕一 
    MF  8 シルビーニョ
       15 石井 俊也
       33 望月 重良
       11 佐藤 寿人
    FW 13 山下 芳輝
        9 金 殷中
    
    

    (ガンバ大阪 0 - 1 ベガルタ仙台 / J1 2nd.第9節)

    (2003-10-04)


  • 納得できるチーム作り
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    試合結果には納得出来ないが、チームの作り方には非常に納得出来る。テレビ的なスター選手、大久保・松井・阿部といった選手を下げても、きっちり機能するようなチーム作りが出来ている。高松なんて選手、知らなかったけど(すまん)。やっぱりFWは身長かな。降格ほぼ決定のトリニータの選手ですか。クロスをあげたのは石川かな。長身の韓国DFを振り切ってヘディングシュート。この試合、流れの中からの唯一の得点。

    選手交代も、非常に納得できる。田中達也の投入は、結果的にもいつもの田中だったが、山瀬に代えての高松や、大久保、松井を下げるあたりも、極めて的確である。

    山本監督は、まじめないい人なのだろう。U-22の招集も非常に明解。悪しき固定観念が無い。ボランチにしても、阿部・啓太といった指定席は設けていない。今回、森崎は兄弟とも良かった。

    僕がA代表の監督なら(いや、監督がジーコでなければ誰でも、か)、A代表でほぼ同等レベルで2チームが作れるだろうが、彼のは1つしか考えてないやりかたである。ケガ人が出れば一発で崩壊する(しかし、A代表については語りたくないね)。

    今回は、U-20はほとんど居なかったが、オリンピック代表の2トップは、高松と坂田でキマリだ!!がんばれ、ニッポン。(しかしなぜか坂田はいまU-20を外れてる)

    余談だが、武田の解説はやめたほうがいい。覇気がない(プレイ同様?)。関係ないが、ジーコ采配でのセルジオの解説が見たい。悪口言えるのかね。

    U-22、アジア最終予選前強化試合。VS韓国

    (1-2)

    (2003-09-17)


  • 徹底的に負けてくれ!!
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    A代表セネガル戦。柳沢、結局なんにも変ってない。大久保は、おれは良かったと思うが、どうでしょうか。本山投入で交替とは思わなかった。あそこは柳沢が先でしょう。あのシュートが決められないFWなんて、役にたたない。代表とは思えない。

    今回は、遠藤、あまり光らなかった(コンフィデ等での出来が良すぎたのかな)。小野の投入は、結果的には遅すぎた。スリッピーな芝生の上で、あんなにやわらかいパスが出せる小野はやっぱり上手い。稲本も、守備が多くてあまり目立たなかったが、シュートが上手い。低い弾道のシュートが打てる(一本はふかして外したが)。小野、稲本、遠藤というボランチ要員はそれぞれ個性があるにせよ、みな攻撃主体の選手だから、それをうまく機能させるためにも、やはりもう一人には戸田のような潰し屋も欲しいところですね。

    ヒデがよくない。様々なカバーリングはしてたんだろうが、こちらが期待しているのは一人で状況を変えるプレイが出来るヒデなのだから。ジーコの言うてる自由なサッカーってのは、そういう選手が3人いないと不可能。俊輔はまあまあなのだが、この二人だけでは攻めきれないし、SBの上がりに期待するよりは、人材豊富なボランチからの攻撃参加、サイドへの展開とかのほうが機能するのではないか。ともかく、アレックスはダメ。むしろ可哀相。スーパーサブのほうがいいだろう。

    今回は3人の交替があった。今までよりは多いし、交替は有効だった。久しぶりの本山も黒部も、結構良かった(が、最後は馬脚を現した黒部)。いずれにしてもまだ試すべき選手は多い。CBも本当に宮本でいいのか。

    メンバーもコンディションも揃えてきたセネガルは、やはり並み半端なチームではなかった。身体能力だけで、組織的にはたいしたことないかとも思ったが、身体能力をプレスに利用していて、いまの日本程度が相手なら、結局これで通用してしまった。プレスも、組織的というのではなかったにせよ、かなり利いていた。そんなわけで日本は結局、半端なロングフィードばかりになっていた。こぼれ球も当然拾えない。

    日本は、小野投入以後、非常によいシーンも続いたが、結局攻めきれてない。「良い試合だった」とか、「力は僅差だ」などと思っちゃいけないと思う。もっと、徹底的に負けたほうが良い。結果論としては、柳沢の空振りも、入らなくて良かった。

    DF陣も、なんかよくわからない。中盤の安定を思えば、クレージー戸田がほしいなあ。

    そして、監督は出来るだけはやく更迭したほうがいい。選手起用ということが全く分かっていない(と言ってしまう)。ベースは出来た?トンデモナイ。エコ贔屓と思い込みだけで代表を集め、フォーメーションを組んでいる。もっと試すべき選手は一杯いる。トルシエは多くの選手を代表に呼んで、徐々に絞り込んでいった。招集・起用に説得力が有った。オートマチスムという戦略がきっちりあったからである。ジーコは何一つ戦略がないから、固定した選手同士で自然にコンビネーションや約束事が生まれるのを待っているしかないのである。「セレクション型の監督」とか言う言葉を聞くが、集めればなんとかなるというレベルでは、日本代表はまだないし、ジーコ本人も薄々は感じきたようである。やつの最良の選択は辞任である。

    0-1

    (2003-09-10)


  • 日本人らしさ、日本人らしくなさ
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    開始早々の高原のシュートは、まるで欧州諸リーグのシュートダイジェストを見てるようで、「おまえ、ビエリか!」みたいなかんじで。ブンデス・リーガ開幕早々にも得点してるし、調子良いんだろうな。1試合2ゴールは印象が非常に良い。しかし、忘れてならないのは、先のコンフィデで高原はまるで不発だったって事だよな。トラップは相変らず上手くないし。でも、クラブで出場を重ねていけば、この調子も持続できるだろう。

    いかにも日本人らしかったのが、サンプドリアに移籍した(だけ、まだ)の柳沢選手。後半のキーパーとの一対一は、責められるのはキーパーのハンドを見損ねた主審ではなくて、あれを決めなかったヤナギの方でしょう。でも、勉強にはなったと思う。(実は僕もあのキーパーの決断には驚いた)。しかし、あれは地なのか、相変らず情けなさそうな顔を何度もしていた。

    アレックスも、なんか日本人っぽかった。守備をほとんどしない、わがままなところは、ブラジル人ぽいのかもしれませんが。しかし、この左サイドバックは、もう固定なのかな。小野、服部と、すばらしい人材がほかにもいるのだが(小野はともかく、監督は服部を使う気があるのかな)。

    監督も、やはりよく分からない。柳沢に決定的な仕事をさせたかったのかも知れないが、でも厳しく後半は久保なんか試すべきだろう。松井だってU-22をキャンセルしてるんだから、出さなきゃ招集した意味がない。あれじゃ見習い扱い。市川も、ファンとしては見たかった。大久保の投入も遅すぎる(結果論かな、2-0では決断は難しかったかな)。小松さんは「勝ってるチームはいじらない、ってことかな(笑い)」って言ってたが。なるほどね〜。

    ただ、解説の水沼によれば、前日は密集でのパス回しからサイドチェンジを練習してたそうだ。シュート練習だけじゃなかったのね。すこし安心する。

    全体として、ディフェンス陣に不安が残りますね。坪井は、なめるようにボールをカットして上手いが、宮本はなーんか心配だし。

    俊輔に較べても、ヒデは特にあんまり見せ場が無かったようにも感じだが、勿論、悪くはないだろう。かつてヒデは、ナイジェリアとはU-17で対決し、その身体能力に驚愕したことがある。しかし、その後、アトランタ五輪で、A代表がナイジェリアにビックリしてた際には、「なんだ、昔とかわんねーじゃん」と一人余裕だった、という経験が有るのだ(そうだ)。今回など、もうほんとにキャプテンでしたね。えらい、えらい。

    ケチばっかり付けて、いやなやつですね。でも、今回の勝利は、逆にみょーに不安です。しょせん、ナイジェリアはU-23でしたしね。それでも、あの速さ! 連中、まるでアフリカ人だった。

    遠藤が最高によかったですね。ディフェンスもうまかった。ボランチは、プレミア繋がりより、ガンバ繋がりのほうがいいのかな。尤も、得点は、テレビでは監督が「教えた通りに出来てた」とコメントしたと伝えていた。爆笑した。やっぱり、ブラジル人らしい。

    3-0

    (2003-08-21)


  • 最高のファンタジスタ
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    日付を見てもらえば分るように、もうコンフィデの一次リーグ敗退が決定してしまっている。だから、何を書いても虚しいのだが(その分、ちょうどよいという説もある)。

    フランス戦(20日、1-2)とコロンビア戦(23日、0-1)である。

    一人目のファンタジスタは、中村俊輔である。いままでの、あてずっぽうなロングフィード、持ちすぎて囲まれ結局バックパス、なんてプレイでなく、フランス戦はほんとに素晴らしかった。本家の前で、マルセイユ・ルーレットまでやっちゃったりしてますからね。2トップ(大久保、サイコー!)やヒデとの連系も素晴らしく、ショートパスやワンツーで繋いで、ディフェンスラインを崩してゆく。ゴールの匂いのしかなかったA代表が、まったく一変した。 まあ、たぶん、一生に一度レベルの好プレイだったろうな、ともおもう。コロンビア戦での欠場は、たしかに惜しまれた。ともかく、態度や雰囲気など好きでない選手だが、今回のプレイについてはたたえたい。

    もう一人は、監督である。

    教育法で、「生徒に自覚が生まれるまで、教室がどうなろうと、まるで放っておく」という方法がある(名称は知らんが)。ジーコ、これだったのか!と誉めてみたくなった。選手は、「おれたちがしっかりしなきゃ」って。勿論、タチの悪い冗談であるが。しかし、闘将ヒデに率いられつつ、個々は自律した。アルゼンチン戦、パラグアイ戦より、全体が断然よくなったのはたしかである。

    しかし、いずれにしても、スタメンの選出、選手交替のタイミング、人員、ともに意図が見えないし、動物的カンとかとも違うと思うなあ。

    試合が見られないのは残念だが、ヘタにトーナメントに進出しなくてよかったと思う。

    あっ、別の話題、一言だけ。ネット新聞で見たが、宮本のコメント「(コロンビア戦の失点シーンは)ワールドカップじゃなくてよかった」。ベルギーに同点されたの、宮本投入後じゃなかったっけ?やってるんだよ、きみは。浩二とツネ君は、どこかで信じ難い決定的なミスをします。

    (2003-06-23)


  • 逆ぎれジーコ
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    6月8日のアルゼンチン戦。ハーフタイムで、ジーコが選手に怒りをぶちまけたらしい。

    無策ゆえの温厚、鷹揚さ。不利になると逆ギレする。典型的なダメな教員、上司のタイプだね。

    中盤の約束事も、まだぜんぜん出来てない段階の新チームなのだ。そこに約束を作るのが監督の役目なのだ。弟に言われて思い出したが、Jのオールスター戦だったかで、カズのFKのボールにツバ吐くようなやつなのよ、しょせん。

    アルゼンチンは、ほんとにすごいチームだったなあ。もう、日本が一瞬でも止まったら狙われる。早い! 個人技に加えてプレスの組織サッカー。どう考えても世界最強だよ。しかし、これはもともとトルシエ時代にそれなりに日本もできていた。2002年以後は、成熟した選手たちを中心に、個人技も機能する予定だった。

    先に書いたように、いまのA代表は、トルシエ時代の貯金を食い潰しているにすぎない。その意味では、強豪相手に、良く戦えていたと思う。点差ほどにはひどくない。しかし、選手どうしの信頼感もまだ再生してないかんじだし、FWも信頼されてないし、自信も失っている(隆行、がんばれ!)。

    そして今日はパラグアイ戦。フォーメイションを見て、ほんとびっくり仰天。さっぱり見えないA代表である。

    (2003-06-11)


  • 貯金の食い潰し
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    思えば、2002年WCから、まるまる一年経っているのです。この間、日本のA代表にはどんな進展があったのか。

    5月31日の日韓戦は、前半は、日本も韓国も、昨年のそれぞれの活躍が全くうそのような、ヘタくそな試合だった。ミスパス、トラップ下手。芝が雨でスリッピーだったせいではないだろう。

    韓国は、中盤に人数が多くいるのだが、そこでボールを回せない。サイド攻撃ができるわけでもない。崔も、今回は特に爆発したってところもなく(助かった)、3トップも余り機能してない。

    まあ、韓国はどうでもいくて、問題は日本である。前回日韓戦のいい感じはまったくない。フォーメーションは、前回とほとんど変わってない。( )は前回。DFは右からナラ、秋田、森岡、服部。ボランチに、稲本(福西)、浩二。右に小笠原、左にアレックス。2トップはゴンと隆行(山下)。で、前回と同じチームとは思えないほど、ひどい。中盤でボールをきっちり繋げてまわすってことができないのは、ヒデやオノが居ないせいではない。前回はできてた。

    なぜ、戸田を招集しないのかな。いまはシーズンオフで帰国して、ヒマもてあましてる。戸田・稲本以上にバランスのいいダブルボランチは、日本には他にないはずである。ディフェンスラインとの間隔、中盤を安定させる配球、攻守のバランス、とてもいい。福西や浩二ではちがうのである。浩二はミドルシュートも狙えるのだが、それをディフェンダーで使ってた、以前の贅沢さがなつかしい。

    小笠原の出来も、あまりよくなかったが、アレックスがとくに酷かった。ともかく、この4人では、中盤が形成できない。奈良橋も服部も、上がってからむことができない。ディフェンスラインが低すぎないか。

    フォワードだが、スタメンのあのふたり、もういいよ。何ができるか、できないか、もう分かってる。ポストプレーはできても(トラップ、下手だが)、ディフェンダーのウラを取る動きが、やっぱりできてない。隆行、バックパスばっか(しかも正確さがいまいち)。山下、ケガしてるわけじゃないんだろう、なぜ呼ばないか。

    後半、韓国が、安や李天秀(アホなアタマ)を投入してから、韓国が急につながりだしてきた。前回のVTRも見直したが、安、うまい。トップ下もできるし、ミドルシュートも打ってくる。それも、タイミング的にも的確だ。韓国は例の波状攻撃が今回ほとんど見られなかったが、得点シーンは、その一回の波にやられた感じ。ヒディンクになってから韓国が得意としたような攻撃パターン。

    まあ、原因として、監督が悪いな。交替も遅かった。勝ちにいくのか、新しい選手を試したいのか、よく分からない。どうせなら、アレックスをさげて松井、遠藤でなく石川直宏を試してもよかったんじゃないか。何の練習をしてるのかも、ぜんぜん見えない。バクチ風のロングフィードだけ、みたいなかんじ。中盤のトライアングル、サイド攻撃、センタリング、これをもっと徹底したほうがいいんじゃないか(なんか高校サッカーか)。森岡や秋田など、CBは上手いんだから、ディフェンスラインをもっとあげないとだめだよ。

    ともかく、こんなじゃダメだ。怒っているのは、負けたからじゃない。一年前の貯金を食い潰してるだけ。コンフィデ、どうなるんだろうね。

    (2003-06-01)


  • 違う日本が見てみたい
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     4/16のアウェイ日韓戦である。

     小笠原、よかったよねえ。こんなうまかった選手だったの?という感じですね。小野に匹敵する。持ちすぎの俊輔より、断然良いよ。惜しかったループシュートもそうだが、全体に配球がよかった。カッコ良かった。

     上がりたがりのナラと、きっちり守れる服部と、両サイドバックも、まあ結構機能していたようで。しかし、代りに、ボランチの攻撃性がないが、まあそんなもんか。だた、アレックスは、何度か信じられないレベルのミスしてましたね。スタミナ、切れるのかな。

     フォワードは、ゴンちゃん、まああんなもんでしょう。あれ、はずすかねえ(笑い)。山下、悪くなかったですよ。ウラを狙える動きが有る。こんないい選手だったのか(一度、生で見たことあるんだが)。永井雄一郎も、ずっと日影を歩いてきてたが、ラッキーだったね。正直、あの得点のプレーはもたもたしてて、一人DFを抜いたというよりは、もたついてもう一人のDFに追い付かれ(そうになっ)た、というシーンだと思う。しかし、得点にするかどうか、最後はもう意気込み・根性だよね。永井が増さっていた、と見たい。

     途中なんども韓国の波状攻撃があって、いつ得点されてもおかしくない時間帯が続いたが、「シュートの精度の無さに救われた」ではなく、よく守れてた。楢崎は、何もせずに先のウルグアイ戦で来期プレミアリーガになってしまいそうなヘボぶりを見せられた残像効果でなく、安定してました。キーパーの感覚を僕も忘れて久しいが、素早いポジショニングはやっぱり安定してました。

     結果は、僕も「まー、ゼロゼロのドローか〜。しょうもないな」と思っていたが、ほんとよかったよ。ていうか、ザーマーミサラセーって感じです。

    ともかく、タイトルに戻るが、日本版黄金のカルテットは、ちょっと正直言って、あまり機能してないような気がしますね。FWとの連携がマズイからかなあ。僕も、ちょっと飽きてきてるんです。今回、勝ったからでなく、小笠原をトップ下としたFWの感じが、ほんとによかった。これで世界で、十分戦える戦力だと思う。選手層、それなりにあるんだよね。

    再度、タイトルに戻るが、日本政府や外務省に、ほんと言ってやりたいセリフなんだがね。

    (2003-04-21)


  • わたしはあらゆる一元支配に反対する
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    まあ、こんな、だれも見ないような所に書いても、しょうがないか。2003年の春こそが「ほんとのドーハの悲劇」(イラク戦)だと思ったが、いままで自分のサイトでは全く発言しないできた。が、それでも、今朝のニュースにほんとにあきれ怒ったもので。

     イギリスの大衆紙が、「デビッド・ベッカムがレアル・マドリッド入り」を報じたらしい。噂は前からあったし、今度もあんまりあてにならない情報だと思うが……。しかし、ラウル、モリエンテス、カシージャスなど自国自前だけでもで十分に素晴らしい選手がいるのに、フィーゴをとり、ジダンをとり、WCで活躍するまでカスだったロナウドをしゃあしゃあと取り……。これだけでほんと、いい加減にしろって感じなのに、最後の大物(人気と金銭的に)のベッカムかよ。

     日本野球の読売巨人軍も、そういう人の取り方をむかしからしてきた。ほんと、サイテー。自分さえ勝てればいいのでしょう。また、喜んでゆく選手がいて、勝って歓ぶ観客がいて、か。ほんと、バカ三平方の定理(『編集王』)。

    しかしまあ、これは所詮、スポーツ、娯楽の世界の話。日本野球に関しても、巨人が勝つのが景気回復に役に立つそうだから、もう勝負の中味はどうでもいいから、巨人に優勝してほしい、ぼくは。また、レアルのパス・ワークにも、まあほれぼれしていられる。

    こちらが本題なのだが。つぎはシリアだってよ!

    アメちゃん曰く、フセイン政権の高官らがシリアに逃げ込んだはずだ。シリアがかくまっているんだ、とよ。そして、シリアは核兵器や神経ガスを持っている、と。断定している。

    だいたい、イラクにほんとに大量破壊兵器なんて、あったのかよ。「確信している」、バカかおまえは。UFOがいると確信している矢作純一(だっけ?)とおなじだぜ。今回、ガスマスク、ガスマスクと宣伝兼ねてさわいでたが、イラクは生物化学兵器だって結局使わなかった。「探してる」、ふつう、こういうのを冤罪っていうじゃないのか。

    シリアはこの間、9.11 でも、安保理決議でも、アメリカにそれなりに協力的だった。しかし、イラン・イラク・北朝鮮についで、リビアなどと同様の準「悪の枢軸」国のレッテルを貼られているのである。狙われた、というだけの話であろう。だいたい、ふつーに考えてみろよ。負けの決まったフセインをいまかくまうやつが、この世界に(アメちゃん支配の)いるはずないだろ! アメリカ・イスラエルに対抗するのしても、もうなんの力にもならない。(しっかし、フセイン、だらしなかったね。戦争中、一度くらい顔見せろ。おまえは豊臣秀頼か)

    湾岸戦争の時、あれはテレビゲームだなんて言ってた、フランスのバカ(よくもわるくも)がいたが、10年たってみて、より以上にハイテク時代になったが、戦争はクリーンなものでは決して有り得なかった。一般国民を殺し、血まみれにした。制圧後にも治安は戻らないし、6000年来の文化遺産も散佚している。やってることはタリバンと変らない。イラク人は、初めて文字を造った人類の子孫だ。今でこそ貧乏しているが、文明(ああ、哀しい響きだ)というものを大切にしたいと思うなら、ちゃんと敬いなさい。ハイテク兵器なんか足下にも及ばない、人類最大の発明なんだ。

    ブレアは、シリアのアサド大統領に電話し、「シリアから、フセイン政権の人間たちの逃亡を受け入れない事を確約した」と声明したらしい。バグダッド制圧のころからイギリスは、得してるのはアメちゃんだけだってことにようやく気づいたらしく、「イラク復興は国連中心で」と言い始めた。おせーんだよ、きづくのが! まあ、でも、日本のダメ首相、ダメ外相よりは、ずっといいか。まあ、まともな感覚だろう。日本国内でも、反対勢力とか言われてきた野中とかのほうが、ダーティながらハト派、よっぽどまともな感覚をしている(あるいは、口だけか)。

    でまあ、「金に魂を売った男」(バルサファン)ことフィーゴは、ぼくはそれでも好きな選手だが、「ベッカムが来たってポジションはないよ」とか言ってたらしい。その通りだよな。でも、レアルの右サイドは、フィーゴがやってもベッカムがやっても、実は大勢には影響ない。スポーツとは、所詮、そう所詮は個人のものであって、唯我論を超えられない「観念の世界物」にすぎない。良くも悪くも共同体としては有り得ない。フィーゴにならって、わたしはアメリカに言ってやりたい。

    シリアに行ったってフセインはいないよ、と。そして、探すなら、サダムよりも、ビン・ラディンだろ、まず!

    テロ撲滅を言っている、おまえこそがテロ国家だ! 世界にテロル(恐怖)を捲き散らしている! おれははっきりとそう思う。いかなる国にも世界の警察たる資格はない。管理・監督は、関係性のバランスの上にしか成り立たないのである。

    今後の北朝鮮政策に関することは、またいずれ。16日の日韓戦についても、またいずれ(ウルグアイより、韓国戦でベストメンバーを揃えろよ!)。

    あっ、ひとことだけ。シリアには、昨秋、アジア予選ベスト4ももちろん本大会出場ものがしたが、ユースにいい選手がいたはずである。軍事制裁にしても経済制裁にしても、結局、スポーツは国の平和と安定した経済の上に成り立っている。彼らの夢がこうして奪われてゆくのである。

    (2003-04-15)


  • アルゼンチンのみなさん、やっちゃって下さい。
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    ほのぼのレイクに舟出したジーコ丸は、舟頭が多すぎて、処女航海で早くも沈没しかけた。2度目の航海は、今度はうってかわって荒海なのに、舟頭が居ない。

    今回の日本の中心選手は、例の「和製バッジオ」君なんだそうだ。セリエA嫌いの現監督は、Jリーグには気を使うが、南イタリアのクラブチームの事情なんて全然考えないらしい。小笠原よ、しっかり頑張れよ。お前しか頼れるヤツはいないんだからね(スタメンだよね?)。でも、俊輔と合うとは思えんな。うーむ、ドリブル・キープを得意だと勘違いして、やたら持ちすぎて周りの選手の調子まで狂わせてしまう俊輔には、ともかくシンプルなプレイを心掛けてほしいところだが、言ってもわかんねんだろうなあ。あんなの、どこがいいんだろ、ええ、監督さんよ。

    ほんとにあの人、ナニ考えてるんだかわかりません。戦術は、オーバーラップだけだろ? で、名良橋がやるんでしょ。あーあ。(ナラ、肉離れ?)。ジーコはよっぽどトルシエが嫌いなのか、この4年間の進化を無にしようとしている。いまさら中西永輔もないだろうよ。政治的なものを感じるよ。左サイド、やるのかい? 秋田やゴンにしても、短期決戦での精神的役割という意味でなら役に立とうが、こういう時に、呼ぶかね〜?

    冗談ではない、僕はマジで、市川や戸田を招集しない現監督の意図が分からない。稲本はいまやプレミア・リーグをトップ下で闘う男に進化してしまったけど、でも、たまに僕は焦って「トダモト、イナ」と言ってしまうくらいに、日本最強のダブルボランチであろう。稲本がいないとしたら、戸田・浩二でいいんじゃないか(でも、浩二よ致命的なミスすんなよ)。所詮Jリーガー以上になれない福西だけはやめてほしい。市川は、スピードもあって攻撃のできる右サイド。名良橋なんぞより、将来性も含めて、数段上。明神や波戸でもよい。

    ともかく徹底して、現監督は、トルシエ嫌い、ヨーロッパ嫌いなんだろうな。あーあ。そうそう、ルメール前フランス監督がチュニジアの監督になったんだよ(10月上旬の話)。近くの高級デパートでキズモノ特別大バーゲン大安売りしてたのに気づかず、近所のバッタ屋で高くて型番遅れの商品を買っちまった気分です。ちがうか、銀行ではお金貸してくれないと思い込んで、サラ金に手ぇ出しちゃった、って感じかな。ほのぼのレイク。あほう。

    話を戻すが、だいたい、FIFAランキングのトップ(クラス)のナショナルチームと試合するってイミが、分かってんのかね。まさか勝てるとは思ってないにせよ、いい勝負が出来るはず、とか思ってるんじゃないだろうな。6月の監督とチームだったら、まだきちんと頑張れたはずである。が、今のごちゃまぜチーム、戦術ナシ(個人に委任)では、アルゼンチンに失礼ですよ。 あっ、ジーコ、敵国だから無礼を働きたいのか。公私混同するなーっ!

    ともかく、海外の選手の招集は、ジャマイカ戦と逆でしょう。今回こそ、全員呼ぶべきだよ。計画性がない。まー、ランキング50位代のジャマイカ相手に3-0くらいで勝つつもりだったのかもしんないが。計画性がない。

    さて、アルゼンチンである。僕はサビオラ、ファンなんですよね〜。今W杯は残念ながら外れてしまったけど、来てくれるみたいです。うれちーなー。ばんばんシュートを決めてほしい。あと、オルテガ、クレスポでしょ。MFにはベロン、リケルメ、アイマール、サネッティ、キリ・ゴンサレス。ひゃー、しびれるぅーう! えっ、リケルメは辞退? 残念。でも、ともかく、すごい軍団であることには変わりはないよ。どう考えたって、総合点じゃブラジルより上のはずなんだけどなあ。

    6月の日本は、1年前のサンドニで強くなれた。今回はそういう、目を覚ますきっかけにしてください。アルゼンチンの皆さんには、そうお願いしたいです。遠慮はいりませんよ。みなさんも、06ドイツへの再建試合なんでしょうから、手抜きはいけませんよ。まあ、オルテガあたりは、今回はずれたバティやシメオネ同様、06年には微妙な年齢だが、サビオラ君、きみは若いんだから本気出さなきゃいけませんよ。まあ、日本相手に大量得点やフル出場したって嬉しくもないよ、1-0で充分よ、なんて言わないでくださいね。オーバーラップばっかりやりたがってるあほな監督とDFを、もうコテンパンに、コテンパンに、コテンパンに、のしちゃってください。息の根とめても構いませんから。ビエルサ監督だって皮一枚でつながってるんだから、本気だしてくださいね! それに、相手は憎っくきライバルのブラジル人ですよ。僕の希望は6-0です(0-6とは書かない)。一日も早い、日本A代表の監督更迭の日を願います。

    と、思いきや、ジーコはオッカサンが死んだとかで、離日? 山本が代行監督だって! あー、またジーコ、言い訳が出来てしまったよ。うまいねー(プレイ同様?)。

    [追記] (02-11-19)
    山本は、ジーコの残したメモを元に、「3人(高原、隆行、俊輔OR小笠原)で攻撃、7人で守備」だそうだ。おいおい、ブラジルか!(あっ、監督はブラジル人か)。「前の監督は守備から入ったが、私は攻撃を基本に考える」とか言ってたはずである。安心して攻撃できるための守備なんだよ!

    >ジーコ監督から授かった戦術メモを基に
    >(1)サイドの局面
    >(2)ラインをコンパクトに保つ
    >(3)最終ラインとボランチのコンビネーション
    >−3点の修正に力を注いだ。
    >「FW同士でパス交換して突破できればいい」とは高原だ。
    (サンスポ)
    

    トルシエ体制で、(1)は個人の力量に頼る部分が多かったし、両サイドの負担がわりと大きいシステムだったと思うが、(2)(3)は十分に達成できてきていた。選手の創意によって、DFのウラを取られることも少なくなっていた。この4年間(特に後半2年)のサッカーの達成は、ラインをコンパクトにして中盤をきっちり短いパスで繋ぐこと、前線からプレスを掛けること、ほぼこれに尽きてると思う。「攻撃の形を残しつつ、どんな強豪とでも試合になるシステム」を目指してたわけだよな。僕は、山本昌邦って男、U-21を見てもかつてよりはDFラインは高くないし、いまいちどこまで賢いのか、目があるのか、分からんが、半年前を思い出してほしい。

    高原の発言としてある言葉、まあその通りなんだが、玉出すのが俊輔だと期待できないなあ。小笠原、遠慮するなよ!

    とは言ってみたものの、「10・16ジャマイカ戦では中田英と俊輔の2列目がともに攻撃参加し、空いたスペースを突かれて逆襲を招いた。今度は2列目のどちらかがスペースを埋め、強豪の攻撃を封じる。」(サンスポ)だそうだ。そんな単純じゃないよ。ランキング50位代の相手に通じてないのに、アルゼンチンに通じるわきゃない。枚数増やせばいいってもんでもなかろう。問題はポジショニングだ。これだけ見ると、自分勝手な俊輔君の尻拭いで、小笠原の役目はおわってしまいそうだな。4-4-2(サイド重視の)の中央の薄さを突かれている。いや、システムよりも俊輔の出来のわるさを突かれたか。Hide's mail (2002-11-02)で、同僚のアドリアーノやムトゥがボール持ちすぎてこっちの調子まで狂っちゃう、比べて、ボナッツォーリはシンプルなプレイが多く、コンビネーションがうまく行く、と書いていた。まるっきり、だれかさんのことじゃん。

    ベロンは来日して、中田・小野・稲本の欠場を知って「肩透かしの表情」だそうだ。ほんと、失礼さにかけては韓国以上だな。サンスポ、ベロンとナカムラの魔法使い世界一対決とか書いてた。ギャグもいい加減にしてください。

    (2002-11-18)


  • プチ・ドーハの悲劇
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    昨日までは閑散としていて、日本の和太鼓も大熊監督の声もよく響くという、そのへんの草サッカーのノリで、でも中味は世界レベルという理想的なテレビ放映だったのが、一転して今日は、スタジアムが映し出されて、あのみょーなリズムが流れてきたとき、今年6月に味わった、いやーな気分が思い出された。

    この世代でも、3勝16敗2分(だっけ?)なのかー。でも、今回は勝つ!中味より勝負だーっ!。

    「韓国のマラドーナ」には笑った。それじゃ「オーストラリア産の松坂牛」だよ。Kリーグにマラドーナが入って、どうすんだよ。まあ、こっちにも「和製バッジオ」みたいな恥ずかしい例はあるが。

    坂田のスタメン外れは、中一日の疲れで、フル出場は無理との判断からだろう。実際、サウジ戦での途中投入も、実に効果的だったし。まあ、しょうがない。前半しのいで後半勝負ってことかな、と思った。しかし、今回は、動きはやはり良かったが、連携が出来てなかったな。左右のコーナーからセンタリングを何本かあげたが、ほんともたつかない。小林や今野もすごくよかった。個々はよかったが、守りすぎだったし、中盤を省略した大味な試合になってしまった。U-20は、トラップも上手いし、ワンタッチ・プレーも上手い。それがあまり生きなかった。

    「するじゃないか」のオヤジは、先のウズベク戦でも「タメが必要」とか言ってたが、僕はワンタッチで早く短いパス&ランでいいとおもうんだけどな。連中、ちゃんとできてるもん。あと、今回も坂田を全然ほめないし、期待をかけた言葉も発しなかったな。

    川島、すごいよ。空、飛んでる。弟に言わせると、「「読み」でなくて、見て、反応してるよ」と。なるほど、分かりやすい言い方だ。あと、「本番は来年だし」と。ほんと、2002年は日本サッカー受難の年だよ。

    本コラムのタイトルは、弟の命銘です。頂きました。

    (2002-11-01)


  • するじゃないかのオヤジ
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    三日後に重大な行事がある私としては、こんなオヤジのためにキーボードたたいてる場合ではないのだが……。

    これまでの放送は川添さんが解説で、この人、ポジティブで結構、聞いてていやな気分にならない。サイドチェンジすると必ず「おー、いい展開だー」とか言う。今回、ウズベク戦では、川添さんはベンチリポート。

    「するじゃないか」のオヤジは、これまでの試合を見てないかんじだな。ともかく、坂田に対して、ロクでもない評価しかしてない。

    今回、同点弾をぶち込んだ坂田もよかった。相手に乗られたとき、キレた風にみせた態度も好感を持つなあ。

     しかし、さいごヒーローインタビューは川島でした。ここから本題です。こんなすごいPK戦みたの、あんまり記憶に無い。W杯イタリア大会とかアメリカ大会あたりだったか、もうR4くらいからみんな0-0で、PK合戦で勝負が決まってたような頃は、「PKをとめるGKなんていない」という印象だった。プラティニが外したり、バッジオが外したり。ともかく、×は「外して付く」って感じね。ま、今回のW杯は、わりと止めてましたがね。

    川島、ともかくスゴイよ。蹴るまで、まったく動かない。しかも、一見棒立ちから、瞬発力(文字通り!)で反応する。ふつうは、もうすこし腰を落すもんだが、あの姿勢からだもんね。すごいよ。僕は、PK戦ってのは、実力は関係無く運の問題でしかないと確信していて、ともかくだいっきらいだったが、今回だけは、びっくりして、感動した。

    (2002-10-31)


  • 谷間の世代
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    U-22が谷間の世代とか言われてる意味が、なんか解った。FWとして中山も悪くないし、田中隼磨も鈴木啓太も好きなんだが。なんてたってGKがダメ。エスパルスの黒河ってのは、サブだった藤ケ谷よりは良いが……。

    ともかく今、U-20アジア最終予選を見てるわけです。まずは、GKの川島ってのが、良いよ、ほんと。もう、飛ぶとぶ。全盛期の川口より良い。控えの徳重もいいキーパーなんだが、それよりやっぱりいいのだろうね。

    16日の夜中のサウジ戦は、その前にやったA代表の情けない試合の後だったので、特に期待して訳ではないのだが、もうびっくりしました。その川島も良いが、何と言っても、坂田大輔です。マリノスにこんないい選手がいたんですね。完璧、ほれました。去年のU-17で活躍してた、阿部祐太朗、茂木、矢野だとかなんかよりも断然スゴイ。

    前半は0-0。後半2分に先制され、あらーっと思っていた。実際、サウジは一般に強いし、今回も弱くなんかない。が、その後の同点弾が坂田だった。縦パスをワンタッチで前にスルーしてDF2人をかわし抜いて、走ってまたワンタッチでペナルティエリアの遙か前からサイドで丁寧に、しかし強烈なミドルシュート。キーパーは触れたが、それでもゴール。こんなすごいシュートは、日本代表各々世代でこの4年間で久々に見たんじゃないか。だいたい、日本のFWってのは、まだまだモタモタしている。ふつうならこのシーンで、ゴールに近づこうとしてドリブルしてしまう。弟に言わせると、「FWの決定力不足は、途上国の宿命的壁」なんだそうだ。坂田には迷いが無い。つまり、判断が早い。

    坂田の良さは、もちろん、ともかく点を決めたってだけでない。展開力がある。前線でのプレス、戻ってのディフェンスは、現在FWの必須活動だとしても、その動きが坂田の場合、次への展開が広い視野でちゃんと見えている。たんにカットするだけじゃなくて、キープできて必ず繋ごうとしている。あたりまえっちゃあたりまえなんだが、これは結構難しいと思う。実際、A代表でこれが出来てるのはゴンと隆行くらいだろう。で、この二人より断然よかったりするのだなあ。それと同じ事だが、ゴール前でパスも出せる(でも柳沢とは違う)。あと、動きにメリハリがある(わりとチンタラしてるところも上手い)。そして何より、走る時は走るはしる(でも岡野とは違う)。何よりガッツがある。坂田が相手DFと接触した時、手足こそ出さないがガンつけて近寄っていった。おいおい、街のチーマーかよ(笑)。戸田、以上。こういうセンスと根性、大好きです。それと、あと、なかなかいい男だ(あはは)。鋭い目つきでニヤニヤしてるのも良い。すごみがある。

    インド戦は、1点先制の後、同点にされた。これは、流れってのもあるが(主審に当たったアンラッキーの直後)、ここだけは川島の判断ミスだったな。前に出れたと思う。

    で、坂田は、流れを変えられる男なのである。2-1への逆転のヘディングなんか、もうほれぼれしましたよ。

    インド、ゲロ下手ってほどでもない。ていうか、キーパーうまい(笑い)。しかし、インドはバングラディシュに6-0で勝っているんですね。リーグ最後のVS バングラディシュに、日本は何点取れるかなあ(まあ、1-0でもいいけど)。

    あと、一応、A代表戦(VS ジャマイカ)にもついても少しだけ。隆行、がんばれよ〜。ZICOについてはコメントのしようもない。たしかに今世界的な名選手は何人かいるが、そいつらにゲームメイクを任せた上で、あとはロートル使ってればなんとかなる、というような監督レベルでは、まだ日本サッカーは世界に通用しないだろう。

    (2002-10-20)


  • 日本サッカーの裾野(2)
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    全日本ユースの決勝。

    おー、国見VS星陵だってよ。石川県は、野球とサッカー、逆転しちゃったね。

    しかも、星陵、うまいよ。中盤をきっちりつなぐ、いいサッカーをしているよ。やっぱ、サッカーは中盤のパスだよ。個人的に僕は、ゴールより中盤パス(笑)。田中ってのが10番つけるね。うまい。7番の新田ってのも、有名です。見覚えある。キーパーも、この前のU-21中国戦のヤツ(藤ケ谷・札幌)よりいいんじゃないか。

    前半15分過ぎから、あんまり星陵の中盤がつながらなくなってきて、29分に国見に先制される。責め、うまい。「あー、あぶねえなー」って感じ。きっちりゴールになる。その後も後半終了近くで、OG、CKからの失点で、3-0で前半終了。

    あー、やっぱりレベルちがうのかな。

    後半も、おなじような感じなで、18分に国見の追加点。しかし、その直後に、急に国見のプレスもそれほどでなくなって、星陵の中盤がきっちりボールを廻して組み立てて、星陵が連続で2得点。うまい。興奮した。やればできるじゃん。

    国見のキーパー、去年の徳重みたいなわけにはゆかない。あんまり上手くない。

    結局は、4-2で国見が勝ったが、やっぱり連中、どっちもうまい。

    (2002-09-01)


  • 飢えた金狼
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    しっかし、隆行はかっこいいな〜。

    「ハングリー精神」とか言う言葉が、日本の社会からも、僕個人の中なかからもきえてしまって久しい。そういう時代のヒーローである。いや、もちろん僕だって、20代の頃は、常に飢えておりましたよ(なはは)。

    オファーが来て、ほんと2、3日で移籍を決めましたね。肖像権とかでもめてたどっかのバカ(中村俊輔、裸一貫でやりなおせよ)とは全然違う。渡欧も、Tシャツ一枚。スーツも持ってたみたいだが、機内の冷房避けのためだろう(肺血栓に気を付けて)、ベルギーでの記者会見も同じTシャツだったもんな。

    隆行は、ほとんど無駄口をたたかないタイプだと思うが、喋ると語尾の「……けど」が多い。これを「くどい」と思う向きもあるかも知れないが、ヤツ一流の思慮深さだと思う。一方、言い切る時には言い切る。今回も、「リーグ優勝させる活躍が出来ると思う」とか、W杯前のインタビューでも「目標は優勝」とか言ってたもんな。

    外国のサイトなんか全然見ない僕が、Genk のサイトを見にいきましたからね。これ、ナニ語? ベルギーってフランス語じゃなかったの? 外国語には全く興味が無かった(苦手なだけ)僕だが、オランダ語とかフラマン語とか、ちょっと勉強しようかな、とか思った。

    隆行の良さは、フィジカルの強い海外のリーグのほうが似合っている。そして、もはや日本では消費的なヒーローになりつつあるJリーガーとしてより、つねに飢えた状態にしておける海外の方が、似合っている(まあ、現地ではすでにかなりのフィーバーらしいけど)。

    ともかく、今までの無得点ぶりがウソのように、ヤツは、かならずやってくれると確信している。

    (2002-07-18)


  • 審判は神
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    ZICOは、ビデオ導入派らしい(『サッカーマガジン W×W』2002.7.6 Vol.08)。すこし、おどろく。(しょせん、サラ金のCMに出てたヤツか)

    スポーツは人間の営為であり、人間を超えた絶対的基準を設けない。それが、社会契約説の、そしてプロテスタントの精神だろう。神は自らの生活の中にある。

    選手がミスするように、審判もミスしてもいいと思う。ただ、人は、その審判を信頼し、全権を託しているのである。

    ここで必要なのは、信用であって、それを裏付ける技術も必要である。

    私は、金銭の買収が有ったとまでは思わないが、審判もプロ化するか、もっと高収入であってもいいとは思う。栄誉だけでは、人は仕事は出来ない(上達もしない)。

    今回、ベルギー戦の稲本の2本目のゴール取り消しで、瞬間僕は、「これは大問題になるぞ」と思った。が、ならなかった。オブストラクションが妥当かどうかは兎も角、ビデオで見直すと、ヒデ等、笛が聞こえたまわりの選手はプレーをもう止めている。

    マラドーナは日本に来てたらしいが、昨日初めてテレビで見た。「このデブはだれ?」状態で、見た目だけでなくて中味もでぶでぶなんだろうな。マリオ・ケンペス、ディエゴ・マラドーナとアルゼンチン全盛時代にワールドカップを見始めた世代としては、実に悲しい。

    86年の「神の手ゴール」は、思うに、マラドーナのほうの神なんじゃなくて、審判の神なのかな、とも、ふと思った。

    まあ、単なるスリコミなんだろうが、僕はペレを知らないし、ブラジルよりもアルゼンチンのほうが贔屓なのである(だった)。「黄金のカルテット」も、なんかぴんとこなかった(センスない?笑)。

    しかし、今回ブラジルが面白かったのは、弟に言わせると1次リーグの頃で、もう全然守る気がない、超攻撃的サッカーなのだそうだ。いくら失点しても、もっととればそれで良い。なるほどね。

    いわゆる、組織(組織)/個人技(南米)という伝統的対立である。図式でいえば、組織サッカーは、没個性、機械・歯車的サッカー、TROUSSIERの言うAUTOMACISMEであろう。だから、欧州がビデオを言うならなんとなく分かるが、人間の快楽を求めるブラジルのサッカー人が言う言葉じゃないんじゃないかねえ、と思う。

    でも、そうじゃなくて、カトリック(ブラジル)/プロテスタント(イングランド)なのかな。

    (2002-07-02)


  • NHKの実況
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     まあ、一言で済ませたいが。むかつくね。

    後半、急にブラジル寄りの実況になっている。「ドイツは打つ手がない」「ブラジル、あぶない!」「ブラジル優勝の瞬間が迫ってきます」。おいおい。ぼく自身は、カーンのスーパーセーブが見たいし、どうせならロナウドにハットトリックもさせたいと思っていたし、守備なんてする気がないブラジルも良いし(決勝トーナメント以後はけっこう守ってたが)、コマの足りない戦力で頑張ってるゲルマン魂も素晴らしいと思っていたし、ともかく、いいサッカーを見たかった。

    高校野球とかで、5対0、9回のウラ2アウトなんて場面でも、ランナーが一人でも出たりすると、むかしは「野球はまだ分かりません」なんて実況してたものだ。しかし、実況ってのは、視聴者に「もう、わかってるよ!」とツッコまれるくらいで、丁度良いのだ。

    少なくとも、ゲルマン魂は、勝っていても負けていても、最後の瞬間まで勝利をあきらめないのである。実況が決め付けて、どうするよ。

    解説の岡田がすこしたしなめていたが、韓国を引き合いにだすこともないだろう(笑)。

    ハイビジョンとかだと違うのかも知れないが、放送の画質も、遠くの俯瞰からだと案外選手の見分けは付きにくい。実況なんて、ボール廻しの際には「コウジ、稲本、戸田、稲本、小野」式に、選手の名前だけ言ってくれてりゃいいのである。もっとも、これさえタイミングがずれてるアナウンサーもいるが。(テレビの音を消して、ラジオを聞いてると、けっこうずれてる)

    試合後、ブラジルの選手は、シャツに「100%ジーザズ 10%なんとか」とかとマジックで書いてましたね。あれ、なんて書いてたのかな。そういうのこそ、実況してほしい。

    (2002-07-01)


  • 日本サッカーの裾野
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    日付をみて頂けば明らかだが、Best4 はもう決まってしまった。もう韓国の批判をしてもしょうがないので、もうすこし地に足のついた話を書くことにする。

    今日(23日)、自転車で表に出たら、有松のあたりのグランウンドでサッカーをやってるではないか。ここは芝生があり、トラックはなく、紛れも無く、サッカー場である。数日前のローカルニュースで、北信越の高校サッカー大会があり、石川県は遊学館高校などが出場する、とかいってたっけ。ちなみに、遊学館の監督は元全日本のGK田口で、幸町の同校の前でたまに見掛ける。

    サッカーは、テレビで見るかぎり、全体のフォーメーションとかぜんぜん分からんのだ。生で見るに限るのだが、石川県にはJ2もないし、あんまり来たりもしないみたいである。だから、まもとなサッカーを生でみたことがない。わたしの研究室は2Fにあって、窓下に本学のグランドが見える。状態も荒れ放題だし、400mトラックもとれないくらいのちっこいところだが、土日とかに、ここを借りてサッカーをやってる連中が3〜4チームくらいある。中には、経験者かなという感じの上手い人もいるが、まあ、25分ハーフくらいの草サッカーである。2Fからだと良く見えるのだが、見て面白いものではない。自分でやれば別だろうが。

    正月のスポーツと言えば、高校サッカーである。セレッソに行った国見の大久保は元気かなー(いまいちっぽい)。でまあ、それとは違うのだが、ともかく、日本サッカーの裾野が、こんなところで見れるのかい、とウキウキしてスタンドに入った。ハーフタイムだったが、金沢西高と福井工大附属がやっているようである。スコアは0-0。彼らが、強いか弱いかわからないが、予選が有ったはずだから、それなりだろう。高校野球の県予選1回戦とかのレベルではないだろう、と思う。それに、北陸は、星陵や富山第一なども有して、それなりのレベルのはず。場内アナウンスでも、「準々決勝……」とか言っているし。

    前置きが長かったが、ここからが本題である。

    もう、びっくりするくらいヘタなのである! 小国中サッカー部(あくまで中学)だって、もっとうまかったと思う。

    一応、どちらもそれなりにデフェンスラインは高く、FKにでもなれば、直接ゴールを狙ってくる。でも、そんなレベルじゃないだろうっ! 中盤がまったくつながらない。ていうか、中盤というものが存在しない。ともかく、それなりに高く保っているデフェンスラインの裏へボールを蹴ろうとねらっているが、出すボールが全部デカい。とうぜん、つながらない。そもそも、トラップが出来てない。足下に落すか、スペースにころがすか、意図が全くなく、こぼれダマの行方は神様しか知らない。 あるいは、でっかく浮いたボールをヘディングで返そうとするが、その行き先も神のみぞ知る。そもそもクリアなのかパスなのかも不明。トライアングルを作って短いパスで繋ぐことがまったく出来ない。ボールキープもする気がなく、ともかくすぐに蹴り出す。しかし、パスを出す前にまわりを見てないし、だから当然サイドチェンジとかの発想もない。ていうか、ペナルティ・エリアのはるか前で、中央にボールに蹴り込む。FWは4対1にしかならないが、ともかくこればっか。サイドやコーナーをまったく使えてない。すぐに相手に囲まれる。囲まれても、だれもフォローにいかない。

    ベンチも、だまーってみている。ここは映画館じゃないよ。

    そのあと、富山の県立高校と新潟の高志高校とがやったが、サイドがやはり有効に使えてない。ディフェンスラインの裏を狙うが、トラップが出来ないので、たんなるバクチ・サッカー。

    こちらのゲームは、指導者が試合中すこし指示をだしてたり、ベンチにも入れない部員10人程度がユニークな応援をしてたが、しかし、試合内容はやはり似たり寄ったり。

    しみじみ思ったが、基本が大事である。意図のあるトラップ。1対1、2対1のボールキープ。1、2パス。ポジション・チャンジしながらの3人パス。これだけきっちり練習していれば、かなりうまくなるはずである。戦略的には(てほどでもないが)、サイドチェンジを練習する。1発でのロングフィードが難しいのなら、間に一人はいって、グラウンダで繋げる。

    HIDDINKは、とかく単純すぎるKOREAに、すぐにゴール方向に蹴らずにボールをキープしてつなげることを教えた。これをきっちりやるだけで、何十年いままでできなかった1次リーグ突破も出来るようになるのである。高校生なら、なおさらばっちりだとおもうんだが。なんで、そんな事を教えられないんだろうか。

    WENGER は、グランパスでもアーセナルでも、まったく同じメニューで極めてシンプルな基礎練習を繰り返しているそうである。世界一流だからといって、何も特別な練習が有るわけではないのである。

    試合の途中で、場内アナウンスがあった。「他球場での試合結果をお知らせします。……遊学館高等学校たい○○高校……」。ふーむ、こちらは下手なほうの試合(?)だったのかな、と思った。しかし、結果は、遊学館も負けだった。

    (2002-06-24)


  • [御蔵入り版] H組戦況徹底分析
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    やっぱり、日付をみて頂けば明らかだが、Best4 はもう決まった時期である。もう韓国の批判をしてもしょうがないので、もうすこし地に足のついた話を書くことにする。KOREAの好調がいくらうらやましくても、HIDDINK を持ち上げ、「やっぱりTROUSSIERじゃ、限界がある」なんて言ったりするのは、あまりにひどいよな。

    韓国サッカーは、フラットなデフェンスラインによるラインの押上げといった高級はワザは使えない。ともかく、数的優位を作るだけである(まあそれだけでも十分なんだが)。それを忘れないでほしい。

    (2002-06-27 補記) 誰が言ってるのかは知らないが、HIDDINK を帰化させろとか、大統領にしろとかいう声があるそうである。80年代には映画俳優が大統領になった国があったが、似たようなものかな。ともあれ、昨日は、日程がきつかったせいもあってバテバテだったし、勤勉なゲルマン魂にいいようにあしらわれてましたね。最少点差で勝った試合運びも、大人っぽい。

    しかし、それはともかく。

    リーグ戦のさい、勝ち点の計算てのは案外面倒くさい。例えば、各々1試合、2試合が終った段階で「次の試合が引き分けでも、ベルギーが負ければ1位通過」とか、「次は絶対勝たなければ、決勝Tには行けない」とか、そういう計算である。この5月中、それを計算するプログラムを作ろうと思った。言語は perl である。

    リーグ戦は、4×3÷2で、6試合ある。それぞれの試合は、勝ち、負け、引き分けの3つの結果がある。つまり、全6試合の結果は、3^6=729通りあるわけである(^ はべき乗)。パソコンでは、次の試合が勝とか負けるとか、そういう推論めいたことは出来ないので、ともかく、残り試合の勝ち負けパターンを全部表示してみる、というプログラムを作って見ようとしたわけである。

    一応、狙いとしては、タイトルは、「FIFA WORLD CUP(TM)1次リーグH組戦況徹底分析」とかいうのにして、「ウィルモッツはいま調子が悪い」とか、「ロシアのパス・ワークを破れるか」とか、「小野の右サイド起用はあるか」とか、そういう話だと思わせておいて、実は、パソコンで機械的に計算させる、という内容で笑わせよう、というものでした。受け狙い。ただし、計算自体は役にたつはず。

    プログラム的には、 第1試合から第6試合までのチーム組合せは、自動的には作れないので、予め与えておくしかない。その上で、 6ケタの3進法を000000から222222まで作り、各ケタそれぞれの値を、勝ち(0)・負け(1)・引き分け(2)に展開して、試合毎のチームの勝ち点として加算してゆけば良い。

    まず、10進数を任意のl進法に展開するアルゴリズムが必要だが、素人の私はそういうノウハウを知らないので、自分で考えた。たぶん、高校の時にやった数列だと思うのだが、これが2週間くらいかかった(笑)。もしかしたらperl のライブラリに有るのかも知れない。でも出来た。高校の時の数学って、「時間内に答えを出させる」というゲームだったが、じっくり考えれば、おれだって出来るんだよ(なはは)。

    $c = 0;
    $n = 6;  # 全試合数
    $l = 3;  # 進法の単位
    $m = 0;  # 終った試合の数
    
    while($c < $l**($n-$m)){
            foreach $cc ($m..$n){
                    $ha[$cc] = ($c/$l**($n - $cc))%$l;
            }
            $c++;
    }
    
    

    数列とかでの表現の仕方なんか忘れてしまったが、まあ理屈は、0〜729までの数字を、各ケタ毎に3の0から6乗までで割って、その余りをケタ毎の値にする。

    ともかく、これで、@ha という配列に、nケタのl進法のパターンが作れたはず。

    あと、終った試合には、予め値を与えてしまう。こんなかんじ。勝ち(00)・負け(1)・引き分け(2)。

    sub kumia{
    
            $ha[1]="2"      if($ha[1] eq "")  ;     # 日本・ベルギー戦
            $ha[2]="00"     if($ha[2] eq "") ;      # ロシア・チュニジア戦
            $ha[3]="00"     if($ha[3] eq "") ;      # 日本・ロシア戦
            $ha[4]="2"      if($ha[4] eq "");       # チュニジ・ベルギー戦
            $ha[5]=""       if($ha[5] eq "");       # 日本・チュニジア戦
            $ha[6]=""       if($ha[6] eq "");       # ベルギー・ロシア戦
    }
    

    (いまは、それぞれ2試合づつ終った段階。なお、0だとだめなので、00にする。)これで計算してみると、残り2試合のパターンが3^2=9通りができる。

    % perl c:\scr\soccer4.pl
    
    日  本△-△ベルギ
    ロシア○-●チュニ
    日  本○-●ロシア
    チュニ△-△ベルギ
    日  本○-●チュニ
    ベルギ○-●ロシア
            *   [日  本 7][ベルギ 5][ロシア 3][チュニ 1]
    
    日  本△-△ベルギ
    ロシア○-●チュニ
    日  本○-●ロシア
    チュニ△-△ベルギ
    日  本○-●チュニ
    ロシア○-●ベルギ
            *   [日  本 7][ロシア 6][ベルギ 2][チュニ 1]
    
    日  本△-△ベルギ
    ロシア○-●チュニ
    日  本○-●ロシア
    チュニ△-△ベルギ
    日  本○-●チュニ
    ベルギ△-△ロシア
            *   [日  本 7][ロシア 4][ベルギ 3][チュニ 1]
    
    日  本△-△ベルギ
    ロシア○-●チュニ
    日  本○-●ロシア
    チュニ△-△ベルギ
    チュニ○-●日  本
    ベルギ○-●ロシア
              ?  [ベルギ 5][チュニ 4][日  本 4][ロシア 3]
    
    日  本△-△ベルギ
    ロシア○-●チュニ
    日  本○-●ロシア
    チュニ△-△ベルギ
    チュニ○-●日  本
    ロシア○-●ベルギ
              ?  [ロシア 6][チュニ 4][日  本 4][ベルギ 2]
    
    日  本△-△ベルギ
    ロシア○-●チュニ
    日  本○-●ロシア
    チュニ△-△ベルギ
    チュニ○-●日  本
    ベルギ△-△ロシア
              ?  [チュニ 4][ロシア 4][日  本 4][ベルギ 3]
    
    日  本△-△ベルギ
    ロシア○-●チュニ
    日  本○-●ロシア
    チュニ△-△ベルギ
    日  本△-△チュニ
    ベルギ○-●ロシア
             *  [ベルギ 5][日  本 5][ロシア 3][チュニ 2]
    
    日  本△-△ベルギ
    ロシア○-●チュニ
    日  本○-●ロシア
    チュニ△-△ベルギ
    日  本△-△チュニ
    ロシア○-●ベルギ
             *  [ロシア 6][日  本 5][チュニ 2][ベルギ 2]
    
    日  本△-△ベルギ
    ロシア○-●チュニ
    日  本○-●ロシア
    チュニ△-△ベルギ
    日  本△-△チュニ
    ベルギ△-△ロシア
            *   [日  本 5][ロシア 4][ベルギ 3][チュニ 2]
    
    4試合終了(6/9通り 3得失点)  0.67%)
    

    上のような具合いになるのである。

    このくらいまで作れると、ほかの組のも計算したくなるのだが、もうベタベタにH組で作ってしまっているので、汎用性を持たせるのがすごく難しい(あはは)。

    それと、もっと大事なことは、得失点差・総得点を全然考えてなかったこと。ほとんど噴飯物。最初のうちは、全然気にならなかったのだが、「勝ったか負けたか」だけでなく、やっぱり得点を加味をして計算しておかないと、まったく意味がないことがわかった(笑い)。だって、最後はやっぱり得失点差の計算になりますから。

    このプログラムじたいは、開幕に間合ったのだが、そんなこんなでお蔵入りにしていたのであります。

    ただし、勝ち点5ならほぼ確実に通過とか、勝ち点4でも2位までになれるとか、他のチームの成績によっては勝ち点3でもゆけるとか、確実に分かった。まー経験的に知ってましたけどね〜(笑い)。

    2006年までには(笑)、得点計算も出来て得失点差を加味し、かつ、組毎のテーブルを用意して、日本の入ってる組だけでなく他の勝敗も計算出来るようにしたいと思う。まあ、実際、テレビなんかをみていても、これらの計算は、手作業(紙とエンピツ)でやってるふうだったし、まだまだ出番はありそうだ(かな〜)。

    (2002-06-24)


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    今日(18日)は、夢を見せてくれたトルシエ・ジャパンの4年間に感謝しつつ、ゆったりした夜を送るつもりだった。号泣する市川。戸田までが目を赤くしている。ヒデがみんなを引き連れてピッチから観客席に挨拶をする。隆行もどうやら泣いている。そして、トルシエもこれが最後の試合である。僕はしょうがないから、今日は韓国の敗北をレクイエムに、感傷にひたっていようと思っていた。

    私には、もちろん朝鮮蔑視のような感情はないし、歴史的に朝鮮民族の果してきた東アジアでの文化の高さも理解している。それに日本帝国主義の罪科の歴史も熟知しており、日本人として正しい意味で「自虐」を感じる。また、院生時代からの経験としても、韓国からの留学生との付合いも多かったし、レベルの高い彼らといろいろ教え合った。2000年弱の歴史のなかで、中華思想の大国の下で頑張ってきた、日本と朝鮮という共感もあった。これはまず最初に言っておく。

    そもそも日韓共催というのが、最初から問題だった。いま、マスコミは「成功!成功」とタイコをたたいてるが、6年前に共催と決まったとき、日本サッカー協会のダメさを叩いてきてたじゃないか。

    それと今、「日韓共催のパートナー」なんて言い方は、あたかも、対等かあるいは弟分のような言い草だと思うが、サッカーの歴史においては日本のほうが断然!格下なのである。単独開催を勝ち取れなかったのも、当時の長沼をはじめ日本サッカー協会がだらしなかったせいもあるが、そもそもは日本がかつて弱かったからである。だから、共同開催とはあくまで、永遠の宿敵との対決、日韓サッカーの闘争なのである。サッカーは、サッカー以外の何物でもないし、そうでなくてはならない。

    戦後の日韓の関係は、あらゆる点で中途半端で生ぬるい関係しか結び得ていない。 一部のバカはこれを自虐史観と呼んで、ナショナリスティックに否定しようとするが、それももちろん間違っている。しかし、両者のサッカーの歴史は、これと無縁である。韓国に対して、羨望こそあれ、引け目を感じるなんて立場ではありえないのである。

    ともかく、日韓サッカーにおける対決としてのワールドカップ・コリア・ジャパンは、韓国のためのワールドカップになってしまった。

    マスコミ、すなわちテレビにでているアナウンサーはもとより、サッカー解説者・サッカー関係者までもが韓国を応援しているが、これは日帝36年という政治的配慮からであろう。まさか本気で韓国を応援しているなどとは思えない! 本気なら、バカだ。アナウンサー程度(NHKのタヌキとか)にはピンとこないかも知れないが、サッカー関係者にとっては、自分(まさに)を負かしつづけた相手なのである。岡田を、松木を、都並を! むかし日韓定期戦ってのがあったころ、僕なんかも毎回、悔しいというか情けないというか、そういう思いをしていた。

    勿論、ライバルに友情を感じることは当然あるし、良い事である。しかし、それは全てがおわった後での話である。また、アジアのサッカーレベルをあげる(たとえばアジア枠を増やす)のは大事なことだが、それは日本がアジアの雄として、引っ張ってゆけば良いだけのことである。韓国に先を越されていいわけがない。

    および腰で韓国を誉めるのではなく、韓国の勝利に対して、きっちりと嫉妬するのが、事サッカーに関しては正しい国際交流であり、スポーツマン・シップである。

    韓国は日本の代りにがんばって……なんてくれないのである。やつらはやつらだ。誰の代替物でもない。アルゼンチンがブラジルの応援をした、なんて話は聞いたことがない。ベルギー・サッカーが、オランダ・サッカーの代りではないように。スエーデンやデンマークがノルウェーの代りでなく、クロアチアやスロベニアが、ユーゴの代りでないように。トルコに、日本の分までがんばってほしい、とか言うのと全然意味が違う。

    日本サッカーと韓国サッカーの関係は、我が小国中サッカー部に対する柏崎一中の関係である。まあ、だれにも分からない譬喩だろうが、今のトルシエ・ジャパンと同じく、僕らの学年は柏一より強かった。

    「韓国戦に感動した」とか、「韓国にはがんばってほしい」なんてのは、素人の意見である。(まあ、素人ファンも必要だが)

    去年のコンフィデは、まったく日本のための大会だった。いまのトルシエ・ジャパンは、日韓サッカー史において、唯一「日本のほうが韓国より強い時代」を築いていたのである。第一、日本はいまアジア・チャンピオンである。しかし、今回は、つねに微妙にオイシイところを韓国にもっていかれていた。

    最初のワールドカップ一勝は、韓国が先だった。日本が一勝を得た翌日、韓国もアメリカに引き分けてふみとどまった。日本はチュニジアに完勝してグループリーグを一位で通過したが、その夜、韓国はポルトガルを食ってこちらも一位通過を果した(僕は、ポルトガルに負けて、リーグ敗退すると思っていた。いや、しろと思ってた)。

    決勝トーナメントでの対戦相手を較べても、トルコとイタリアでは、こちらのほうが有利だが、その分マッチメイクとしては格下である。日本が勝たないかぎり、ラウンド16のうち一番ショボい組合せである。

    正直、ゲーム自体も、今回は中味で勝っている(ように見えて)結果が出せない、「いままでのA代表」ってかんじだった。いわゆる決定力不足。イライラする。しかも、3試合ほぼ完璧だった中盤のプレスも、今回は信じられないミスが出ていた。過日のノルウェー戦にすこしだけ近い。 唯一、勝っていた要素は、主審がイタリアの海坊主さん(コリーナ)だったことくらいか。レベルの高い笛だった。

    他方、イタリアも調子悪かった。ぜんぜんカテナチオではない。まあ、でも今回のイタリアはいいチームだった。90年や94年のイタリアなんか、あいつらのおかけでサッカーが実に下らなかった。兎も角、守るだけ。クソ面白くモナイ。それと較べると、いまのチームは良い。点を入られれても、入れかえす。これがスペクタクルだ。まー、メキシコ戦もそうだったが、ビエリはもう動けなかったけどね。

    しかし、あのイタリア戦だけは、ちきしょー! くやしい。でも、感動的でもなんでもないよ。あんなの表層的な茶番劇だ。12人目の選手は、観客席でなくピッチ上にいたよ。

    セルジオ越後がヒディングをベタほめしている。が、これはアンチ・トルシエの気分の表われだろう。ただ、韓国サポータを誉め、14日にはチュニジア戦の長居のサポータを批判してたのは、まあ同感ではある。ただ、日本のスタジアムのすべてが、総合競技場であるのに対して、韓国はサッカー場である。これは、サポートする側にとっても不利ではある。

    しかし、このトルシエ・ジャパンは、弱かったわけではない。韓国のベスト8によって、色あせるものでもない。

    ただ、やっぱり純粋に貪慾な韓国と、一次リーグ突破で安心した日本との、国民的な差はあったかも知れない。

    日本は勝つが、韓国は負けるだろう。いやそれより、イタリアが負けるはずないだろう、と楽観していた。そして、2002年6月18日午後5時30分くらいの段階では、日本は負けたが、韓国も勿論負けるはずだと、選手も含めて日本中のだれもがそう思ってたんじゃないか?

    フランス大会の後、たとえば城などは「一からやり直す」などと立派なことを言っていたが、結局中途半端にスペインに行っただけで終った。「満足なんてしていない」と言った稲本よ、2006年にはもっと大きくなれ! 隆行よ! 君の一点から始まった今大会。よくやった。あれだけコケにされてきたが、私は本番での君の活躍を一度たりとも疑ったことはなかった。だから、Jリーグでもちゃんと点を入れ、もう一度帰ってこい! 柳よ、お前は富山に生まれ育って、その意味でも応援はしているが、お前のいわゆる万能型とはあらゆる面で二流だという意味でしかないぞ。

    トルシエが言うように、サッカーは成熟した大人のスポーツである。たとえば、秋田豊のような大人だ。その意味でも、ヒデやONOが一層成熟して2006年を戦ってくれるだろうし、その姿も十分簡単にイメージできる。

    NHKでは、岡ちゃんが「歴史」を強調している。まあ、フランス大会の惨敗も、歴史の一コマではありましたよ。おつかれさん。いや、もちろん半分以上同感ですけど。

    いや、岡田、なるほどというような事を言ってるな。ドーハの悲劇、フランスの惨敗、いずれも悔しさが次を作ってきた、と。人が学べるのは、悔しさからだ、と。今回のトルコ戦は、それに負けただけでなく、その日の夜に韓国に出抜かれたという悔しさによって、きっと次へと繋がるものになるだろう。

    内容が内容だけに、何度書いても勘違いされそうに思うので、くどいが今一度かく。良きライバルがいることは幸運である。日本にとって韓国は、格上のライバルであり、目標なのだ。サッカーは、政治でも戦争でもない。何かの代補(supplement)ではない。サッカーに於ける日韓関係も、同様である。それはサッカーに固有の問題である。韓国は日本のために戦っているわけでない。そういう意味で、日本は韓国を応援する必要はないし、応援しても韓国(正しい韓国のサッカーファン)からせせら笑われるだけである。だから、私は、悔しくて、羨ましくて、左薬指にキスしてピッチを凱旋する安貞桓のビデオが流れるたびに、テレビから目をそらしてしまうのである。

    2002-06-20 (Thr)


    あとがき

    公には、するのも見るのも嫌い!と言っているが、私は運動が実は得意だった。まあ、中学・高校の学内レベル程度の話だが。嫌いなのは、資本主義に消費されるスポーツであり、なにかの代替物としてのスポーツである。そして、自己目的化する根性主義や上下関係、思考停止の人間形態、いわゆる「体育会系」と言われる発想である、そしてそういう連中である。

    その言い方で言えば、私は「社会科学サークル系」である。本コーナーのタイトルは、中井正一のエッセイからいただいた。サークルK からの提供はない。なお、私のいう「運動」は、スポーツと同時に、社会運動、団体活動なども含んでいます。